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【ゲーム感想】「ファミレスを享受せよ」月の下で過ぎる穏やかな時間が心地よいゲームだった
こんばんは。椎名haruです。
今回は、「ファミレスを享受せよ」の感想を書き綴っていきます。
クリアしてから少し期間が開いているため、記憶が曖昧なのは悪しからず。
ファミレスを享受せよ
月は満ちに満ちているし ドリンクバーだってあるんだ
・開始直後から雰囲気に惹かれる
ある人物が薬を飲むシーンから始まるこのゲーム。
音楽もいいし雰囲気もチルい。
心が穏やかになるゲームをやりたかった私にとって、とてもよいプロローグでした。
・永遠の始まり
主人公ラーゼがファミレスで注文をすると、いつの間にか別の世界に。
そこから4人との会話が始まります。
初っ端からガラスパンが
「なぁ君、ファミレスを享受せよ 月は満ちに満ちているし ドリンクバーだってあるんだ」
とタイトル回収をしてきますよね。
個人的にタイトル回収をする展開が好きなので、かなり好き度が上がりました。
・私は92番です。
4人のテーブル(部屋)をぐるぐる回っているうちに、4人がどのような人なのか少しずつわかっていきます。
そんな中、ツェネズからまちがいさがしを渡されます。
自席に戻ってやってみると、意外と難しい。
最終的には少しずつスティックを動かして、Aボタンを連打する作業になっていました笑
そして最後に現れる怪文書。
スクショしてじっくり読みましたが、頭が疲れた割にあまり情報はない…。
クラインの話は興味深いですけどね。
(後に実況動画を観て私も音読してみようと思い、ぶっ通しで音読しましたが、案の定喉を傷めました笑)
・管理者ツェネズ
そんなこんなで話が進み、ツェネズにコーヒーを持ってきてほしいと頼まれ、真ん中の機械を使うことに。
そこでいきなり現れる「取り返しがつかないかもしれない」の表記。
まだ終盤感がないのにこの表記が出てきて、驚いたのを覚えています。
慌ててセーブをし、いざ実行へ。
ボタンを押すと、コーヒーで床がびちゃびちゃに。
ラーゼは困惑していましたが、普段自席から動かない彼らが会話しているのを見れたため、私は楽しかったです。
騒ぎが収まりツェネズがいた部屋へ行ってみると、そこには誰もおらず…。
見つかったのは怪文書…ではなくきちんとした文書でした。
読んでみると、そこにはクラインの名前が。
いよいよストーリーの核心に迫ってきた感じがしてわくわくしました。
そしてツェネズ本人とご対面。
黒いドロドロは不気味でしたが、イメージ通りの女の子で安心しました。
・総当たり
スパイク王に渡された箱から始まる地獄。
始めは92番の怪文書やクラインの文書に出てくる数字を組み合わせて、なんとか答えが出ないか試してみました。
しかし、どうやっても開かない…。
自分で数字を導くのは諦めて、ラーゼに頑張ってもらうことにしました。
普通のゲームだったら開くところまでスキップされそうですが、このゲームでは倍速ではあるものの数分かかります。
時間の長さをプレイヤーにも感じさせる、とても良い演出だと思いました。
ムーンパレスで過ぎる永遠とも思える時間を、ちょっとだけプレイヤーにもおすそ分けしてくれたような気がします。
ちょこちょこみんなが話しかけてくれる内容も好きで、このゲームの中でかなりお気に入りなシーンです。
・クラインと出会う
狂気とも思えるラーゼの集中力のおかげで、ついに箱が開きます。
そこに入っていたのはストロー。
「ストロー…?なにこれ…?」
と思わず困惑してしまいました。
指示通りにストローを使うと、急にプロローグと同じ画面に。
「え?戻れないの?」
とどれだけ焦ったことか…笑
店に着くと、どうやらプロローグに戻ったわけではないらしいことがわかりました。
そして、誰かが主人公を待っていることも。
そこにいたのはクラインでした。
曲の雰囲気が変わり、たくさんの情報が流れ込み、わくわくが止まりません。
そして、また戻れると告げられ安堵しました。(これ一番大事)
・END1へ
ファミレスに戻り、クラインに教えられたことを試してみることに。
しかし、この時の私は飲み物をもって別の場所に移動できることに気づいていませんでした。
ドリンクバーの飲み物をドリンクバーの前でしか飲めないなんて、現実じゃおかしいはずなんですけどね笑
そのため、第一のスープをみんなの前で飲むことなくエンディングを迎えます。
ムーンパレスから現実に戻った彼らを微笑ましく見守り、エンドロールへ。
そこで衝撃の事実が発覚します。
ムーンパレスの新参者 ラーゼ
存在しない ラテラ
頭の中が「!?!?」でした。
主人公に名前があること、ラテラが存在しないこと、記憶を見ていない私にとっては衝撃的でした。
この2人が衝撃的だったため、処刑人セロニカを見逃していたのが唯一の救いですね。
元々END2も見るつもりだったため、この真相を確かめるべくロードしました。
・過去の記憶
数分試行錯誤したのち、飲み物を持って移動できることに気づきました。
最初はスパイク王の前で飲んでみることに。
クラインと何らかの関係があることはわかっていましたが、2人の良い関係性が予想より尊くて…!!
王様がお忍びで目下の人と仲良くしている感じいいですよね。
続いてガラスパン。
エンドロールでラテラが存在しないことは知ってしまっていたため、あまり衝撃はありませんでした笑。
誰もいない椅子に向かって話している様子が最後に映る演出に、何も知らなければゾッとした人もいるのではないでしょうか。
私自身、何か嫌なことやつらいこと、悲しいことがあったとき、頭の中で誰かに相談する口調で気持ちを整理します。
そのため、ラテラという存在を生み出したこのガラスパンには、少し共感できる部分がありました。
お次はツェネズ。
彼女の人を思いやる優しさを見ることができるこの記憶。
周りもいい人そうで、月の住民の人のよさも垣間見えます。
ずっとドロドロの状態だったのは予想外でした笑
最後はセロニカ。
なんとセロニカもムーンパレス側の人でした。
クラインとの記憶も結果を知っているととても悲しくて…。
そして何よりゲームの開始時に流れたあのシーン。
「あれセロニカだったんや…!」
と、真相がわかりすっきりしたのを覚えています。
・END2へ
そしていよいよEND2へ向かいます。
セロニカが記憶を取り戻し、とんとん拍子で話が進んでいきます。
全員が同じテーブルに座っているのは新鮮で、みんなが思い思いのドリンクを選んでいるのも細かくて好きでした。
そして、不平等だからとラーゼの記憶も見られることに。
主人公として操作していますが、確かにどんな人なのか気になっていたので、良い提案でした。
ところが、ラーゼの過去は資格の試験日が近いから勉強しないと…のみ。
現実的に考えたらこれが普通なのかもしれませんが、ちょっとがっかりしてしまいました笑
・エンドロール
そして、物語はみんながそれぞれの住む場所へ帰ったあとの話へ移ります。
特に印象的なのはセロニカのシーン。
一見圧が強そうに見える魚の見た目をした月の住民ですが、セロニカのことを理解し、応援してくれる姿勢をみて、月の住民の人のよさを再確認しました。
ラーゼ、ガラスパン、セロニカ、ツェネズは元の場所に戻りましたが、スパイク王は…?
そう不安に思いながら映像を見ていると、音楽と共に月に座るふたりが映し出されました。
その瞬間、ぶわっと涙があふれてしまいました。
会えてよかったね、と心の底から嬉しかったです。
一言も語られていませんが、この映像だけですべてを表現する演出は最高でした。
・まとめ
プレイ時間はそれほど長くありませんでしたが、とても満足感のあるゲームでした。
穏やかな気持ちになれてよかったです。
ゲームBGMをきちんと聴くタイプなのですが、特にお気に入りは
「夢中の密会」と「月に座るひとり/ふたり」です。
前者の一気に雰囲気が変わる感じと、後者のエンドロールの感動を支えたという功績が好きな理由です。
余談ですが、西美濃八十八人衆さんのピアノコンサートでセレニテスくんのピンバッチが販売されていたので、思わず購入しました。
届いたら、彼を見て永遠の時を思い出そうと思います。
稲葉さん(西美濃八十八人衆)の実況もとても良かったのでぜひ観てみてください。
タイトル画像出典
ファミレスを享受せよ | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)