なぜ、hostel DENはムスリムフレンドリーなホステルと呼ばれるのか
<Hostel Style編集部より> 『ホステルだから』ではなく、『ホステルなのに』をテーマにしたマガジンです。なぜ、hostel DENは〇〇な取り組みをしているのか、を様々な切り口で書いていきます。
hostel DENのコンセプトのひとつに、ムスリムフレンドリーを取り入れています。その理由とムスリムフレンドリーな取り組みをご紹介していきます。これから宿を始める方やムスリム圏のお客様の受け入れをしていきたい方々にとって、少しでも参考になればと思います。
人口の4人に1人がムスリム!?
世界でのムスリム人口は、約18億人いると言われています。世界人口の4分の1を占めることになります。以下日経の記事にもありますが、2100年には世界のムスリム人口は35%にもなると言われています。
<豆知識>
◯ イスラーム教 → 宗教の名前
◯ ムスリム → イスラーム教徒のこと
◯ ムスリマ → 女性のイスラーム教徒のこと
◯ ハラール → イスラーム法において合法なものの事をハラールという
◯ ハラーム → イスラーム法において非合法なものの事をハラームという
彼らの「困った」を解決する宿を目指して
hostel DENをオープンする前に、インバウンドを受け入れるためには、ムスリムゲストは無視できない。ということで、実験に近い形でまずは祈祷室を設置することにしました。
また、日本にいるムスリムの方々に「日本に旅行で来た際に困る・困ったこと」をヒアリングしていきました。結果、彼らが困っている事ベスト3が以下の通りです。
1. 食
2. 礼拝室
3. 言語(言葉の壁) = ムスリムフレンドリーな情報
シンプルに、彼らの「困った」をしっかりケアしてあげられる宿を作るように準備をしていきました。ムスリムフレンドリーな取り組みは、主に5つありますので、一つずつご紹介させていただきます。
1. 祈祷室(礼拝室)
ムスリムの方は、1日に5回お祈りをする必要がありますが、祈祷室を設置しているホステルやゲストハウスは2018年当時は、皆無でした(hostel DEN調べ)ので、ムスリムゲストからは大変喜ばれます。
お祈りする前には手や足を清める必要があるので、手洗い場も祈祷室用にデザインして設置しています。ポイントとしては、ただの蛇口ではなくシャワータイプにする事で、手足顔が洗いやすいようになります。冬場には、お湯も出るように配慮してます。これも大変喜ばれます。
<豆知識>ムスリムが多い国ランキングトップ5
1.インドネシア:約2億3,000万人
2.パキスタン:約2億人
3.インド:約1億9,000万人
4.バングラディシュ:約1億5,000万人
5.ナイジェリア:約1億人
2. 食器と料理道具
「そこまでするのっ!?」というリアクションをいただくこともありますが、ムスリムの方は、そうでない人と食器や料理道具をシェアすることは、基本的にはNGです。
ご存知の方も多いと思いますが、イスラーム教では豚やお酒はご法度です。ですので、お皿、コップ、カトラリー、包丁、まな板、フライパンなど全てムスリムゲスト用に備えてあります。「ここまで配慮してくれて、本当に感動です」というコメントをたくさんのゲストさんからいただきました。SNSでもシェアしてくれるほど好評です。
ここでの注意点は、スポンジも必ず分けるようにしてください。
大半は100円ショップで揃えることができますので、初期投資もローコストですぐに対応できるかと思います。
2. ハラールレストランやカフェの紹介
ムスリムの方向けに東京にあるハラールレストランやカフェの情報がまとまっているパンフレットや冊子を用意しています。ベジタリアンやヴィーガンのお客様にも喜んでいただけることがあります。
こちらのムスリム旅行者受入れに取り組んでいる飲食店や宿泊施設等を紹介するパンフレット「TOKYO MUSLIM Travelers’ Guide」は、東京観光財団より無料でご提供いただいています。
下手にコンビニやその辺のレストランに入ることができないムスリム旅行者にとって、食の情報はとても貴重なものになります。
また、インスタグラムで「MUSLIM FRIENDLY JAPAN」という日本にあるハラール対応をしているお店やイベントを紹介するアカウントもhostel DEN発信で始めています。
4. ハラール弁当と調味料
ハラールフードが手軽に手に入るのも、彼らにとっての安心材料になります。
上の写真は、ハラールのバターチキンカレーです。他には、牛丼や鶏そぼろのご用意もあります。これらのハラール弁当ロイヤル株式会社さんから仕入れています。
hostel DENには、シェアキッチンもありますので、自炊するゲストさんも多いので、ハラールの調味料も準備しています。中にはゲストさんが置いていってくれたりするので、調味料は尽きることないほどたくさんあります。(笑)
5. ムスリムスタッフ
「ムスリムスタッフがいると安心です」
インドネシアとマレーシアからのゲストさんが全体の15%を占めているので、彼らが来たときにインドネシアスタッフが対応することで大きな安心に繋がります。
このように様々な取り組みを行っていますが、まだまだ課題はあると感じています。今はコロナの影響で海外のゲストはほとんどいませんが、またコロナが終息すれば必ずインバウンドも戻ってくるはずです。それまでに、これまで以上に満足してもらえるように準備をしておきたいです。
もう少し詳しくムスリムについて知りたい方は、こちらの資料が参考になるかもしれません。平成30年のものですが細かく分析されていますので参考になります。<参考資料>訪日ムスリム旅行者対応のためのアクション・プラン
また、ムスリムについてちょっと気になる方には、この漫画がおすすめです。この漫画は日本の女の子がアメリカに留学し、イスラム教の女の子とルームシェアし、成長するお話です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。最後に、「スキ」ボタンを押していただけると、とても嬉しいです。フォローまでしていただけると、hostel DENスタッフ一同泣いて喜びます。
また「未来に泊まれる宿泊券」の販売をスタートしましたので興味ある方はチラッと覗いてみてください。
< Hostel Style 編集部より>
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