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kosuketsubota
皆勤賞って運ですよねえ
最近、体調を崩し、改めて『皆勤賞』という言葉を思い出しました。学生時代、皆勤賞は勤勉さの証、まるで勲章のように扱われていましたね。しかし、大人になった今、皆勤賞は単なる『健康くじ』のようなものではないかと感じています。
皆勤賞は、本人の努力はもちろん大切ですが、生まれ持った体質や生活環境、そして何より運が大きく左右するものです。まるで、健康神様のお墨付きをもらったようなもの。それはそれで素晴らしいことかもしれませんが、皆勤賞を得られない人々が、まるで怠け者か不健康な人間であるかのように扱われる風潮には疑問を感じます。
皆勤賞は、ある種の『健康格差』を浮き彫りにしているのではないでしょうか。健康に恵まれ、何不自由なく学校に通えることは確かに素晴らしいことです。しかし、病気や怪我に悩まされる人、あるいは、やむを得ない事情で学校を休まざるを得ない人もいるのです。皆勤賞を過度に称賛することは、そうした人々をないがしろにすることにつながりかねません。
それに、学校の覚えのめでたい子は、感染症や部活によるけがで休んだ際は、特別扱いされていたようにも思えます。皆勤賞は完全に客観的ではありません。
そういえば、松本明子さんがアイドルとして売れなくて暇ときに、堀越高校の芸能コースを皆勤賞だったという話を聞いたことがあります。皮肉なものですねえ。