見出し画像

お父さん!「月まで3キロ」

唐突だが、私には父も母も、もう居ない。
私はかなり重症なファザコンだ。どちらかと言えばお母さんよりも父が好きだった。
好きになる人も、頭が良く、色々教えてくれる人。
私は5人姉妹の1番下。父としては男の子が欲しかったようで、割と2人きりでプロレス観戦や野球観戦、
任侠映画鑑賞などなど(笑)
競馬もよく観に行ったなぁ、めちゃ負けて、口止めとして、帰りにケーキ食べて帰ったけど、女の人ばかりいる、喫茶店に金やん(元巨人の金田正一さん。父はこの方に外見がそっくりでした。身体も大きかったので、よく間違えられだそうです。)みたいな男の人がバツ悪そうに座って私を愛おしく見つめてくれて・・・可愛かったなー
父は私にとって、男の人をかわいいって感じさせてくれた、最初の人でした。そんなこんなで、表題の
月まで三キロ
電車の中で不覚にも泣いてしまった。
こんな世の中で、こんな事言うのあれだが、私の感想は男は女よりも弱い生き物。
だからか個人差はあるけれど、力が強く、スタミナがあると思う。
以前SNSで女性から男性にSEX changeしたイケメンが顔面ドアップで「女でいた時は気にならなかったけど、男になって辛いのは孤独。それが本当に辛い」と泣きながら言っていて、胸が張り裂けそうだった。
そうなんだよね、男性は孤独なんだよねー特に父親は。今でこそセックスマイノリティが叫ばれているが、男と女はそもそも身体が違う。脳のしくみも違う。
主人公の男の人は事業に失敗し、死に場所を求めて、タクシーに乗る。そこで出会ったタクシー運転手にも辛い過去があり・・・
感想としてはバブル後期の世代の私としては、
金がないくらいでメソメソすんな。
死ぬ事以外はかすり傷だよ。生きてるだけで
人生まるもうけ!明石家さんま師匠も言ってるでしょ!頑張って人生立て直そうと言いたい。実際私が主人公の奥さんだったら、がむしゃらに働く。怠けて失敗したわけじゃないし。
でも、女には出産というタイムリミットがあり、主人公に離婚を切り出した、奥さんの気持ちもわからなくはない。やはり結婚となると男は女の見かけと従順さを気にするし、女は男の条件を気にする。バブル期はそうだった。今の若い世代の方がなんだかんだで、条件や見かけだけでパートナーを見つけようとしていない気がする。
結婚が全てじゃないし
かならずしも異性と一緒じゃないといけないというのも違うと思う。
もうバブルの頃じゃない。もうあんな時代は来ないと思う。
男なんだから、経済力がないといけないとか
女なんだから、家事が出来ないといけないとか
「こうじゃないといけない」ことなんて、何もないと私は思います。
だって、生きているだけで、人生まるもうけ
だもん。一寸先は闇だけじゃない。光かもしれないじゃん。(笑)
何はともあれ、良い本でした。 

お父さん!頑張ったね。天国ではお母さんと喧嘩しないで、仲良くね。(笑)

今まで本当にありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!