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九段ハウス たてものばなし 〜細部まで拘り抜いた意匠と強固な耐震性〜【豆知識・見学方法】
1.九段ハウスとは◆背景・歴史
1927年 新潟県長岡市出身の財界人である山口萬吉の私邸として建築された
戦時中 空襲を免れる
終戦後 GHQの将校宅として接収
1963年 萬吉の子孫の手に戻る
2018年 登録有形文化財に指定
2018年秋 会員制ビジネスサロンとしてオープン
◆特徴
①改修時も耐震工事がされなかったほど強固な耐震性
②当時流行だったスパニッシュ建築様式
2.建築情報設計:内
2023年にオープン!坂茂の手がけた広島の下瀬美術館【レンタカーなしでのアクセス・レポ】
「アートの中でアートを観る」というコンセプトのもと企画され、2023年に開館した新しい美術館。ミラーガラスや意図的に少なくされた柱等により、「箱」としての存在感が薄れ、瀬戸内の海と一体となったかのような建築の中でアートを楽しむことができます。
1.下瀬美術館とは・建築資材の総合メーカーの丸井産業(広島市に本社を置く)を創業した下瀬家収集の美術品を展示する民間美術館
・コンセプトは「アートの中でア
印象派 モネからアメリカへ(ウスター美術館所蔵) レポ【みどころ・日本で見られる他の作品】
鑑賞レポート混雑具合
会期前半土曜日の9:30に行きましたが凄く人は多かったです。ただ、朝イチなので少なめではあったと思います。(※ちなみに、土日は予約必須なのでご注意ください)
自分のペースで見るということは難しく、絵の前の列に沿ってゆっくり移動するのがなんだかんだ見やすくて良いのではと思います。
そんな調子で見て観覧時間は1時間〜1時間半でした。
みどころ・おすすめポイント
①40人
巨匠たちの故郷と作品 -日本の建築家16人-
はじめに谷口吉生氏の著作『私の履歴書』を読みながら、そういえば建築家は故郷での仕事が多いのではないか、と思い立ち調べてみました。
結論としては、東京都出身の方はさておき、丹下健三の今治市、磯崎新の大分県、安藤忠雄の大阪府の作品などは全作品数の中で占める割合を見ても多い言えそうです。
建築家は故郷であってもなくても何度も現地を訪れて土地の特徴や歴史を理解した上で設計すると思いますが、故郷となると
建築と芸術の宝箱 -清春芸術村【訪問時の注意点・合わせて行きたい周辺スポット】
1.清春芸術村とは清春芸術村は、1977年に吉井長三が、小林秀雄、今日出海、白州正子、谷口吉郎、正田英三郎、東山魁夷夫妻らと、桜の季節に清春を訪れたことから始まったそうです。
そして、国内外のアーティストたちの交流の場として吉井長三が1981年に開村してました。
その後、徐々に下の地図にある各施設が増えました。
1981年 ラ・リューシュ完成
1983年 清春白樺美術館 開館
1986年 ルオ
哲学の建築家白井晟一が設計した松濤美術館 たてものばなし【建築ツアー参加方法・レポあり】
渋谷区にある松濤美術館は、数少ない白井晟一設計の現存・見学できる建築です。
竣工から約45年経ち、一度改築工事を経ていますが重厚で美しい佇まいです。
都心にありますので、ぜひ訪れてみられてください。
1.松濤美術館とは歴史:1981年に開館した
所在地:閑静な高級住宅街である松濤にある
所管:渋谷区
常設展:なし(絵画・彫刻をはじめとして版画・陶芸・染織・書画などあらゆる分野・時代にわたる
葛西臨海水族園の整備案;新水族園設立までの経緯〜なぜ既存の水族園は使われなくなるのか
葛西臨海水族園とは1989年10月に開園し、今年で35年目となる水族館である
東京湾岸地区整備事業の一環として上野動物園開園100周年を記念して計画された
世界ではじめて外洋性の魚の群泳を実現したクロマグロの大水槽がある
東京都建設局の所管だったが、2006年からは園全体の運営管理を東京動物園協会が指定管理者として受託している
水族「園」と名付けられたのは、建物や水槽だけの水族“館”ではな
広島美術館・建築の旅(岩国・宮島・広島)【1泊2日】
2024年一発目の旅ということで、美術館も建築も世界遺産も‥とにかくスポットのたくさんある念願の広島に行ってまいりました。
行ってみたいと思っていた美術館中心に、レンタカーなしでまわったので、今後広島旅に行かれる方の参考になれば幸いです!
旅程(ダイジェスト)旅程(詳細)▶︎1日目
8:30 博多
さて、こだまに乗って出発です。
金曜日の朝自由席でしたが車内はガラガラでしたので、読書しながら
日本画が初めての人も楽しめる!眼前に広がる荘厳な滝【現代日本画家 千住博】(軽井沢千住博美術館)
はじめに恥ずかしながら、私は日本画には全く詳しくなく、とっつきにくいというイメージを持っていました。浮世絵などは素敵だと思うものもあったのですが、よくわからないと思ったこともあります。また、あまり日本画にパワーがあるというイメージはなかったのです。
ところが、そんな固定観念を覆すのが軽井沢での千住博氏の作品との出会いでした。
千住氏の日本画は、日本が特有の余白やリズムを残しながらも、現代的な
三宅一生らが創立したデザインミュージアム21_21 DESEIGN SIGHTってどんなところ? <安藤忠雄建築 vol.1>
都内でも珍しい、デザインをテーマにしたミュージアム(正確にはその展示を行うためのスペース)である21_21 DESIGN SIGHT。東京ミッドタウンのすぐそばにあり、建築も広場に向かって開かれた形になっており、ぷらっと入れるようなそんな空間です。
こちらの記事では、2023年10月に訪れたMaterial展、吉岡徳仁 FLAME展の様子と合わせて、何が特徴的なのか、どんな意図があって安藤忠雄さ