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数年の通学よりも三十年の勉強
戦前の激動の時代を生き抜いたジャーナリスト、清沢洌(きよさわきよし)氏の生涯は、私にとって深い感銘を与えてくれるものです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B2%A2%E6%B4%8C#%E9%96%A2%E9%80%A3%E4%BA%8B%E9%A0%85
特に、軍国主義が色濃くなった時代においても、広い視野と冷静な判断力を失わず、数々の優れた著作を残されたことは、今もなお人々に深く考えさせられます。とりわけ『暗黒日記』は、その時代を生き抜いた一人の知識人の記録として、後世に貴重な遺産として残されています。
長野県で生まれ育った清沢氏は、家庭の事情から大学進学を諦めざるを得ませんでしたが、地元の宣教師の支援のもと、渡米を果たされました。異国の地で、様々な困難を乗り越えながら勉学に励まれた清沢氏の姿は、まさに自学自習の大切さを私たちに教えてくれます。帰国後はジャーナリストとして活躍されましたが、権力に迎合することなく、真実を追求する姿勢を貫かれたため、やむを得ず新聞社を退職されることとなりました。
吉田茂氏や石橋湛山氏など、当時の著名な政治家たちとも交流を持ち、言論活動を通して社会に貢献しようと努められた清沢氏ですが、残念ながら終戦を目前に病逝されました。
清沢氏は、「数年の通学よりも三十年の勉強の方が大事だ」という言葉を残されています。大学という制度に縛られず、自ら学び続けることの大切さを説いたこの言葉は、現代を生きる私たちにとっても、深く心に響くものがあります。
私も、仕事に追われながらも、何かしらの形で学び続けていきたいと考えています。以前、知り合いの女性から「希望の大学に入学できなくて、とても悔しい」という話を聞いたことがあります。確かに、一度の受験で将来が決まるかのように感じてしまう気持ちも分からなくはありません。しかし、たかだか一度の試験の結果で、人生の全てが決まるわけではありません。むしろ、そこから先は、自分次第でいくらでも変わっていくのです。
特に、現代社会においては、学歴よりも実力が重視される傾向が強まっており、学び直す機会も数多く存在します。もし、今、何かやりたいことがあるのなら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。
私も、これからも学び続け、社会に貢献できるよう精進してまいりたいと思います。