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第38回イベントレポート『沢にホタルを呼ぶ音楽が流れはじめた』

2022年4月27日、水曜日、大安。

梅雨入りしたかのように続いていた雨も朝方には止み、イベント開始の時には久しぶりの晴れ間が見えて来ました。

お迎えした初参加の2人は、青梅市から来てくれたミュージシャンご夫婦です。
今日は総勢7名で森に入りました。

朝のチェックインの様子

タケの間引き

この日は沢に未だ水が多く残っていて足下が悪いため、午前中は森の入り口付近から手入れをすることにしました。

リズミカルな足取りで🎶

まずは基本の足掛かりの造作をレクチャー。

この辺は地面が固い上に礫も多く、剣スコップの刃がなかなか刺さりません。なので、そのまま足を踏み入れても斜面を崩さないため、普段は横着して足掛かりをつくらずに登ってしまいがちですが、だからこそ、ちゃんと段切りすることで降雨の時の表土流出を抑えたい場所でもあります。

記念すべき最初の一歩♪

雨後の筍の如く、周辺の至る所にニョキニョキと伸び出しているタケノコを間引くことから始めました。

最近は全国あちらこちらで、竹藪が増えて問題になっているそうです。
昔の人は防風や地震に備えて、家の周りに竹林を作って管理してたと聞いたことがありますが、今は様々な理由で放置竹林が増えてるとか。
土中の環境が悪化すると、タケやササが優勢になってしまいますが、だからと言ってタケを悪者にし、駆除するだけでは問題の根本的な解決にはなりません。他の樹々たちが生きられなくなってしまった環境で、彼らは頑張って地面を守っているのですから、一掃すればあらたな土砂災害を招くことにもなりかねないのではと思います。
竹を利用したモノづくりや竹紙づくり、チップにして燃料づくりや竹炭づくりなど色々あります。日々の暮らしの中で、タケやササとも共生が出来たら良いですね。

↑ 写真をクリックするとタケノコを食べたくなる歌が流れます♪

タケノコとササを間引きながら、藪化し始めた斜面を整えました。

ビフォー
ミドル1 枯損木の処理
ミドル2 ササとアオキの間引き
アフター

午前中はここまでにして、続きはまたの機会に。

ランチタイム🎶

もののけ広場のテーブルで、お昼ご飯をいただきました。
頭上から鳥たちの歌声が響いて来れば、ミュージシャンお二人を囲み、自ずと話題は音楽のことへ。

植物が水を吸い上げる時の音を聴くことが可能な機械があるそうで、その音に合わせて演奏をすることも出来るとのこと。
植物の種類によって、また育っている環境によっても奏でる音が違うらしく、ミュージシャンであるMaicoさんは自分の音楽と合う植物の共演者を模索してるとのこと。
自宅で可愛がってる沖縄の植物があるそうなのですが、聞いてみたら、
「あの子はガシャガシャした音で駄目なのよ〜」
と、笑ってました。
なんかスゴそうなライブ、行ってみたい!

午後からは沢へ

雨の直後なので沢には滔々と水が流れています。山の斜面を荒らさないように、今日は沢の手入れをすることにしました。

沢の造作も、やってみると奥が深い!
以前はただ、滞りを無くして水の通りを良くすることだけに専念してましたが、最近、もっと良いやり方があると分かって来ました。

小さな穴を掘って、流れに緩急をつけたり、

直線ではなく、地形の変化に合わせて蛇行させたり、

流れが繋がり始めました!

水が動き出します。

さらさらさらさら・・・・♫

ぱしゃぴちゃぱしゃぴちゃ・・・・🎶

流れる音が聞こえて来ます。

水の音、鳥の声、森の歌、山の響き。

生きものたちも顔を出しはじめました!

【本日の名言】

「うちら、音楽を作ってるようなもんだよね。」

すっかりミュージシャン気取りの会員たちです笑

くつろぎタイム🎶

沢から戻り、癒しのひと時を過ごしました。

お灸とお抹茶。

〝森の鍼灸師〟こと、みどりんのお灸。
山で土中の水と空気の流れを整える時のように、人体の気血の流れを探って身体全体を整えます。

茶を点てる音が、今日は耳にも心地よい。

ハンターY君が獲物⁈の解体を実演してくれました。流れるように美しい、見事な包丁捌き!

朝採れのタケノコをお刺身にして、お醤油とギーで戴きました。

ホタル飛ぶ季節が、近づいています、、、

一日のふりかえり

作業を終えて一日を振り返り、今日の感想を分かち合いました。

参加された方々の声

♡ M.Hさん(女性)
「今日はしがらみづくりも久々に楽しかったし、水の流れをつくるのはホタルの会らしくて楽しかったです。最近、水の循環を学べるようなワークショップとかをここでやりたいなと思った」

♡ M.Uさん(男性)
「今日確信したのは、山を手入れするよりは沢を手入れした方が楽しい、ということ。今日の午前中は、コレやってもホタルは来ないなと思ったので、やっぱり沢を中心に手入れをやりたいなと。あらためて沢は子どもたちだけじゃなくて大人も楽しいと、わかったのが良かったです」

♡ K.Tさん(男性)
「初めての参加でしたけれども、午前の作業も楽しかったです。でもやっぱ沢も楽しかった。普段から水に触れていることもあって沢は楽しくて、一日中ずっと時間を忘れていじってられそうでした。お昼に皆んなと話す時間が持てたり、終わった後くつろげる時間があったりも良かったです。また参加したいです」

♡ M.Tさん(女性)
「私も今日はじめての参加でした。大変そうだなと思うこともあったけど、それよりも初めてのことと、発見と、こうゆうふうにやればいいんだ!という驚きとで、勉強になったし楽しかったです。沢遊びで、水の音と鳥たちの音とに癒し効果があって、心も満たされました。また参加したいと思います」

♡ A.Hさん(女性)
「今日はいつも以上に朝からリラックスできて、全てが繋がっているというのを感じたし、黙々と作業したり、とても楽しめました」

♡ U.Mさん(男性)
「午前中に森の入り口付近の斜面の造作をやって、あの作業は地味だなと、いつも思うワケですが、あれがけっこう大事と、最近は感じている。空気の流れとか、今後どう生えてくるかとか、思いながらやっている。自分は猟師なので最近は自然と会話してることが多くて、〝森が教えてくれる動物が教えてくれる水が教えてくれる土が教えてくれる空気が教えてくれる〟というのをかなり感じていて、「どこをどうやって欲しいの?」とかしゃべりながらやっている。あの作業があるから水が浸みこんで沢になると思う。大人でも楽しい沢遊びを年中やるために、ボクは斜面を年中やり続けようと思いました」

主催者ふりかえり

「今日は沖縄からシンガーソングライターの方がご夫婦で参加しに来てくれたのが嬉しかった。
森づくりにおいても〝音〟というものは大切だと教えて貰った気がします。ホタルを呼ぶ歌を是非作って欲しいと思いました」


ここ数回、最後の写真をクリックするとエンディングのテーマ曲が流れるようにしています。
曲は、Maicoさんの『Beautiful World』。
沖縄の森に響き渡る歌声をどうぞ。

鳥たちの鳴き声の元で____

参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。
ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方は、是非一度、森に来てくださいネ!!

今後の活動予定

◎ 現時点で決まっている今後の予定は、


5/26(木)
6/19(日)
6/28(火)
7/7(木)
7/30(土) 

です。
8月以降の予定は決まり次第お伝えしますが、ご希望する日時・曜日等ございましたら、どうぞ気軽にご連絡ください。
一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

協力感謝

『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。

公益社団法人 国土緑化推進機構の支援を受け、緑の募金事業として活動して参ります。

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さらに、2021年4月からは一般財団法人セブンーイレブン記念財団様の〝環境市民活動助成〟の助成を受け、活動を推進していくことになりました。

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ありがとうございます。


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