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第34回イベントレポート『蛍を楽しむ散歩道づくり』

2022年2月27日。

前回、大雪の予報でイベントを中止したのが嘘のように暖かく晴れ渡った春の森へ、ホタルを呼び戻すべく総勢12人で沢の整備に入りました。

§ 〝枯れ沢の ホタルの道で 春さがそ〟

今回のテーマは五・七・五で。
自然を感じるには、季節を感じることからということで、まずは里山の春の訪れを探しました。

遠目には冬枯れた景色に見えてても、足元を良く見れば既に春が始まっています。

フキノトウが寄り添って顔を出していました

兄弟かな?姉妹かな?それとも恋人同士かな?、仲よきことは 美しき哉。

朝のチェックインの様子

今日は後方支援の焚き火番と、森の珈琲を差入れに、『森の縁側 ゆるりと』の店主おがちゃんが駆けつけてくれました。

「春を見つけたよー」

早速、沢へ向かいました。

今日は沢沿いの斜面を整備する予定です。
前回、階段と足掛かりを造作した所から、さらに上流へ向かって、人が歩けるようトラバースする小道をつくっていきます。

足掛かりの〝点〟ではなく、横へ移動する〝線〟で、恵みの雨の、表層での流出を抑えたいと思います。

§ ホタルを楽しむ散歩道

地形を読みながらルートを決める

今は水が涸れているので沢底を歩くことが可能です。しかし何年か先に、流れが復活した時には、一段高い所に歩ける道が必要になる。

藪化していて足元も崩れやすく、急な斜面で上下左右どう進めば良いものか?、皆んなで相談していると、

「どうせでしたら、ホタルを眺めながら歩くのが最高に楽しめる鑑賞路にしませんこと?!」

「だったら入り口に立派な看板立てたいネー」

「都内でホタルを観るならココが一番!、ぐらいの名所になるのでわないですかね」

そんな無邪気な想いとビジョンを重ね合わせながら、夜でも安全に歩けて、かつ効果的に山が健全になるように造作を進めました。

列になって、連携して造作しています

今は、森の手入れに最適な季節です。
何故なら、マムシ(この森で出会ったことは一度もありませんが私も含めてヘビが苦手な方は多いかと)やスズメバチなどがいないし、蚊や虻なども出て来ない。草も繁茂していないので地形も見やすいし、山にも入りやすいからです。

ビフォー①
ミドル①
アフター①

①まずは倒木が掛かり木になり藪化していた場所を人が通れるように整備しました。

ビフォー②
ミドル②
アフター②

②周辺の斜面の倒木などを片付け利用しながら、トラバースする道を延ばしていきます。

道の山側には溝を掘り、炭と枝葉を入れます

小枝集めは子どもたちも大活躍してくれました!

沢を見下ろす景色も、なんかイイ感じ〜♪になって来ました。

おとなが道づくりをしている間、子どもは自発的に沢の整備をしてくれています。

水の道をつくってます
どけた分だけ、水は流れる。

ささやかだけど、大きな希望が湧いてきます。

歩きやすそうな道が出来て来ました。

谷に向かって倒れている木は、降雨の時に表層を流出する水道になりやすいので、置き直します。

乾いているので、ワリと軽い♪
次に使えるように保管しました。

§ ランチタイム♪

焚き火を囲んで

お昼には〝森の珈琲〟を振る舞って戴きました。

森林農法で育てられた森の木々から摘んだ豆を、焚き火で手焙煎して淹れてくれる、激ウマの珈琲です。

『森にめぐるいのち』  フェリシモ 出版

食後は、森の絵本を楽しみました。

§ 一日のふりかえり

作業を終えて一日を振り返り、今日の感想を分かち合いました。

♯ 参加された方々の声

♡ Y.Mさん(男性)
「久しぶりの参加だったが、今日は人数も経験者も多くてスゴい進んだ。炭の大事さを知り、静岡県の森の古民家 どんぐりの芽で周辺の竹林を整備しながら炭づくりをしてホタルの会に持って来ている。炭が世界を救ってる気がしている。ここで学んだスキルを静岡県と宮城県での自分の活動に活かしたい」

♡ A.Sさん(女性)
「ホタル復活のために汗を流せることが嬉しい。一日が終わって見たら、とても進んでいた。
森の珈琲と、森の絵本の時間は、とっても幸せだった」

♡ C.Yさん(女性)
「参加4回目にして初めて本格的に動きました。自分でやったとこのビフォーとアフターを見ることが出来て嬉しかったです」

♡ K.Nさん(女性)
「昨年の7月から参加し始めて未だ半年くらいだけど、ここで出会った人たちが色んな顔を持っていてビックリしてます。そんなことも含めて楽しんでるし、エネルギーを貰って自分の活力にしています」

♡ A.Hさん(女性)
「今日の出会いも嬉しかった。奇跡的な日でした。ホタルを観る見晴らし台までの道をつくれて嬉しかった」

♡ Y.Aさん(女性)
「森の珈琲が美味しかったです。森と関わることが、生活の一部になってきてる。日常と、森に流れる時間との違いを噛み締めながら感じました」

♡ T.Tさん(男性)てっちゃん
「春らしい、気持ちいい、ほのぼのした森の時間だった。人って、大地や土に触ったりすることが必要だと思う。そのことで心と五感が整ったりする。それを今日は皆んなと共有できたのが良かった」

♡ R.Oさん(女性)
「私自身の内に、詰まってるものがあり、〝炎分不足〟だったのですが、森で焚き火をして皆んなと会うことで気の流れを通すことが出来ました。森の珈琲を楽しんで貰えて嬉しかったです。
『土から離れては生きられないのよ!』という、ある映画の中の言葉を痛感しました」

♡ K.Tさん(女性)
「土いじりを無心にできて、アタシ自身が身体から癒やされました。ホタルの会に参加するようになってから、子どもたちがTVとかで森が出てくると、自然と森の話しをするようになりました」

♡ M.Tさん(女性)
「春の生きものに会えて、楽しかったです」

♡ R.Aさん(女性)
「崖の整備ができて、楽しかったです」

♯ ♡ 主催者ふりかえり

「将来ホタルが飛び交う時のための鑑賞路づくりに着手してるのが嬉しかった。夢とビジョンと今の現実が渾然一体となった不思議な感覚に包まれた一日でした。昔どこかで習った、〝想いと行動と結果が一致する〟とか〝be do have、、be(状態)から始めよう〟とかって、こぉゆぅことなんかなぁ、なんて感じました」

参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。

ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方は、是非一度、森に来てくださいネ!!

§ 今後の活動予定

◎ 現時点で決まっている今後の予定は、


3/5(土)
3/14(月)です。

4月以降の予定は決まり次第お伝えしますが、ご希望する日時・曜日等ございましたら、どうぞ気軽にご連絡ください。

一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

協力感謝

『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。

公益社団法人 国土緑化推進機構の支援を受け、緑の募金事業として活動して参ります。

さらに、2021年4月からは一般財団法人セブンーイレブン記念財団様の〝2021年度環境市民活動助成〟の助成を受け、活動を推進していくことになりました。

ありがとうございます。


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