あやとり家族61〜浮気の告白と離婚を迫られる〜
二人揃って遊ぶことが多くなっていったジンとレン
元々仲は良かった
ただ、レンの自由奔放なところ。一人でやればいいものを必ず誰か巻き添いを作る
その相手がいつもジンだった
良い時もあれば悪いときもある
ジンは断れないから私との約束よりレンとの約束を優先する
時間の間隔もない自由なレンは、夜だろうが朝だろうがジンを誘うため
いつしか仕事も中途半端となり、お約束のパワハラも受け始めそれを理由に仕事を辞める
いい口実になっていたと思う
このペースに入り込むとジンの方が楽しくなり始める
洗脳されている状態
こうなるともうどうしようもない、私には止められない
レンがBARで働き始める
よりにもよってBARとは。
当たり前のように、ジンに「飲みに来い」と誘う
「今日はいいよ」と断っても「〇〇が来てるから来いよ」
ってなペース
断れないジンはイヤイヤ行くが帰ってくると酔っ払って上機嫌だ
そんなことがしばらく続いたある日
全くもってジンの様子が違う
すぐに気がつき何かあったか聞いてみた
結婚したい人ができた
最近眠れないんだ
「どうしたんだろうね」
ソワソワして夜もろくに寝れない、これは本当だった
心配にはなるが私にはどうしようもできない、だから一緒に起きていたり(私は途中で眠くなり寝てしまったが)と努力はした
「寝れないから飲みにいってくる」
しばらくこんなことが続いたある日
突然切り出された
結婚したい人ができた
「はっ?」
私たち結婚していますけど、、、
BARに来た外人の女性に一目惚れしたとのこと
彼は本気で私に伝えてくる
だからか!その人のことを考えて不眠になっていたわけだ
一緒に起きていたときも、彼の頭の中はその女性のことでいっぱいだったんだ
悔しいというか悲しいというか、何も知らなかったとはいえ私何していたんだろうって
「ももにはもっといい男がいるから、俺じゃない」とか言い訳もしてきた
心がもうその彼女のことで頭がいっぱいになっている
この日から彼とは別々で寝るようになった
相手の女性は観光客で帰る日もわかっていた
既に連絡先も交換していて、そのメール内容も見せてきた
頑張って翻訳したんだろう、英語で”あなたと結婚したい”と
全くもってレンは悪い影響しか持ってこない
あの時レンが誘わなければ、会うことはなかった二人
”恋愛は自由”という考えのレン、彼自身は本命の同棲している彼女がいながら
浮気癖がありしょっちゅう色んな女の子とそういう関係になっていた
だからジンが、その女の子と仲良くなっても止めることなんてない
私と結婚していようが、それはそれで別。
ここからは自己責任の領域
私はこれからどうしていくのか真剣に聞いてみた
ジンはもちろん酔っ払っていてウキウキ状態
「俺さ、やっちゃたんだ。車で」
いきなりの告白、その後の一言がひどい
「もももやらない、車で」
怒りを通り越して言葉にならない
頭がおかしい
他の女とやった車に誘うかよ、普通
その前になんでも言っていいってわけじゃない
もう、その女の子と一緒になる前提で話をしてくるからむかついてくる
働きもしないで何言ってるんだ!
誰のお金で飲みに行っているんだ!
「その人と一緒になりたいならなれば。いいよ、離婚してあげる」
そう宣言した