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トマト本来の美味しさを表現する

■今回の訪問先
本田農園
https://hondanouen.net/


ブランドとなった本田農園のトマト

石川県内でトマトの生産量が最も多い小松市。その中でも、ひときわ存在感をもつ生産者が本田雅弘さんです。新しいスタイルの農業へいち早く取り組みをはじめ、本田農園のミニトマトをブランド化することで、ファンを広く獲得してきました。事業への明確なビジョンを持つことや、ご本人の人柄もあって、若手の農家からも慕われるリーダー的な存在でもあります。

トマトのブランド化に取り組んできた本田雅弘さん
小松市内のハウスで栽培される

業界でもファンが多い

本田さんのトマトは、一般の消費者のみならず、飲食業界にも広く好まれています。ホテルなどのシェフが、直接農園まで買い付けに来ることも多く、そのおいしさはプロにも認められています。


トマト本来の美味しさを追求

フルーツトマトは、一般に水分量を絞ることで甘味が増していきます。トマトは飢餓状態におかれることで、必死に糖分を蓄えるようとし甘い実をならせます。しかし本田さんは「水をしっかりあげる」栽培法を取られています。「甘味だけでなく、トマトのみずみずしさ、フレッシュな食感も大切にしたいと考え、最適のバランスを模索してきました」といいます。本田さんのトマトは、果実のような甘さに加え、鮮度を感じる瑞々しさを併せ持つのが魅力です。また、皮が薄く酸味が抑えられているため、トマトが苦手な子供も喜んで食べられるといいます。

様々な失敗を経て、理想のトマトに近づく

本田さんは現在、68棟ものハウスでトマトを栽培しています。場所も、小松市内に点在するため、様々な土壌でのトマトづくりを経験してきました。土壌と品種、また肥料や管理など、すべての掛け合わせでトマトの味わいは変わっていくそうです。本田さんは、うまくいったときにも、失敗したときにも、きちんと分析をし、因果関係を論理的に考えることで改善を重ねていくことが大事だといいます。その経験を20数年重ねてきたことで、高い評価を得るトマトを安定的に出荷できる実力を身に着けてきました。

ひがし茶屋街「蛍KANAZAWA」の展示
「蛍KANAZAWA」の名物イタリアンとまと団子

ひがし茶屋街、農園から作る和菓子

ひがし茶屋街の入り口。農園生産者と一緒に作る、新しい和菓子を提案する「蛍KANAZAWA」。本田さんのトマトをセミドライ加工し、トマトの風味を生かしながら甘味を強調しています。トマトと相性抜群の自家栽培のイタリアンパセリとあわせた、イタリアンな和菓子として提案しています。

※旧「ville de croquette」が2023年8月より「蛍KANAZAWA」へリニューアルしました。