「自信が持てる子の育て方」( 沼田晶弘著) の読書感想(評価:★★☆)
この本を読んで「得たいこと」「気づき」
●得たいこと
子供が自信を持てるようになるための育て方
答えをいってしまうと、
「楽しく取り組む」ことであることが分かった。
理由としては、子供たちみんなに共通して言えることは、何はともあれ楽しいことが一番。
楽しいが高じて「もっとやってみたい!」というやる気になり、それを夢中になって続けたときに「あれもできた!」「これもできた!」と子供たちの中に自信が生まれる。
子供が成長するのは、子供の中にやる気があるとき。やる気があれば子供は勝手に頑張ってくれる。子供自身の力で伸びていき、それが自信につながる。
自分に置き換えて考えてみると、楽しく取り組めたサッカーは今でも続けている。
最初のきっかけは友人が通っていたサッカークラブに誘われ入部することに。また、Jリーグが開幕し、自宅でもテレビでサッカーが中継されるようになり、とても身近な存在となり人気もあったからだと思う。
サッカーで身に付いた、ど根性魂、最後までやり抜く力、考える力、協調性は私の礎になっている。
楽しく取り組むことは、学ぶ機会を与え、人格を形成するからとても大切である。
ここからは、本書で気づきとなった部分と感じたことを記載していきたい。
●親に必要なのは、子供の「やる気」を引き出すことに、一度や二度失敗したからといって、あきらめてしまわない根気強さが必要。
→なんで失敗するの?なんでそんなの理解できないの?と親は考えがちだが、失敗して当たり前だと肩の力を抜き、親のやる気を維持させることも大切。
●うまくやる気に火をつけることができれば、子供たちは自分の力で自分の意思で前へ進みはじめてくれる。
→自転車に乗る練習と同じということが分かった。親が補助輪となり前に進めるようにする。慣れてきたら徐々に1人漕げるようになり、目的地まで辿りつけるようにすればよい。
●難しそうなこと、頑張らなくてはならないことも「楽しい」という思いがあれば、続けていく意欲が持てる。
→どうしても好きになれなかった英語の授業。でも新婚旅行でいったハワイでは、英語を早く使いたくてたまらない。きっとそれは英語が通じるのかチャレンジするワクワクとドキドキで楽しかったからだ。
●先々のためにやってほしいことばかりではなく、今、お子さんがやってみたいと思っている気持ちも同じぐらい大事にしてあげる。その気持ちに背中を押してあげる。
→子供は先の事なんて分からないし、理解できない。先の不安を払拭することも大事だが、子供の表情や態度、言葉で今何を求めているのか感じとることも大事。
●やりたくないけど仕方ない状況をつくるには、「何時から○○やるの?」と尋ねて、子供自身で宣言させる。
→子供はやらされていると思うと、動きたくない。2歳の子供さえもそうなのだ。
自分で宣言をすると後に引けなくなる。やるしかない状況にすることでやる気を起こさせる。
●見通しを共有して早くやろう!という気持ちを一緒にする。「早く早く」と急かす前に、「早くやれば残りの時間にテレビが観れる」と伝える。
ただし、親がその時間になっても「仕方がない」と許してしまうと、子供の心の中に負の成功体験をさせてしまう。
→やることでのメリットや子供にとって楽しいことを目標にして、行動を起こしやすくする。
●褒め方にはレベルがある。
1.見ること
きちんと子供の顔を見て、目を合わせて会話をする。
2.気づくこと
子供のやっていること、考えていることに気づく
3.認めること
できた。やりきった。その事実を認める。
4.喜ぶこと
お父さんとお母さんの笑顔ほど、子供の心に強く残るものはない。
→特に、1についてはきちんと見ていない親御さんがたくさんいる。スマホに夢中になって、子供の投げ掛けに応えていない。
私もそんなときがあるが、なるべく子供と一緒にいるときはスマホを見ないようにしている。
大事なのはインターネットの世界ではなくリアルな世界なのだ。
●伸びる子の家の特徴
1.褒め方
満点でもほめられない子の方が学力が高いことが多い。ほめられたことによって「もっとがんばろう!」という意欲がわきにくくなってしまう。なので、とりあえずほめておけば伸びるという単純な話ではない。
2.会話
会話を通してものの見方、世の中の見方を学んでいる。子供に質問をする。日頃の何気ない会話のなかに「なぜ?」「どうして?」を増やしていってみる。
→2.に関して子供からの投げ掛けだけでなく、親も子供に投げ掛ける必要があると感じた。
●考え方は減点法。しかし、言葉はポジティブに変える。
例えば、廊下を「走るな!」ではなく「歩け!」にする。
言われた方の受け止め方は大きく変わる。意図的にポジティブな言葉をかけることによって、気分もポジティブになっていく。ポジティブに考えようと意識することで、物事がいい方向へ導かれることもある。
→子供に対してはつい、○○するな!と伝えがちだが、ポジティブな言葉がポジティブな考え方を生み、ポジティブな人生になるのだと思う。
●親御さんの最も大切なつとめは、「無条件の愛情」と「自信」を与えること
→私にとっての無条件の愛情とは、認めてあげること。そして頑張っている姿を行動で示してあげることだと思った。
認めるとは、存在はもちろん。言動もだ。
存在とは、きちんと子供の顔を見て、目を見て話して、何を求めているのか感じとる。それを受け止めてあげる。
言動は、良いこと悪いこと何をやっても受け止めて、良いことは良い、悪いことは悪いと伝えてあげることが必要だ。
我が家では、土日の夕飯は私が料理を振る舞い、決まった時間に食べるようにしている。子供にとって温かいご飯を家族で食べることは大切な時間であると思う。食べる量が多ければ、たくさん動いてお腹も空いてたんだなとか。お肉やお野菜を食べれたとか。子供の調子や成長を感じとることができる。
これはこれからも続けていきたいと思う。