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古いトレカの買取を頼んだ話

  今日、秋葉原で古いトレカの買取を頼んできた。
  たまたま秋葉原に用があり、ちょうどいいと思ったのだ。


 トレカとはオタクの方はご存知かと思うが、トレーディングカードの略称であり、アニメやゲームのキャラが書かれていたり、カード用に人気イラストレーターがキャラクターを書き下ろしたりするイラスト付きカードのことで、収集やゲーム目的で売買される。

 トレーディングカードゲームの略はTCGともいう。

 私は12年くらい前、とあるTCGにアニメから影響を受けて、参入し、友人たちとイベントに1,2回出てから離れてしまった、にわかTCGプレイヤーだった。

 そして、いわゆる断捨離をし始めた影響で、アニメ関連のグッズを全て、駿河屋(オタクの間では有名な中古ショップ)に売ろうとして、トレカの扱いに困ったのだ。

 ネットから買取を依頼するには、どのジャンルのものが、何点あるのか入力しなければいけない。

 始めは、明日秋葉原に行くから、多少時間がかかっても持ち込みで、買取依頼をしようとしていた。
  荷物を準備するのにかかった時間は1時間半くらいだったと思う。

  いざ用意してみたら、とてもじゃないが持ち込める量ではなかった。
 だから、ネットから申し込もうと考え直して、トレカの整理に至ったのだ。

 それから、トレカの数が150枚を超えたあたりで、私は点数を数えることを諦めた。

 トレカはトレカだけ持ち込みで、持っていった方がいいと気づいた。もっと早く気づけ。


 という訳で、ネットで所持しているTCGのジャンル名と買取という単語で引っかかった店に、当たりをつけて、その店が始まる10時過ぎくらいに秋葉原へと向かった。


 するとどうだろう。ホームページでは古いカードも高価買取と謳っていたが、「うちではトレカ扱ってません。他の店舗の話です」と言われた。
   ホームページにはそんなこと書いてなかった気がするが、ともかく当たりをつけた店は全くの見当違いだった。
 
 だがここは秋葉原。適当に歩けば、そこらじゅうにカードショップがある。

 用事があるまで2時間半といったところだが、たぶん目的の店を見つけられるだろうと考え、適当に目に付いたカードショップに入り、ショーウィンドウに所持しているトレカジャンルがあるか、チラ見しながら店を探す。


 このとき少し失敗したなと思ったのは、秋葉原に来るのが早すぎたことだ。
 カードショップは需要のせいだろうか、平日の開店時間は早くて11:00、遅くて13:00とやや遅めだ。

 13:00開店では用事に間に合わないので、そこは諦めて11:00開店の店に入り、「このジャンルの古いトレカの売買はしていますか?」と尋ねていく。

 ついでに、「買取してくれそうな店に心あたりありますか?」と、情報収集もしていく。

 すると、「当店では取り扱ってませんが、当店の別店舗では対応しているジャンルですよ」と教えてくれるのだが、古いものまで扱っているかは行かないと分からないと言う。

 最初に当たりをつけた店もそうだったが、同じ店名を名乗っていても、取り扱い商品に関する情報の連携はされていない店舗しかなかった。

 そういうものなのだなと思いながら、4店舗目くらいで、ものすごく安くなるが買い取れなくはないという店があった。

 元々、ゴミにならなければいいくらいに考えていたので、安くていいのでと査定を頼むと、カードを重ねた幅、1cmにつき、なんと1円だという。

 「25円くらいか……?  それでもいいかな?」と考えながら、とりあえず保留にし、担当のお兄さんが、他のカードショップを3店舗くらい教えてくれたので、その時間に開いていたショップに向かう。

 徒歩8分くらいで少し時間はかかったが、所持ジャンルの古いカードも並べており、いけそうな雰囲気だった。

 イラスト目的でカードを収集する人も中にはいるから、そういう人に需要がありそうな店だ。
 ここなら、この古いトレカたちが欲しい人に届くかもしれないと思い、査定を頼んだ。


 結果、まとめて100円。安い。でも、さっきの店の25円と比べたら遥かに良心的だと感じる。


 そこで、時間がそろそろ迫っていたので買取を決定し、100円をもらう。小学生のお小遣いよりも安いと思うけど、好きで集めてたものなのだ。にわかプレイヤーだったけど、好きだった気持ちは嘘じゃない。

 ゴミとして捨てなければならないより、ずっといい。


 その後、店を出た直後、スマホがいつもの場所にないことに気づき鞄を漁った。

 スマホはすぐに見つかったのだが、出していないカードがあったことにも気づき、もう一度店に戻った。

 「二度手間ですみません」とか言いながら、再びカードの買取を頼むと、先程と同じ100円がもらえた。
 カードの枚数は、さっきより明らかに少ないのに。

 どうやら枚数は関係ないらしい。現実的ではないが、カードを分けて、何度も店に来店したら、もっと稼げたのかと考える。

 そこまで考えて首を振り、25円が200円になったのだから充分だと納得した。


 人によっては、ネットだけで中々出てこない情報を、足で稼ぐということにコスパ・タイパの悪さを感じるだろうが、私はやってみて良かったと思う。

 店の人に直接話しかけて、情報を集めて、目的地に向かうなんて、特定NPCに話しかけないとたどり着けない場所があるRPGみたいで、楽しかったし。

 家に眠らせている古いトレカがあるオタクは、今回の記事を参考にしてください。
 参考になるのか分からんけど。

 読んでくれた方、ありがとうございました。

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