医療過誤ならぬ異動過誤
以前、異動で配属された職場は、私にとってまさに地獄のような場所でした。それまでの経験とは全く異なる、上意下達や前例踏襲主義が厳しく、暴力的なパワハラや長時間労働が当たり前のように行われていました。根性論が求められるその職場は、私には全く合っていなかったのです。
人事担当者からは、私がその職場で期待されていると、的外れなことを言われ、相談しても全く取り合ってもらえず、結局、休職時間を挟んで長時間その状況に耐えなければなりませんでした。医療において、医師が医療過誤、医療ミスをすれば厳しく罰せられますが、このように不適切な人事、いわば「異動過誤」を行った人事担当者が罰せられるという話は聞いたことがありません。現実に弊害がでたのにです。
確かに、誰か人を職場に貼り付けさえすれば、最低限の作業はこなせるようになるかもしれません。読み書きそろばんはできるのですから。しかし、それは一時的なもので、いずれその無理がたたって組織にも個人にも大きな負担がかかってしまいます。人事担当者には、後からでも良いので、深く反省し、人事を任される者の責任について考えてほしいと願っています。
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