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育児ログをつける理由を考えたら、子育ての「やりたい」が見えた

モヤモヤのきっかけは、あるひとこと

「えっ、わざわざ記録なんてつけてるの?」

なんてことを言われて、少しもやっとしてしまったことがある。

我が家はぴよログで育児ログをつけている。
私の提案だったが、私も夫もIT業界で働いているので、
こういったアプリには全く抵抗がない。

育児ログをつけるかどうかは個々の家庭の方針なので、
その是非を問うつもりはない。

それに、
「そこまでクソ真面目に育児しなくてもいいんだよ」
というつもりで言ってくれてるのもわかる。

のだが。

どうしても、もやもやする。

数字で育児をする後ろめたさ

もやもやの正体はわかっているのだ。

育児を数字でやってしまっているという後ろめたさがあるから。

データにばかり捉われて、
目の前の赤ちゃんを見てないんじゃないか。
そう言われてしまったように感じた。

さらに、数字が出てしまうと、
今度は他の子どもと比べてしまう。
睡眠時間が足りてないんじゃないかとか、
調べて落ち込んで真剣に悩んだこともある。

それでも、やめずにここまできたのはなぜなんだろう。

その理由を改めて考えたら、少し気づきがあった。

育児ログを取り続けていた理由

①子どものことを知りたかったから

はじめての子どもで、本当に何もかもわからない。
そして産後で心身共に不安定。しんどい。
少しでも不安を消したい。

だけど子どもは話せないから、何が原因で泣いてるのかわからない。

そういうときに、少しでも手がかりがほしい。
それが育児ログだった。

私は産前、web業界で働いていた。
データを見て分析したり、
その結果を元に企画立案する場面も多かったので、
こういったデータを求めるのは自然だった。

体調が悪いのか?便秘なのか?
お腹が空いたのか?眠いけど寝れないのか?
どうして昼寝してくれないの?
あれ?いつもこの時間に決まってこれだけ寝てるみたい?

泣き続ける子をずーっと抱っこして昼寝させてて、
しんどかった日々が嘘のように、
今ではお布団で子守唄とスキンシップで寝てくれるように。

もちろん子どもの様子を見るのが1番だけれど、
データがあったおかげで、
何もわからなかった我が子のことが、
少しだけわかるようになった。

子どもが求めてることがわかって、
無事やってあげられると、
とても嬉しくなり、お世話が楽しくなる。

②育児にも達成感が欲しかったから

仕事は大中小さまざまなプロジェクトやクライアントを相手に、
ある程度のスパンでやり遂げる。

成果が数値と感情的な面で感じられるので、
しんど!やめたい!!と思っても、
報われるとまた頑張ろうと思える。

しかし、子育ては完全に長期プロジェクト。
しかも見返りを求めるのは何か違う気もする。

だけど、言葉にできない苦労とか、
子育てってたくさんありません?

頑張ってるのに、頑張ってない気がする。
今日も「何もできなかった」と思ってしまう。

そんな時に、育児ログを見返すと、
今日は眠たい時にお昼寝させてあげられたな!
今日は授乳こんなに頑張ったんだな!
とか、
自己満足だけど今日の頑張りを労うきっかけにできる。

まぁ、子どもが毎日幸せに育ってくれれば、
なんでもいいんだけどさ。

③明日も子供が安心して生きてほしかったから

例の感染症のことも含め、
出産してから、自分が自分だけのものではないと
思うようになった。

出産前は、自己責任でどんなことどんな生活をしても困るのは自分(まぁ家族である夫もだけど...)。

だけど、小さな子どもがいる今は、
明日自分に何かあったら子どもの命に関わる。
あと、家族である夫にも負担になる。

そういうときに、育児ログが残っていれば、
普段の我が子の様子や習慣がわかるから、
少しでもいつも通りの生活を送らせてあげられるのでは?と思う。

つまり、極端に言えば、
「明日自分が死んでも我が子が生きていける」
という安心材料が少しでも欲しかった。

※夫は最初期からかなり父親の自覚を持っていて、
家事育児もなんなら私よりできるので心配してない。
が、どうしても育休取ってる私の方が接してる時間が長いので、そこでしかわからないことを無くしたかった。

とはいえ、どこかでやめた方がいいとも思っている

こう振り返ると、
①は分析、②はトライアンドエラー、③はリスクヘッジということで、
仕事で求められることと似てるんだなと気づく。

楽して生きていたい怠惰な人間ですが、
産前は中途半端に仕事人間だったので、
課題とその克服を少し楽しんでしまってるのかも。

でも、どこかで、この習慣はやめられたらなと思っている。

どうしても「うまくやること」を目的にしてしまうから。

なかなか子育ては言葉にできない大変さが多いけど、
ログを捨てても、
その醍醐味を味わえるようになりたい。

私たち両親がしたいように、
子どもがしたいように、
うまくやれなくても、親も子も自由に成長していきたい。
そしてそれを笑って家族で楽しめられるといいな。

それが、本当にやりたいことかもしれない。

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