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第50回イベントレポート『50thアニバーサリーを森の神様が祝福してくれた(、、、、気がした)!』

2022年10月18日、曇りのち晴れ。

前日の雨予報を押し退けて、朝10時の集合時間前には雲の切れ間に青空が見え始めました。

朝のチェックインの様子

今日は昨年暮れの『植樹祭り』で植栽した苗木周りの除草をしつつ、沢の支流のお手入れを進める予定です。

19/20本、活着率95%!

丁寧にマウンドづくりをしてから植えたのが良かったのか、最初の1本は元気な芽が育ち始めていました。

一本づつ、丁寧に観て廻ります。
この辺りは下草は少なく、絡みついているツルもないため、周囲で影を落としそうな灌木の枝を少しだけ剪定するにとどめました。

二箇所目は陽当たりが良い場所のため、思いのほか周辺の草が伸びていました。
外来種のアメリカセンダングサやセイタカアワダチソウが繁茂する中、ひっつき虫に悩まされながらも手分けして草を刈ります。

ビフォー

この場所でも、全ての苗木が活着していました。

秋の虫たちが顔を出しました。

【今日の一句】
 〝 蟋蟀に シャベル盗られて ヒト休み 〟

のんびりと、コオロギがどいてくれるのを待ちながら、秋の深まりを感じます。

アフター
アフター2

苗木周りがスッキリしたところで、お昼にしました。

ランチタイム♪

午後からは沢の支流に向かいました。

沢の下流では、一旦途切れた水が再び湧き出し、サラサラとさざなみを立てて流れていました。

水が涸れた場所でも、目が慣れて来ると、雨の時に流れを滞らせそうな石や、逆に水が走りやすそうな箇所がついつい目についてしまいます。
そうした石や落ち枝を退けたり、要所にはスコップで小さな凹みを掘ったりしながら沢を登りました。

苗木植栽をした3箇所目、令和元年の東日本台風の時に斜面が大きく崩れた箇所の脇では1本だけが根付かずに枯死していました。
山に受け入れて貰えなかったのは残念ですが、20本を植栽して95%の活着率は、植樹前に丁寧にマウンドづくりをしていただいた多くの方々の努力と愛情の賜物です。感謝の気持ちとともに、土に還った苗もまた、次の命に繋がる糧となるように祈りました。

と、そのすぐ横で、何かを発見!

早速、ハンターのYUKIクンが周辺を調べてくれたところ、シカの足跡が見つかりました。

「あっちからこう来て、ここを登って向こうに抜けたようですね。周りに食痕が見当たらないから通り抜けただけでしょう」
と、鮮やかな推察!、、、、その道のプロフェッショナルな洞察力に、ただただ脱帽で頭が下がります。

YUKIクンは最近、オオカミのワークショップに参加し動物の気持ちになって動くことを学んで来たとかで、シカが何故このルートを来たかとか、どうしてここで左に登ったかとか、キレッキレの鋭い説明の説得力が半端なくて、猟師の方に学ぶ勉強会を企画するのも面白そうだなと思いました。
ネットで、自然と共生(と言うより同化⁈)してるカナダ東部の先住民の話しを見つけたので、興味ある方はコチラをどうぞ↓

植栽した苗木を全てメンテナンスし終わったところで、すぐ上の崩落箇所最上部の手入れに取りかかりました。

龍神サマは実在すると確信。

3人それぞれが、三手に分かれて、この支流の源頭部で感じるままに周辺を整えることにしました。

地形の変わり目に溝を掘る
水の流れる道に段を切り、点々と焼き杭を打つ
大きめに掘った穴に炭と枝葉を詰める

昨年の秋に集めておいた落ち葉にはビッシリと、菌糸が美しく乗っていました。

前回と同様、崩れ始めの場所には穴が空いています。崩落直後には洞窟のような、屈めば人が入れそうな穴が奥深くまで続いていたのですが、この3.4年の間に、流れた土で殆ど埋もれかけていました。

「ここを掘るより、まず先に上から流れ落ちる土砂を止めたいね」
と、二人の意見が一致しました。

この周辺ではいつも、造作中に何故か不思議なことが起こります。
造作中に欲しいサイズの枝がすぐ手元にあったり、土留用にかけたい丸太の長さを測って探そうとすると既に目の前に同じ長さの枯木が倒れていたり、、、。

上の斜面を見上げ、地形を読みながら「しがらみつくるなら、あそこが一番だね」と二人の意見がピンポイントで一致して登ろうとした時、

灌木に囲まれた中から、別ルートで手入れを進めてたみどりんが顔を出しました。
なんと、もう既に、ピンポイントのその場所にしがらみをつくり始めています。
背筋がぞわっとするくらいの、怖しい程の偶然を感じて、やっぱ山の神さまっているのかな?、と思ってしまいました。

偶然も続けば必然のような気がして来ます。
しがらみに繋げてトラバースの小道をつくろうと造作を始め、「長めの細丸太が欲しいね」となり、サイズを測ろうと思ったらスケールを忘れて来てしまってて、すぐ横の、幹が折れ、立ち枯れて朽ちかけていた木を取り敢えず寝かせたら、これもまた長さがピッタリ。

何か気配を感じて、ふと目の前を見ると、先程の穴が、まるで山の大地が口を開けて笑ったように見えました。

途中だけど、今日はここまで。

そっかァ、、ここにいらっしゃるのは山の神さまじゃなくて、きっと龍神さまに違いない、そんな感覚に包まれながら手を合わせ本日の集合写真を撮影し、山を下りました。

一日のふりかえり

作業を終えて一日を振り返り、今日の感想を分かち合いました。

参加された方々の声

♡ YUKIくん
「今日はメチャクチャ身体使って、いっぱい作業できて、すごい楽しかったです。去年『植樹祭り』で苗木を植えたところが思いのほか草がいっぱい生えてたので、まるっと綺麗に出来て良かったです。今後もちょこちょこお手入れしたいナと思いました。
あと、でっかい水脈があったのが、この2•3年で埋まっちゃったみたいなんですが、それを復活させられるような予感がして来たので、ここは今後のホタルの会に期待したい。今日は経験者が多かったので、〝経験者組〟と〝初心者組〟みたいな、経験者でガーッといくのと、初心者の方に楽しんで貰うっていうのを上手く組み合わせられると良いなっていう夢が広がりました。
それから、ホタルの会で習ったことを宮城の里山でやってたら、沢が本当に復活して来て、、これ地元の人にも、「ぅおー、スゴいね、ありがとう!」と言われるぐらい良かったので、今後も習ったことをどんどん宮城に出荷して色んな沢を豊かにしていきたいと思ってます」

♡ みどりん
「今日は最近ハマっている〝身体の使い方〟っていうのを試してみたかったんですけど、ランチタイムにその話題で盛り上がって、「ヤッパリ通じるよねっ!」っていうのを話せて良かったし、実際に実践も出来て、山の斜面でも立ち方を変えるだけで全然違うので、良かったなぁと思いました。そういう、森に入るというか、自然に向き合う、向き合い方の一つとして〝身体の使い方〟がある。それは自分の身体も楽だし、自然にとっても絶対に良い筈なので、そういうことも、ホタルの会を通じて発信して伝えていくことができたら面白いんじゃないかなと思いました」

主催者ふりかえり

「50回記念と言っても正直なところ感無量とかいうような特別な感慨は無かった。ただ、「よくぞ今日まで続けて来られた!」という実感は、回を重ねる度に大きくなっている。会の旗揚げから今まで、本当にたくさんの人に助けられ、支えられて、毎回が細い綱を渡るように繋がって来たんだと、上手く言葉に出来ない感謝の念は込み上げて来る。

今日は雨予報の上に平日イベントということもあり、総勢3人での活動だったけれども、何度も来てくれて気心も知れ、この森にも慣れているメンバーだったので、少数精鋭で思いのほか作業を進めることが出来た。
ランチタイムでの話題などでも、どう生くべきかの深い気づきや学びがあり過ぎて、ホタルの会を通じて広く多くの人に発信してきたいと思った。

〝楽しくなければ続かない〟、と改めて感じる。その意味ではきっと『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は充分にサステナブってるんだと思う。
節目は大切。節が無ければ、竹もあんなに高くはならない。次は100個目の節を目指して頑張りまーすっ!^_^」

Oh!〜KAMIサマ♪

参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。
ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方は、是非一度、森に来てくださいネ!!

今後の活動予定

今年7月から来年6月までは、ホタルの会の新年度になります。
年度内で最初に参加する際に、年会費(または単日参加日)をお納め下さいますよう、お願い致します。
◎ 現時点で決まっている今後の予定は、

11/11(金) 
11/20(日) 
12/3(土)※10:00~15:30
12/21(水)※10:00~15:30
です。
※冬の時期は日が短いため、通常より終了時間を1時間繰り上げて実施します。

年明け以降の予定は決まり次第お伝えしますが、ご希望する日時・曜日等ございましたら、どうぞ気軽にご連絡ください。
一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

協力感謝

『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。

公益社団法人 国土緑化推進機構の支援を受け、緑の募金事業として活動して参ります。

さらに、2021年4月からは一般財団法人セブンーイレブン記念財団様の〝環境市民活動助成〟の助成を受け、活動を推進していくことになりました。

ありがとうございます。



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