自信のつけ方1
自信、ときいてどんなことが思い浮かぶでしょうか。
いつでも自信満々なあの人、自信なさげなあの人。学業に関しては自信があるけれど、恋愛の話となると自信がなくなる。
そういう、相対的な自信もありますが、私が今回書く『自信』はもっと絶対的な、自分に対する総合的な肯定感のことを指しています。
あなたは自分が好きですか?という質問と入れ替えてもいいかもしれません。自分のことを好きになるのに、理由はいりません。生がDNAのサバイバルだと定義したら、自分を好きになる必要すらありません。しかし同時に、自分に対する総合的な肯定感、すなわち自信は、あなたの人生をとても幸せなものにする基盤でもあるのです。
例えばあなたが絵をかくのが好きだとして、でも周りの人がそんな暇があったら勉強しろとか、働けとか、あなたには才能がないからそんなことしても無駄だとか、いろいろ言ってくるとします。自分を肯定している人は、周りの言うことが気になりません。または気になっても、聞くに値しないと知っています。なぜならあなたはあなたが絵をかくのが好きだと知っていて、それがあなたを幸せにすることを知っているからです。そして、あなたを幸せにする活動はあなたにとってとても重要であり、それを軽視したり否定したりする人たちは彼ら自身の問題をあなたにぶつけているだけだということを知っているからです。そしてこのことに理解のある人はつまらない人やつまらないことにわずらわされません。私はまだまだ小さなことやつまらない人の言ったつまらないことにうじうじすることが多々あります。でも自信、自分への信頼、を意識することを繰り返すだけでもだいぶ回復は早まってきました。
この絶対的な自信というのは、相対的な自信と同じで、ある程度訓練で手に入れたり、強化したりすることができます。たしかに、親に正しい愛情を注がれて健康に育った人たちは、愛情不足の環境で育った人たちより幾分か簡単に得ることができるかもしれません。親や幼少期の環境は私たちの人格形成に大きな影響力を持つからです。しかし、自信というのは結局のところ自分と自分の心との信頼関係なので、自分次第でいくらでも成形することができるのです。
今回は自信をつける方法のうち私が特に気に入っているもの3つ、瞑想、計画、意見について簡単に紹介したいと思います。
瞑想とは、「今、ここ」に集中するためのいろいろな方法の総称です。呼吸に集中したり、なにかポジティブな抽象的イメージを頭に描くことに集中したり、食べているものの味、食感、体の反応などに集中して食事するのだったり、いろいろなやり方が含まれています。「今ここ」に集中すると、過去への後悔や未来への危惧などといった漫然とした不安が、時間軸そのものとともに消え去ります。そして、「今ここ」にあるもの、自分の体、生きているということ、空間、好きなもの、好きな人、かかずらうべき問題、すべての存在があたりまえでなくなります。それらすべてをもう一度意識的に存在確認する作業を通じて、「ありがとう」の語源、「有り難し」、とんでもない数の偶然を繰り返してたまたま存在するに至ったこの「今ここ」という時間空間スライスに自分が参加できていること、存在できていることに、感謝の気持ちが生まれます。その感謝はとても大きくてやわらかくて深いので、すべてを丸ごと肯定する大きなエネルギーとしてあなたという生自体を内側から満たします。こうして文で書くと、どうもスピリチュアル臭さがしますが、なにも胡散臭いことはありません。私たちの心の能力は時に圧倒的で神秘的ですが、それをうまく使うことがとても大事です。
さて計画、意見については別のNoteで述べたいと思います。
それでは、読んでくださりありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?