死と向き合うこと 1
死と向き合えなかった自分
ここ最近、気分が落ち込んだ。
なんだか自信さえも失くした気分。
全てを放棄して、やらなきゃいけない仕事も手につかなかった。
なんでこんな風になってる?わたし。
原因
現在、産業カウンセラーの講義を受けている。
講義の中では、ひたすら仲間とカウンセリングをしあい、傾聴技術を高める。
講習として「逐語記録」というのがあり、自分がカウンセリングしたものを録音し、全てを記録に残し、自己評価もつける作業。
何度も録音を聴き、『えー』とか、『あー』とか、『はい』とか、全部記録に残さなければならない。
私のクライアント役は、病気になり退職後のセカンドキャリアに迷っている年配男性。
病気も生存率2年とのこと。それでも頑張ろうとしている話し。
たくさん話してくれるから、記録をおこしのも大変。
それよりなにより、死が間近にある話しがメインとなった。
その話の録音を何度も何度も聴かなければならない。
淡々と記録をパソコンで打てるわけがない!
だんだんしんどくなる自分がいる。
もう聴きたくないし、打ち込むのも放棄した。
提出期限が迫っているから、なんとか打ち込み終えたけど、自己評価の部分までは書き上げるのが辛すぎて、出来上がりは自分でも最悪だとわかった。
結果
クライアントは明るく良い方で、話しやすい人。
この目の前にいる人が死んでしまうかもしれない。家族の想いを語る場面もあり、切なかった。
一方で、「なんで私がこの辛い話しを聴かなければならない?!」と怒りさえも湧いた。
逃げたい気持ちと怒りに左右された逐語記録は再提出という、残念な結果だった。
それは、カウンセラーとしての自信も奪われた。
傾聴という技術は、よく褒められていたからなおさら。
「クライアントがこの人じゃなかったら。こんな辛い話じゃなかったら。。。」
そんなことで落ち込んでいたら、カウンセラーの仕事ができる自信もないし、自分の生活の全てさえも放棄してしまうぐらい落ち込む私はダメ人間だ。。。
次回
死を受け入れてこなかった自分を振り返る
次回は、なぜ私がこんなに死に対して不穏になるのか。自分の過去に迫ります。
なつき