繊維について
植物性抗栄養素の摂取を制限する必要があるとしても、植物性食品にのみ含まれる可溶性繊維も摂取する必要があります。水溶性食物繊維は腸内細菌によって分解され、消費される種類のものです。それは消化管と脳に有益であることが知られているプロピオン酸と酪酸を生成する有益な腸内細菌に栄養を与えます。強力な腸内細菌微生物叢(びせいぶつそう)はエネルギーバランスを維持し、毒素を排除するのに役立ちます。研究によると、食事に20g/日の水溶性食物繊維を摂取すると寿命が延びるそうです。
モディファイドシトラスペクチンとして知られる特定の水溶性繊維は、有毒な金属であるヒ素、鉛、カドミウムを体内から排出する速度を大幅に高めることが明らかにされています。別の研究ではモディファイドシトラスペクチンが体内での癌の拡散速度を低下させたことも明らかにされました。
不溶性繊維または粗繊維として知られる二番目のタイプの繊維もあり、これは消化されずに体内を通過します。食物繊維については、それほど明確ではありませんがどうやら必要なようです。最近私はサンフランシスコにあるカリフォルニア大学の著名な内分泌学者であるロバート・ラスティング氏にインタビューしました。彼は、食物繊維が腸内で保護バリアとして機能し、有害な化合物が肝臓に到達するのを防ぐと言う説得力のある主張を展開しています。
”SMARTER NOT HARDER” , DAVE ASPREY P66より