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バス停のある風景:葉山

2006年7月撮影

「葉山」京急バス
神奈川県三浦郡葉山町一色

写真左手(バス停の向かい側・写真には写っていない)に葉山警察署、右手が御用邸になっている。交差点左から前方へと続く道は国道134号線で、前方へと進むと長者ヶ崎、林交差点を経て三浦市三崎へと。

うろ覚えだが、葉山バス停、かつては葉山一色(はやまいっしき)もしくは一色という名前だったような気がする。

三浦半島にはかつて京急バスのほかに三浦交通という会社のバスが走っていた。
子供のころ、かすかにその記憶がある。路線は京急とほぼ競合。あるサイトでは、大手バス会社の独占を阻止するために、地元資本で三浦交通は設立されたと書かれていた。
私が親から聞いた話では、京急が他社大手バス会社の進出を阻止するために三浦交通を設立させたと言っていた。
他社とは、おそらく西武鉄道のことで、三浦半島には西武が開発した住宅地がある。
三浦交通は設立後まもなく京急傘下の会社となり、昭和40年代半ばには京急に吸収されたらしい。
現在は京急バスが三浦半島のバスを独占している。

一時期、京急のバスの運転手は結構荒っぽい言葉遣いを使うと親がぼやいていたことがあった。
車内で携帯を使おうものなら、怒鳴られたりする人もいたらしい。
それは地元漁師が廃業してバス運転手に転職したためだという。
漁師となれば、命がけで漁をすることもあり、必然的に荒っぽい言葉遣いになるのだろう。
しかし、実際に地元漁師がバス運転手に転職したかどうかはわからない。

御用邸の門わきには警官の詰め所があり常駐している。
どこかで皇室にかかわる事件などが起きると、門の前に警察車両を横付けにして入り口を封鎖するような形にして警戒をする。
最近はあまり目にしないが、以前はたびたび厳重警戒する警察を見かけた。
自動車の検問なども行われるのだが、昨年、御用邸前ではないが葉山町内で検問にあった。
後ろを開けてくださいといわれたので荷室のドアを開けた。
開けたとき思わずあっ!と思った。
凶器を積んでいた。
実家の草刈りをするために鎌を2本積んでいた(笑)。
色々聞かれるかと思っていたが、じっくり荷室を見られただけで何事もなく終わった。
何かあったのですか?と尋ねると、通常の検問ですとだけ。
何事もなければ検問なんてほとんどやらない。
本当のことは言わない。
ただ、凶悪事件でも起こっているならしっかり教えてくれないとこまる。
どこかで犯人に出会って、脅迫されて車を乗っ取られることだってあるのだから。

三浦郡葉山町。
三浦郡は葉山町しかない。
昭和の大合併、平成の大合併でも合併はしない。
御用邸があることの誇りなのか。
那須の御用邸のある栃木県那須郡那須町も、周囲の黒磯市や西那須野町、塩原町がが合併して那須塩原市になっても合併はしなかった。
那須町も葉山町も永久的に残るのだろう。