見出し画像

ゼロから始めるGGST



はじめに

初めましての方は初めまして。そうじゃない方も初めまして。
あーさー(@okadasaBF)と申します。
この度10/22に大人気格闘ゲームGuilty Gear Strive(通称GGST.ギルティ,ギギスト,など)で最高ランクである天上階に到達することができたので、備忘録がてら自分の成長の軌跡をnoteに書き残そうと思いました。拙いとは思いますがお付き合いください。
これを真似すれば誰でも天上階に!とまでは言えませんが、初心者がこのゲームを上達していくにあたっての一助になれたら幸いです。

そもそもお前誰やねん

自己紹介

年齢26、理系、好きなアーティストは米津玄師。
Twitterのアイコンはスタバのワッフル。よくポエムを書いてるって言われる。本人曰くそんなつもりは毛頭ないらしいですよ。
普段はいろんなゲームで遊んでる人間で、アクション、ノベル、シューティングなど浅く広く手を付けているにわかオタクです。

実績(?)

そんなにゲームセンスがあるわけではなく、これといった実績を残しているわけではないのですが…
スプラトゥーン3:Xパワー2000程度 サーモンラン全ステカンスト
ポゴスタック:マップ1クリア
スマブラ:レート1600相当(初スマ優勝)
じゃんたま:雀豪1

そんなにゲーム上手くないです。初狩りできるぐらい。
時間かけてればそこそこいけるよね、の"そこそこ"のラインで止まる人。スマブラだけちょっと頑張ってたね。

主な活動

大乱闘スマッシュブラザーズSPでオフライン大会のスタッフをしています。
篝火 初スマ ウメブラ スマパなど関東圏内で大会進行業務に携わってることが多いです。

ゲームプレイはオンラインでも可能なのですが、オフラインならではの楽しさに目覚めて気づけば六年間スマブラにのめり込んでる!

GGSTとの出会い

僕のギルティ生活を語るうえではきみさん(@kimi_jojo69)とめがち(@MEGACHASER_)の存在は欠かせないです。
スマ勢として出会いいろんなゲームを楽しんでいた僕らですが、二人が元からGGSTを触っていることは知っていました。(なんならめがちは海外大会にも行ってたらしい、すごい)
僕はスマブラにハマっていたのもあり格ゲーは横目に見る程度。

しかし、機運は突然に…

EVOJAPAN2024

元々はスマ勢の大会スタッフたちが傭兵として駆り出され、ストリートファイター6部門での進行スタッフを務めるという役割でイベントに参加していました。
スタッフ内でも同時に選手参加するという人は数名いて、GGST部門での参加はきみさんとめがちー。
めがちは悲惨なことになって最速敗退で終わったっぽい、ドンマイ!
しかしきみさんはDay1抜け!強すぎ!

身内が出てるということもあり、この時のDay1抜け決める試合も後ろからちょっとだけ見てました。
……今まであんまり言ってこなかったんですけど、勝った時のポップオフが死ぬほどかっこよかったです。もう、マジで。

流れでDay3(top6に上り詰めた選手たちの決勝トーナメント)も観戦しましたが、普段のスマブラオフ大会で感じた面白さがそのままEVOJAPANにはありました。

こんなにアツイゲームがあるんだと。
こんなに眩しいゲームがあるんだと。
やるしかないじゃん!!!


GGSTを始めてからの取り組み

「このゲームおもろそー!」って初めようというものの。自分はPS機器をもっておらず、Steam版でやるにもPCスペック不足なので手が付けられない状態。
スマブラ文化の延長で宅オフにGGSTを置いてるところがあったので休みの日はそこに行って(友達の家に行く感覚で)浅パチャで楽しむぐらいではありましたがなかなか取り組めず…
そんな中救いの手としてPS4を貸与してくれたゆーりさんのおかげでプレイ開始が可能に!!激感謝!!

自分が辿った道筋ではあるのですが、ある程度万人に共通して「このステップを踏めばGGSTで勝てるようになるかも!」と感じたポイントを書いていきます。
全部重要だと感じたうえで練習したものではあるものの、優先順位が高いものから順番に記述しようと思います。

⓪このゲームについて

前提としてこのゲーム、異様なほどに攻めが強いゲームです
GGSTを初めて4か月くらいは相手の行動に対する守りであったり防御手段とかに関しては何も練習せずに、どんどん勝ちを拾うことができました。
攻めるためのトレーニングモード、攻めのためのコンボ練習、攻めのための座学などなど…攻撃こそが最大の防御とはよく言ったものですね。

だからこそ楽しい。
だからこそエキサイティング。
だからこそ血が躍る。

そんなGGSTの世界へようこそ。

①まずは技を出せるように(~1か月)(1~4階)

自分は基本的に格闘ゲームは触れてこなかったので、敵がいたらボタンを1個押せば技が出るシステムでしかプレイしたことがなかったです。
波動コマンド(自分が左側の時↓↘→)、竜巻コマンド(〃↓↙←)、昇龍コマンド(〃→↓↘)などは存在は知ってましたがマトモに操作したことない、ましてやGGSTには「前から下方向に半回転してまた前に戻す」という四次元ポケットみたいなコマンド(通称タイランコマンド)もあり操作するので精一杯…何も無いところで出せるだけでなく、コンボ中にコマンドを入力して〆の技を打て!なんて難しいよ〜😭

最初のうちはそんなもんです。キャラが動くのを楽しみましょう

「このキャラかわいいな、でも大剣振り回しててカッコいいな」
「リーチが長くて相手に近づかなくても触れてやりやすいな」
「あれ?このコマンド技当たるとすごい体力削れる!」

自分はとにかく技を出すということの喜びを噛みしめながらプレイしてました。空振りナンボ、ガードされてナンボ、技が出てるから俺は偉い!

②コンボ練習(~2か月)(~6.7.階)

ある程度基本操作やコマンド技に慣れてきて、相手に技を当てたりして試合にはなってきたら実力がついたよ!と褒められんばかりに階層が上がっていくのですが・・・

「え?一回触られただけで自分の体力めっちゃ減ってない?」

と絶望してくるお年頃。(もちろん上級者と戦ってたら息をするように高火力コンボを叩き込んでくる)

・・・実際このゲーム、みんな火力高すぎてヤバイッす。
GGSTの始動技と言えば近Sですが、どのキャラも一回近Sを当ててしまえば6割以上は基礎コンボとして削ってくるのでリターンがアホみたいに出ます。

コンボ。格闘ゲームの醍醐味と言ってもいいでしょう。一発技を当ててから体力をゴリっと削る爽快感はGGSTであれば尚のこと味わえる。きもちーー!!

じゃあ自分がコンボする側になればええんや!!!!

基本的にはYoutubeでコンボ動画を検索したり、初心者サーバーに参加してる方であれば有志によって作成されてるキャラ別wikiなどに基礎コンボは乗ってると思います。
ある程度調べたらあとはトレーニングモードで練習練習…
とにかく練習です!近S当てたら絶対コンボ!トレモトレモ!

実際自分は近Sからのコンボを調べてみっちり2週間ぐらいコンボ練習をしたら7階までスルスル上がれました。
それだけ火力=リターンは大事ってこと。

実はこのコンボ練習、天上階に行くまでもこれからもずっと続けていく価値のあるものだと思ってます
どれだけ練習しても実践でミスするなんてよくある話。感謝の1日100万回コンボで相手の体力を削り取ろう!
実際どれだけ階層が上がろうとも「今日の反省:コンボミス」って項目が上がるくらいには頻発するので本当に大事ですね

当てた技ごとに自分で色々まとめてた。大体wikiのほうが詳しい。
今見返したらいろいろ間違ってたりして初々しいね。

②'壁を割れ!!出来れば覚醒で!

コンボを練習していくうちにGGST特有のシステムであるウォールブレイク(壁割り)の楽しさに気づくと思います。
少しだけシステム的な話をすると、壁を割ることで"ポジティブボーナス"というバフ状態に移行し、バフ中は

  • テンションゲージが自動で回復する

  • バーストゲージが自動で回復する

といったメリットがあるので覚醒必殺技やロマンキャンセルに使えるテンションゲージが取り戻せます。
壁を割る前にゲージを使ってロマンキャンセルを使っていたとしても余裕でお釣りがくるレベルです。

特に大事なのが覚醒必殺技で壁を割ることです
通常の壁割りのボーナスに加えて、ステージリセット後の起き上がりでこちらが大幅有利をとることが可能になるので、先ほどから伝えている近S始動のチャンスが増えて勝ち筋が増えます!

ラムレザルの覚醒必殺技:カルヴァドス
これでコンボを〆られると本当に脳汁出ます。

③セットプレイ/有利な起き攻めを覚える(~3,4か月)(8,9階)

ここからは明確に勝ち筋を増やす動きとして練習するフェーズです。
投げを通した後、小技を当てて相手のダウンをとった後、覚醒で壁を割った後…etc
このゲームは近Sでコンボをすれば火力が取れるのは間違いないのですが、文字通り"”Sを当てるために相手に近づかなければならないので「安全に近づく」手段が求められます。
格闘ゲームにおいて「詐欺飛び/安全飛び」という単語がありますが、かみ砕くとこれは有利な起き攻めにするための手段です。投げた後に各キャラ毎に詐欺飛びに移行するためのセットプレイがあるので覚えとくとアド。
レシピを覚えたら覚えた分だけ近S始動が取れるって考えて良いです。

投げた後、ダウンとった後などの起き攻めをまとめている。

このあたりの考え方について動画としてまとまっているものがこちらになります。

僕がラムレザルでGGSTを始めたときにコンボ動画を見たのがダイジさんだったのですが、ありがたいことにこのゲームの勝利における重要ヒントを示してくれたのもまたダイジさんでした。

この動画のおかげで強くなれたと言っても過言ではないです

シーズン3においてラムレザルの起き攻めに繋がる技=ダウロがありますが、その技の強さ/必要性を改めて感じ、感動のあまりツイートしてる自分の姿も。


④技相性について理解する(~4.5か月)(~10階到達)

ここまでは「自分のキャラの動きを強くする」ということに注力して練習してきました。逆に言えば対戦相手のことを何も考えずともこのくらいのレベルまでは到達できるとも捉えられます。
それだけGGSTが攻めが強いゲームということを象徴してますね

ただ相手も攻めの姿勢を見せてる以上はお互いに強い技を振ろうとしてるので、どうしても相手の技を食らわないようにする意識が出てくると思います。

基本的に立ち回りで振る技の相性として遠S、2S、6Pなど、それぞれの技がどの技に勝つのかというのを調べておくと良いです。
「ブリジットの遠S長すぎて一生当たっちゃう!」「カイの空中ダッシュJHSからコンボが繋がって負けちゃう!」というそこのあなた、めちゃくちゃ気持ちわかります。
まともに立ち向かおうとするとリーチ負け、判定負けして相手のコンボを食らってラウンド負け…なんてこともしばしば。
でも実はその技、上半身無敵の6P攻撃(全キャラ共通)で潰すことができます。

このように相手の良く振る技に相性のいい技を通せば、コンボまで行かずとも自分のターンに切り替えることができます。
ふふっ…自分のターンになったら今まで沢山練習してきた起き攻めやコンボをお見舞いしてゴオオォォーーーール!!

おまけ
技相性の話から派生して大事な話になるのがラウンド開幕です。
よく開幕じゃんけんと呼ばれるものですね。どこまで突き詰めてもじゃんけんと呼称される通り100%勝てる要素ではないのですが、ずっと遠Sをふるという選択をするよりは相手がどんな技を振ってるかを観察したうえで相性のいい技を出せると勝ちに繋がります。

⑤武器を磨く(10階安定~)

ここまで達成した人はこのゲームについての理解度は問題ないと思います。自分も10階である程度勝てるようになってきたなって頃にはある程度ゲームシステムを駆使して戦う上で自分の得意な間合いや技の振り方を心得てきたと自覚してました。
ここから大事になるのは細かいリターンの出し方の勉強です。

  • 対空で空中攻撃がカウンターヒットした時に壁を割れるコンボはできるか

  • ロマンキャンセルを使ったコンボは高火力を用意できるか

  • より効果的な起き攻めは活用できるか

  • 相手の攻撃に確定反撃をとったり、暴れが通った時に自分の有利な展開に運べるか

などなど。上記はあくまで一例に過ぎませんが同じ実力帯の相手であってもこういったリターンの差で勝敗の差がつくのも不自然な話ではありません。

こういったリターンを1つ1つ積み重ねた人から天上階に登って行ったなという印象があるので、細かいところをしっかり大事にしましょう!

自分が取り組むときにやったこと

上の項目ではGGSTにおいて必要だと思う内容を列挙していきましたが、あくまで意識したことを細分化していったものです。
実際に練習や勉強をするにおいて自分がどのように半年を活用していったのかを書いていこうと思います。

インプット→アウトプット~メモの活用~

とにかくシステムや覚えることが多いGGST。頭の中だけで整理がついたとしても、次の日には「あれ…?この時はどうやって起き攻めすればいいんだっけ…?」となってせっかく学んだことも効率が悪くなってしまいます。
文字に起こしてアウトプットする時には「自分の思考を整理して理解する」という過程が少なからず必要ですね。

実はこれ、GGSTに限った話ではなく、他のゲームひいては他の分野について勉強する時に大事な要素になります。学生時代に「勉強する時はノートをまとめろ」って言われてたの、こういうところでも活きるんですね~

僕の場合は自分専用のDiscordサーバーを用意してメモ帳代わりにしています。

  • トピック毎にチャンネルが分けられる

  • 電車の中など移動時間で思考を落とし込める/見直せる

  • 画像や動画などを基に映像記憶が補強される

メリットだらけですね。便利なものは増えたので使えるものは使っていく姿勢を大事にしたいです。

同キャラの絆を深める~たまひよこっこ杯(第3回)~

えださんが運営するGGST初心者サーバーでの「同キャラ3on3」イベントです。チームメンバーを募集し結成したら先生としてコーチングしてくださる方をつけて上達を図るものでした。

えださんいつもありがとう


自分と同じ初心者同士で同じ使い手が集まってるので安心感があり、一致団結して戦うというイベントが自分が使うキャラクターへのモチベーションを上げてくれました。

同キャラ使いでの交流を深めることで先生生徒問わず意見交換が可能になったり、チームメンバーが先に階層を上げた報告を見ると「自分も負けてられないぞ」と燃え上がったりといいこと尽くめ!

同キャラじゃなくても同レベル帯の人たちが集まるとやりやすいと感じることも多いと思うので、みんな初心者サーバー入ろう!!!!!!

このイベントを通じて"師匠が出来る"といったことも大きなメリットになります。後述するコーチもそうですが、自分のキャラについて学ぶにあたって格上の同キャラ使いを師匠として意見を仰げるのはデカアドですね。

好敵手(ライバル)との闘い~10先企画~

これは身内の企画ではあるのですが、同じスマ勢出身のめがちーとの10先を毎週木曜日に開催してました。
元々スマブラでも切磋琢磨するべく〇先企画を実施していたのでGGSTでゲームが変わってもバチバチしていくのが楽しいですね。

実際この取り組みとしては
・一週間ごとに課題発見と反省点を見つける
・コーチと一緒にリプレイを見て「ここが良かった/成長した」「ここがダメ/弱点が治ってない」を共有する
・自分の課題を解決するための練習をする

といった流れで、いわゆるPDSサイクルの環境が構築されていました。
この内容であれば普段のランクタワーであっても同じように反省改善は出来ますが、同じ相手/同じキャラとの対戦を通じてであれば自分の実力が比較しやすかったです。

また、”ライバルがいる”ということが思った以上にモチベーションに繋がっていて、自分より格上の人たちがひしめく中で「こいつなら頑張れば倒せるかもしれない」という小目標をたてるのにうってつけでしたね。

この企画ではコーチとしてけぜろ(@kezero_K0)さんに色んなことを教えてもらいました。ラムの使い方やGGSTの勝ちにつながる考え方などは彼由来のものが多いです。感謝。

歴史の始まり。今見ればボロボロのプレイングではありますが、ここからでも成長できるっていう一つのサンプルになるんじゃないかなと。対戦相手はあんまり成長しなかったみたいだけど。
でもお前がいたから俺は強くなれたよ、ありがとう。

まとめ

初心者の人でも頑張れるような内容になってたら良いな。
自分が下手だったからこそ、勇気づけられてたら良いな。
一緒に歩こうよ、ギルティロード。

正直、GGSTってゲームにここまでハマるとは思ってなかったです。ここまでモチベーションが上がると思ってなかったです。
今ではオフ対戦会、オフ大会に足を運んで勝ち負けに一喜一憂しながら研鑽を積む日々。天上階に行ったのは一つのゴールではありましたが同時に通過点でもあります。
ここで止まれないのが格闘ゲームの面白いところ。上には上が星の数ほどいるんだ…

2024年11月21日現在、次の目標を宣言します
EVOJAPAN2025 GGST部門 DAY2進出

半年前に心を奪われた"アイツ"に、俺もなりたい

よろしくお願いします。


参考資料

ゲムぼくさんには大変お世話になりました。
太ももを観察したり参考になる話がいっぱい記事になってるので一読の価値あり。

文中で紹介した動画の記事です。ダイジさん大好き。

いいなと思ったら応援しよう!