見出し画像

恋人と“話し合いができない”という違和感。

私は28歳にして、初めて付き合った彼氏とお別れをした。
交際期間は約2年。
思い出は忘れたくなくても時間が経てば忘れてしまう。
残酷にも過去になる。
それが切なくて、今の気持ちを記録に残しておきたくて、
以下の記事を投稿した。
思いのほか、皆さんに読んで頂けて嬉しかったです。
ありがとうございます。

今回は記事の中でも書いた、
“彼と話し合いができない”
ということについて、私なりに深掘りしてみたので、今後同じようなことを繰り返さないように、記録しておこうと思う。


“話し合いができない”という違和感

彼が話し合いから逃げてしまう。
向き合ってくれない。
そういった悩みがある方って意外と多いのではないか。

私自身も、彼と付き合っていく中で、彼のことが大好きだったからこそ、別れたくなかったからこそ、認めたくなかった小さな違和感だった。

付き合っている分には大きな問題はなかった。
だって、一緒に過ごす時間はもちろん楽しいし、居心地がいいし、なにより彼のこと大好きだったし、離れたくなかったから。
だけど、28歳という年齢で、将来的には結婚して子供も欲しいと思っている私にとっては、この違和感だけはどうしても拭えなかったのだ。

将来のことを考えると、心の底では“いつかは別れる時が来るかもしれない”と思っていたことを自分でも認めたくなくて、現実を見て見ぬふりをしていたと、振り返ると思う。

彼との関係を築く上で、私に足りなかったもの。

別れたからこそ、冷静に彼との関係について客観視できるようになった今、彼との良好な関係性を築くために、私に足りなかったこと。
それは、
“彼を敬い、信頼する気持ち” 
だったのかなと思う。
付き合っていくなかで、段々とその気持ちがなくなっていたのも事実ではあるけれど、
「あなたのこと尊敬もしてるし、ちゃんと信頼しているよ。」
ということを、彼に対して表現できていなかった。
ひどい彼女だ。

細かい話は、前回投稿した記事を読んでいただければと思うが、
2年ほど彼を近くで見ていて思ったのは、彼は、嫌なことや面倒なことを直視しないし、向き合おうとしないから、どんどんやるべきことを後回しにする傾向があった。
何か決定的なエピソードがあるわけではなく、日々のちょっとした彼の言動から、ちりつもで徐々に感じていたことだ。

現実を直視したり、やるべきことに向き合おうとすると、必ずそこには自分のだらしなさや、不甲斐なさ、自分でも認めたくないと思うくらい、
“弱い自分”と向き合わざるを得ない過程がある。
これが精神的にはかなりきつい。本当に自分のことが嫌になる瞬間が何度もくるのだ。
ただ、“自分に向き合う”ということを避け続けると、今後の人生がさらにきつくなる。
「私は自分に甘い人間だ」
「いつも後回しにしてしまう」
「あの人に比べて私はなんてダメなんだろう。何をやってもうまくいく気がしない」
こうしてますます自分自身を信じてあげることができなくなるのだ。
つまり、自信がなくなる。

おそらく、物事を先延ばしにしない人は、この心理的なメカニズムを潜在的に理解しているか、もしくは自分を客観視して自己分析ができていることで、しっかり自分をコントロールできているのではないかと思う。

これまで述べたことから私が思うに、おそらく彼自身、そこまで心が強くない。
だから、嫌なことや、やるべきことから無意識に逃げたくなるのだろう。

これは本来は、彼自身の問題。
だけど、一番近くにいた私が、しっかり尊敬や信頼の気持ちを伝えられていたら…。
彼も“自分には物事を対処できる力がある”と自信が高まってくる可能性はゼロではなかったかもしれない。
私は彼の言動にイライラしてしまい、感情的にはならないものの、正論をぶつけていた。
当時は「どうして正しいことを言っているのに、この人はわからないんだろう」と思っていた。
だけど、今考えると、“正しいから” 彼にとっては受け止めたくなかったのかもしれない。
だって、私が伝えていた“正しいこと”を認めたら、「自分が間違っている」「自分はだらしない人間なんだ」と認めさるを得ないから。

なぜ、こんな関係性になってしまったのか。

これは本当にひどい話なのだが、言葉を選ばずに言うと、
心の底では、
彼を馬鹿にしていた。
彼を尊敬できてなかったし、信頼もできていなかった。
からだと思う。

もちろん、彼のことは本当に心から好きだった。ずっと一緒にいれたらいいなとも思っていたし、女性関係も心配なかった。すごいな、こういうところ素敵だな、いい彼氏だなと思うこともたくさんあった。

だけど、段々と彼と過ごすうちに
「もっと頑張ればいいのにやらない人」
「だらしない人」
「いつも口だけで、行動しない人」
そんな風に思うようになってしまっていたのだ。

だからこそ、私自身も将来を彼と一緒に生きていく自信がなくなっていき、別れに繋がった…もちろんそれも事実。

だけど、一番近くにいる彼女にそんな扱いをされたら、そりゃ自己肯定感も下がるだろうし、自分の意見や気持ちも言いにくかっただろうなと。
真面目な話もする気持ちにもなれなかっただろうなと。

本当に申し訳なくなる。

別れる時は、彼に対して“尊敬できていない、信頼できていない”ことが私自身も分かっていたから、そんな人間は彼から離れた方が彼のためだと思ったのも別れを受け入れた理由の一つだ。

話し合いができる関係を築く上で必要なこと

大前提、普段からちゃんと“彼を尊敬して信頼している”ということが相手に伝わっていること。
「自分は彼女に認められている」と彼自身が感じることができる状態。

本当に恋愛って難しいなあ。
だって、後から考えれば、こうすればよかった、ああすればよかったって思うけど、そういう状態になった理由は、彼自身の問題もあるわけで。
でも、そんな彼にしていたのはもしかしたら私かもしれないわけで。

彼氏や彼女にイライラすることって、どちらかが100悪いことはない。イライラした理由、イライラさせてしまった理由、どちらの理由にも、これまで築き上げた関係性から起因するような、複雑に絡み合って生じた理由が混在しているのだから。
(表現難しいな…理由の中にも理由があるということを言いたい。)

今後同じことを繰り返さないようにと思い、書き出した記事だったが、どうすれば別れずに済んだのかは答えがでない。
だけど、もう少し彼に歩み寄る努力はできたかもしれない。

後悔しても過去は変わらない。その時の私にとっては精一杯だった。

もしこの記事を読んでる方の中で、同じような状態にある方は、
相手に対する敬意や信頼する姿勢を改めて考えてみて欲しいと思う。
別れてからじゃ遅いからね。

大切な人を大切にできるうちに。
言葉を相手に伝えられる立場にいるうちに。

それでは。

いいなと思ったら応援しよう!