12/4 平地人、稜線をなぞる
春~秋はキャンプに勤しむ我が家は、冬になると今度はワカサギ釣りに出かける。これは私の趣味ではない。根っからのアウトドア気質である両親の趣味だ。
週末はワカサギ一色になる冬のあすなろ家。一昨日と昨日もワカサギ合宿と銘打って泊まりがけで福島県の桧原湖に滞在していた。
釣りにはあまり興味のないわたしだが、ワカサギ釣りは好きだ。
ワカサギ釣りでは普通の竿よりずっと短く細いミニチュアの竿を使用する。それを湖にそっと垂らして、小刻みに揺らしたり大きくしならせたりすることで、ワカサギを誘うのである。
いつワカサギが食いつくか分からないので、スマホも本も開けない。ただ穂先のてっぺんを見つめ、彼らの到来を待つ。最近何かに集中することが難しくなってしまったわたしにとっては、なかなか貴重な時間の過ごし方である。
我々は福島県が大好きなのでそちらに遠征することが多いが、宮城県内でもワカサギ釣りを楽しめるスポットがある。栗原市花山にある花山湖である。
また、わたしはまだ行ったことがないのだが、岩手県の岩洞湖でもワカサギ釣りが楽しめるらしい。
両親は岩洞湖も好きらしく、そちらにも結構な頻度で赴く。仙台に住んでいて良かったね。福島と岩手、どちらにも気軽に行けますし。
ところで、福島の山はなんだか丸い。いや丸いわけではないのだが、心なしか少し丸みを帯びているような気がするのだ。
宮城の西隣・山形の山は全体的にもう少しカクカクっとしている印象があって、だからこの二県の山を見ると、隣県なのに全然違うものだなあと思うのだ。
と、これは山に大して馴染みのない平野出身の超主観的な感想である。福島や山形の人や山に詳しい人はもしかしたら「一緒だよ」と言うかもしれない。
山はいい。平野育ちのくせに、いや、平野育ちだからかうつくしい山を見ると惚れ惚れしてしまう。わたしは山が好きだ。
とはいえ、わたしは海も大好きだ。生家が海辺なので、海を見るとなつかしい気持ちになる。
ゆえに、山派か海派かという質問は、わたしにとって非常に難問だ。だってあこがれ先輩と仲のいい幼馴染、どちらか一方を選ばなくちゃいけないってことでしょ? 無理無理。
今日の日記
おわり