元魔法使いは監督生として生活していたら元ヤントランプ兵と結ばれました
この作品は、ツイステッドワンダーランドの夢小説です。夢女子が出てきます。苦手な方はご注意ください。それでもよい方は下にお進み下さい!
この作品はフィクションです。登場する人物は現実に一切関係ありません。
拝啓お母様。魔法が暴走した結果私は何故か異世界の魔法士養成学校に転移しておりました。
しかもこの学校、何故か男子校なんです。
しかもしかも、世界が違うせいか、魔法が使えません。魔力も感じません。おかげで私はかなりピンチです。
なので、私はこの猫みたいな魔獣であるグリムとニコイチの生徒として生きていくことになりました。魔法史以外は理解できるのでなんとかなってます。
そして・・・・・・
「大丈夫かコロレ。無理してないか?」
「うん。大丈夫だよ。でも、ちょっと過保護じゃない?」
「なに言ってるんだ。僕はもうあんな思いをしたくないんだ。か、彼氏だしな!常に彼女を守ってたいんだ」
「デュース・・・・・・」
私には、彼氏が出来ました。名前をデュースといいます。
こうなったのは、数週間前・・・・・・
「お前が監督生か?」
「はい、そうですが」
「ちょっとツラ貸せ」
とある先輩。腕章的にサバナクローの人だ。その人に人目に付かない校舎裏に連れて来られた。そこには、たくさんの、というより、各寮一人ずつの人が揃っていた。ちなみに、全員先輩だ。
「あの、私はどうして呼ばれたんですか?」
「あ?そんなの、こうするために決まってんだろ!」
サバナクローの先輩は私に向かって拳を振るってきた。
「ちょっと!?危ないじゃないですか!?」
「あ?なに避けてんだよ」
「いや、殴られそうになったら普通避けるでしょ!」
「はぁ、魔力無しがよぉ、そんな普通な事言ってんじゃねえよ!」
「いや殴られたくないんで避けますが?」
「うるせぇ!お前らやっちまえ!」
誰かがそういったとき、一斉に魔法の詠唱が行われた。そして、炎、氷、風の魔法が、私に襲いかかる・・・・・・はずだった。
「落し前をつけさせてもらう!歯ぁ食いしばれ!しっぺ返し(ベット・ザ・リミット)!」
そこには、私がこの世界にきて初めの方に仲良くなった友達がいた。
彼が放った、彼のユニーク魔法。彼に与えられた魔力を、そのまま相手に返すその魔法は、彼らを驚かすのに充分だった。
「ぐっ・・・・・・なんだ!てめぇは!」
「お前は・・・・・・デュース!」
「デュース・・・・・・」
「か、監督生、大丈夫か?」
「なんで、私を・・・・・・」
「お前がここに連れて来られるのをたまたま見てしまってな。嫌な予感がしたから」
「おい1年坊。そこをどけな」
「断る」
「はぁ、おいデュース。痛い目見たくなかったらさっさと退けろ。同じハーツラビュルの寮生として見逃してやる」
「先輩こそ、このことローズハート寮長に言ったらどうなると思いますか?」
「チッ」
すごい、あのデュースが完全に先輩を言い負かしている・・・・・・
なんか、カッコイイかも・・・・・・
その後、先輩たちは私たちを睨みつけながらその場を去った。
「デュース!」
「あぁ、監督生、大丈夫だったか・・・・・・ぐっ」
「もう!こんなに無理して・・・・・・」
「ははっ・・・・・・つい体が動いてしまって」
それから、傷を負ったデュースを連れて保健室に行き、それから・・・・・・
私はデュースにべた惚れになった。
いやだってしょうがないじゃん!もともとマブとして特別な存在だったのにそこからあんな身を張って助けて貰っちゃったら・・・・・・
だから、意を決して告白した。
「え!?そ、そうか。いや、その、とても嬉しい!この思いは敵わないと思ってたから・・・・・・これから、その、マブとして、こ、恋人としてよろしくな!」
これからも、いろいろ大変な事とかあるかもしれないけれども、もう大丈夫。私には、愛しいトランプ兵が、側にいてくれているのだから。
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