見出し画像

ぶらり横須賀散歩

こんにちは。冬の青春18きっぷシーズンも終了してしまい、また地元ネタにシフトしている流浪のアラ還オヤジ「ホタテマン」です。

さて、今回は戦艦三笠。地元横須賀を代表する観光スポット。横須賀の中心である京急の横須賀中央駅から徒歩15分程度であり、駅前の繁華街を抜けていくので帰りの食事や買い物をするのも便利。戦艦三笠は三笠公園内にあり、この公園は横須賀米海軍基地と隣接している。米海軍基地の開放日などでは普段は閉鎖されている三笠公園ゲートから人の出入りを行ったりもする。その公園の入口に鎮座するのが日露戦争で活躍した戦艦三笠。どうやら現存する鉄製軍艦の中では最古であり、英国のビクトリー、米国のコンスティチューションとともに、世界三大記念館とされている模様。(後者の2隻は木造帆船。)大東亜戦争以前の大日本帝国海軍艦船で現存するのはこの艦のみ。理由は大正15年には既に記念館であった為と思われる。

詳細データはこちら。

  • 排水量   15,150トン

  • 速力    18ノット(時速33km)

  • 主砲    30㎝砲 X 4

  • 副砲    15cm砲 X 14

  • 補助砲   8㎝砲 X 20

  • 竣工    明治35.3.1

  • 黄海海戦  明治37.8.10

  • 日本海海戦 明治38.5.27

  • 記念館   大正15.11.12

  • 復元    昭和36.5.27


個人的には三笠の中に入るのは多分3~4回目。幼少の頃、父に連れられ一度見学している。その後、10年程前に知人が横須賀を訪問した際に一緒に見学している。そして今回である。多分、後一回くらいは内覧していると思うが、記憶にない。

また衣笠公園は昔からイベント会場としても頻繁に使われており、それこそ私がまだ小学生の頃にいち大ブームとなったスーパーカーブームの時にはここで有料のスーパーカー展示会が行われ、友人(多分クラスメイト)と二人、親からもらった初めてのハーフサイズのカメラに36枚撮りのフィルムを入れて72枚分フルに撮影し、カウンタックLP400やミウラ、フェラーリ512BB等を撮りまくったものである。その後、現像代に涙した記憶が今でも鮮明に残っている。

そんな三笠公園と記念館三笠だが、当日はラーメンフェスタの開催日で私が行った時間はまだ開催前だったが、内覧を終えて出てきたら、どの店の前も長蛇の列だった。

それでは見学しましょう。

入口には東郷平八郎元帥(日露戦争当時は連合艦隊司令長官)と後ろに戦艦三笠
行進曲「軍艦」
既にセメントにて固められた戦艦三笠

宇宙戦艦ヤマトの続編に宇宙戦艦三笠が制作されればいいなと思う。そしてこのコンクリからバキバキっと抜け出して宇宙に飛び立つシーンを想像してしまった。今の時代は最大級の戦艦よりも、時代遅れの最古参が奮闘する物語の方がうけると思う。また、アニメ「蒼き鋼のアルペジオ」では、作中設定では横須賀市は既に10数メートル程水没してしまっており、この三笠も公園ごと海底にいるのだが、主人公のイ401号が三笠に隠れるシーンがあり、見ていて興奮した。

戦艦大和型46cm主砲砲弾
記念館三笠の由来
三笠にはここから乗船する

順路に沿って見て行く。先ずは無線電信室。戦争は情報戦であり、日露戦争時でも重要は役割を担った。有名な日本海海戦直前の電文「天気晴朗なれども波高し」もここから発信された。

無線電信室
当時はモールス信号

15㎝副砲の装填作業の様子。

三笠に搭載されていた副砲は全部で14門。各砲ごとに10名程度の砲撃手がいて、この空間で衣食住と砲撃任務を行っていたとのこと。そして釣床(ハンモック)で寝起きしていそうである。

こちらは8㎝補助砲。

徹甲榴弾は貫通性の高い弾、鍛鋼榴弾は命中した瞬間に激しい熱を発して甲板上を焼き尽くす弾。この鍛鋼榴弾がかなり威力があり、戦果に大きく貢献したそうである。流石、花火の国!

船首側

30㎝の主砲2問
主砲が米海軍横須賀基地を狙っている(笑)
操舵室、艦橋からの指示が上の筒から聞こえてくる
有名な日本海海戦時の艦橋の絵
羅針盤を見ながら横の筒を使って操舵室に操船指示を出す
海戦時の立ち位置。左下が秋山兄弟の弟、秋山真之参謀、左上が東郷平八郎連合艦隊司令長官、右から2番目が加藤友三郎連合艦隊参謀長、そして一番右が伊地知彦次郎艦長
蒸気機関はイギリス、ヴィッカース社製の直立3気筒3連成レシプロ式機関。石炭で水を熱して蒸気を作り、その力で3連式のレシプロ機関を動かしていた。赤い口元の太い筒が多分空気を取り入れるインテイク用で、2つの大きな煙突が排気用エキゾースト。
後ろから

船尾側

海図室入口
海図室
海図室内部

こんな後ろに海図室があってどうするのか不思議だが、多分普段はここで海図を見ながら航路を確認していたものと思われる。そして海戦になったら海図もなにもないので、艦橋から指示をだしつつ操舵室に指示を出していたのだろう。昔の帆船とかの総舵輪はやはり舵の近くの後ろの方にあったのでその名残かもしれない。


船尾から見た前方方面
ここにも羅針盤がある。後ろに見えるテントの下に後方の主砲2門が隠れている

ここからは船内に入る。

三笠の模型(欲しい)
様々な展示品
「三笠」の船首飾り
このVRは面白かった
東郷元帥の遺髪
艦長室の後ろのバルコニー。これも帆船時代の名残?
キャプテンハーロックのアルカディア号を連想させる
最後尾(艦長室の上)
後方の主砲2門
30cm主砲弾

これにて記念館三笠の見学は終了。外のラーメンフェスは凄い混み具合になっている。

今はあまり需要のない公衆電話ボックス。こちらは灯台バージョン

戦利品

御船印


帰宅後、この日は前日にスーパーで見つけたクリガニを茹でて頂きました。飲み物は焼酎の炭酸割り。

甲羅幅15㎝程のクリガニ

クリガニは毛ガニの下位互換だが、異常に高騰している毛ガニにくらべ値段は未だに庶民的。コスパを考えれば強いて毛ガニを食べなくても良いと思ってしうが、今の時期(春先)にしか出回らないので興味ある方はオンライン購入を推奨します。(原産地は青森)

以上、横須賀ブラブラ散策でした。次回も似たような企画になります。

お楽しみにぃ~~~!!

いいなと思ったら応援しよう!