日本の縮図=お役所の掟
お役所の掟: ぶっとび霞が関事情 (講談社+アルファ文庫 G 16-2)
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今ではもう忘れられてしまったかもしれませんが、30年ほど前に
日本社会の縮図というべき「お役所」の実情を赤裸々に描いた本です。
書いた方は長くアメリカにいた精神医学者で、厚生省にキャリア医系技官として途中入省。
宮本政於
しかし、そこで待っていたのは難行苦行の数々。
・前例踏襲主義
・個人の生活より組織の無駄な作業を大切にする集団主義
・長時間労働を美徳とする風習
・新入りに対するいじめ
・事なかれ主義、建前主義
これは、アメリカに染まってきた彼にとっては到底受け入れがたいものでした。
精神分析学を生かしてお役所の実情を書いた本を実名で書きますが、
もちろん彼は干されて、左遷を余儀なくされます。そして懲戒免職。
無理をしすぎたせいか、その後まもなくがんのため亡くなってしまいました。
今でもご存命なら、ようやく働き方改革が進んできた現在、
「私の言った通りでしょう」と再び活躍してくれたでしょう。