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高校は共学、別学、どちらも選べるようにしたい
私の出身地は、全国的にも珍しい公立高校の男女別学という伝統を持つ地域でした。私もその流れに乗って別学の高校に通いましたが、近年、同じように別学の伝統が根強い埼玉県で、この話題が再び注目されているようです。
高校共学化 支持派の市民団体が埼玉県教委に具体策示すよう要望書提出:東京新聞デジタル https://www.tokyo-np.co.jp/article/356621
別学の良い点は、異性の目を気にせずに、自分の興味関心に没頭できる環境で、伸び伸びと学業や部活動に打ち込めることです。しかし一方で、社会から少し隔離された空間で過ごすため、社会一般の常識やコミュニケーションが身につかないまま社会に出てしまうという懸念も拭えません。私も大学に進学し、初めて異性との集団生活を送った際に、高校までの経験が通用しないことに戸惑いを覚えたことを鮮明に覚えています。
男女共学が良いか、別学が良いか、どちらが良いと一概に断言することは難しいでしょう。それぞれの時代背景や個人の価値観、通学の利便性など、様々な要素が絡み合っているからです。しかし、どちらかに極端に偏った教育環境は、選択肢を狭めてしまう可能性があることは否めません。特に、地元の公立高校が一つの選択肢しかない地域では、その傾向が顕著になるでしょう。
埼玉県は首都圏に位置するため、東京都内の私立学校に通うという選択肢も十分に考えられます。私自身は、生まれ育った地域とは異なる価値観に触れる機会が少なかったように感じています。いずれにしても、生徒一人ひとりが、自分の将来を真剣に考え、多様な選択肢の中から、最もふさわしい学校を選ぶことができる環境が大切だと考えています。