私の聞こえ方
こんにちは。車椅子jdのゆめほです!
今までnoteを書いてきて聴覚障害のことについてあまり触れてきませんでした。今日は自分の耳の聞こえ方について書いてみようと思います。
現在の聴力
私は肢体不自由で身体障害者手帳を持っていますが、聴覚障害でも手帳を持っています。手帳は3級でいわゆる重度難聴にあたります。
聴力は手帳取得時で右が93dB、左が105dBです。dBというのは普段あまり聞かないと思いますが音の大きさの単位です。音が大きければ大きいほどdBの値も大きくなります。
この表のとおり90dB以上の音というのは、普通の人からするとかなりうるさい音になります。でも私の耳ではその音がやっと入ってくる程度の聞こえになります。
私の聞こえ方
難聴は主に3種類あります。伝音性難聴・感音性難聴・混合性難聴です。
伝音性難聴とは外耳・中耳に原因のある難聴です。外耳炎・中耳炎などが原因となります。手術で改善できる場合もあり、治療が難しい場合でも補聴器を使えば問題なく聞こえるようになります。
感音性難聴とは内耳、蝸牛神経、脳に原因のある難聴です。先天的な難聴に加え、後天的に起きる突発性難聴・騒音性難聴・加齢性難聴などがあります。この難聴では音が歪んで聞こえることが多く、補聴器を使っても言葉を聞き取れないこともあります。重度の場合は人工内耳を使うこともあります。
混合性難聴は伝音性難聴と感音性難聴が合わさった難聴です。伝音性と感音性のどちらの症状が強いかは人によって異なるため、症状に合わせて治療や補聴器の使用を行います。
私はメニエール病による聴力低下で難聴になったため感音性難聴にあたります。補聴器を使って60dB程度の音が入るようになりますが、音が歪んで聞こえるため会話の内容を聞き取れないことも多いです。日本語を喋っているのに外国語を喋っているように聞こえます。歌は歌詞を見なければ聞き取れず、音程もずれて聞こえます(もともと絶対音感持ちなのでこの音程のずれがかなり気持ち悪い…)。
使っている補装具
私はフォナックというメーカーの重度用補聴器を使用して生活しています。Bluetoothが使えるためスマホに繋げて音楽を聞いたり、通話をしたりしています。通話は一応できるのですが騒がしい場所だと聞き取ることが難しいです。
また補聴器に繋げて使うことができるマイクのロジャーも借りて使用しています。ロジャーが拾った音を直接補聴器に届けてくれる便利な補装具です。今後実習や就職に向けてロジャーを特例補装具で申請する予定です。
生活の工夫
室内など静かなところでは補聴器をつけてある程度の会話はできます。しかし、騒がしい場所ではなかなか聞き取れないことが多いです。そのため、会話の内容がわからない時には筆談をしてもらいます。またスマホの文字起こしアプリを使うこともあります。友達と遊ぶ時にはロジャーをつけてもらって会話をします。嬉しいことに手話ができる友達が周りにいるため手話で伝えてもらうこともあります。自分も手話を使って日常会話ができるように頑張って勉強中です。
同じ聴覚障害者でもみんな聞こえ方は違う
今回は私の聞こえ方をもとに聴覚障害について書いてみました。しかし、同じ聴覚障害・難聴の人でも一人一人聞こえ方は違います。私の聞こえ方はあくまで一例です。そのことを知った上で、もし聴覚障害の方と関わる機会があれば接して欲しいなと思います。