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真の政治改革とは何か?中選挙区にして政治家の質を高めたい!

今週から臨時国会が始まります。103万円の壁や来年度予算編成など、年内に解決すべき課題は数多くありますが、政治改革も重要な課題の1つです。

いわゆる裏金問題がこれだけ注目されている以上、政治不信を払拭するために政治改革を断行しなければなりません。領収書の不要な政策活動費は当然廃止すべきですし、私は企業・団体献金も廃止すべきだと考えています。他方、すべての政治資金パーティーを禁止すると、アメリカの大統領選挙のように熱気に満ちた会場でビジョンや政策を共有する場がなくなります。そうした場の意義を踏まえれば、政治資金パーティーは残すべきだと思います。いずれにしても、大胆な改革を実行して政治と金の問題にけりをつけるべきです。この問題を来年まで持ち越すべきではありません。

一方で、私が腑に落ちないのは、「政治と金の問題」を解決するだけで政治改革、すなわち良い政治が実現するのかという点です。さらに踏み込んで言うなら、「金に清廉であること」だけで良い政治家が生まれるとは思えません。結論を先取りすると、私は政治家の質を高めるために、衆議院の選挙制度を中選挙区制に戻すべきだと考えています。

中選挙区の問題点は解消されたのか?

現在の小選挙区制は、1993年の細川政権誕生をきっかけに導入されました。小選挙区制は1996年に初めて実施され、その後10回の総選挙が行われています。私を含め、現在の衆議院議員の多くは小選挙区制しか経験しておらず、慣れ親しんだ制度ではあります。しかし、この小選挙区制の問題点を検証する必要があると考えます。

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