細野豪志

衆議院議員/国防は現実主義/内政は弱い立場の人のために/エネルギー安全保障/若者の給与を上げたい/LGBTアライ/政治は文化芸術に奉仕/筋トレ/落語・演劇/ザル碁/youtube/FB/voicy #政治家

細野豪志

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マガジン

  • 細野豪志が国政を深読み

    25年間、永田町で仕事をしてきた細野豪志が政策と政局を赤裸々に語ります。一般公開には馴染まない政治を深掘りしたい人に向けたマガジンです。月5本を目途に配信します。

  • 細野豪志のルーツ

  • 政治家への道

  • 豪志スピリット 政策編

    web上のマンガを紙で読みたいというご要望がありましたので、パンフレットを作成しました。お読みになりたい方はhosono@goshi.org までご連絡ください。

  • 豪志スピリット 生い立ち編

    web上のマンガを紙で読みたいというご要望がありましたので、パンフレットを作成しました。お読みになりたい方はhosono@goshi.org までご連絡ください。

最近の記事

兵庫県知事選挙を「アラブの春」にしないために我々ができること

マスコミもSNSも兵庫県知事選でこのところもちきりです。多くの論考の中で、私の解像度を上げてくれたのはジャーナリスト佐々木俊尚さんの「兵庫県知事選は『アラブの春』である」というVoicyの放送でした。 アラブの春とは何だったのか? 「アラブの春」とは、2010年にチュニジアで始まった中東の民主化運動のことです。この運動はSNSを通じて中東全体に拡散し、当初はアラブ社会における民主化が拡大すると期待されていました。実際、チュニジアだけでなくエジプト、リビア、イエメンなどでも

    • ガソリン暫定税率廃止が与野党間で折り合わない本当の理由

      少数与党となった自公と、玉木代表率いる国民民主党との間で政策協議が本格化しています。彼らが賛成してくれない限り、11月末の臨時国会での補正予算はおろか、来年度の予算も通りませんから、与党が協議に躍起になるのは当然のことです。 103万円の年収の壁とともに注目が集まっているのが、ガソリンの暫定税率の廃止です。7兆円の税収減と言われる年収の壁と比較すると、穴が開く財源の規模は小さいので、ガソリンの暫定税率の方は合意が成立しそうなものですが、実際にはかなり厳しい交渉になっています

      • 第二次石破内閣が誕生したものの決選投票で石破票は一票も増えず…。国会は玉木代表の問題の余波でさらに厳しいものになる可能性も

        特別国会が始まりました。総選挙が終わってから2週間なのですが、はるか昔のような感じすらします。第103代の総理大臣には石破茂氏が予定どおり就任しましたが、厳しい環境を痛感しています。 開会初日、直前に会議があったため、私は事前に自席の位置を確認せずに本会議場に入りました。私の足は自然と選挙前に座っていた本会議場中央の後方に向かったのですが、どうも周りの様子が違います。私が迷い込んだのは立憲民主党の席でした。 国会では議長に向かって左から大会派順に議席が割り当てられており、

        • 衆院選が決着 与党にとって厳しい国会運営に

          先月の衆議院総選挙は自公過半数割れという厳しい結果となりました。来週には特別国会が開会しますが、少数与党として厳しい船出を迎えることになります。 首班指名は乗り切れても… 来週の首班指名選挙では野党が投票先の一本化に難航しているため、現職の石破茂首相が再任される可能性が高くなりました。しかし、国会運営の方は政権維持よりも困難になることが予想されます。 衆議院議長は引き続き与党が確保できる見込みです。国会の議長・副議長は、内閣総理大臣と同様に議員の中で過半数の票を得た人が

        • 兵庫県知事選挙を「アラブの春」にしないために我々ができること

        • ガソリン暫定税率廃止が与野党間で折り合わない本当の理由

        • 第二次石破内閣が誕生したものの決選投票で石破票は一票も増えず…。国会は玉木代表の問題の余波でさらに厳しいものになる可能性も

        • 衆院選が決着 与党にとって厳しい国会運営に

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          初月無料 ¥500 / 月
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          5本
        • 政治家への道
          22本
        • 豪志スピリット 政策編
          10本
        • 豪志スピリット 生い立ち編
          6本
        • 処理水マンガ
          2本

        記事

          再生可能エネルギーのラストリゾートである地熱発電の潜在力を生かすために

          解散総選挙が眼前に迫っています。争点として裏金問題への対応、経済成長、安全保障などがあげられますが、私はエネルギー政策も争点の1つだと考えています。 エネルギーの安定供給は国民生活に直結します。3.11の後は節電によって電力消費量が下がっていくことを前提としてきましたが、今後は半導体やデータセンターなどの電力多消費型の先端産業を日本で花開かせるためにも、電力消費量が上がっていくということを前提にしていなければなりません。 政府ではエネルギー基本計画の改定作業が進んでいます

          再生可能エネルギーのラストリゾートである地熱発電の潜在力を生かすために

          日帰り温浴施設が被災地で果たす大きな役割を知ってもらいたい

          元旦に能登半島を襲った大地震。家を失った被災者の皆さんの支援に大きな役割を果たした施設の1つに、日帰り温浴施設があります。そうした施設の中には休憩スペースや食事スペースがあるところもあり、ボランティアで被災者支援にあたりました。それらの施設の被災者支援に対しては災害救助法が適用されて自治体から補填されることになりますが、初動において無料でお風呂を提供できる温浴施設の存在は貴重です。ところが、こうした日帰り温浴施設には、多くの政策課題があります。 日帰り温浴施設に入ると入湯税

          日帰り温浴施設が被災地で果たす大きな役割を知ってもらいたい

          片目失明者は障害者ではない?義眼は美容目的?

          国会議員の仕事をしていると、様々な要望を持ってこられる方々に出会います。力のある(お金もある)団体や人々の要望は多くの議員が取り組むため早期に実現することが多く、力のない(お金もない)団体や人々の要望はなかなか実現しないという現実があります。私はある時期から、力のない団体の要望こそ自分の仕事と考えるようになりました。片目失明友の会の皆さんとは、古くからの友人の紹介で昨年末出会いました。 友の会の方々からは、「見た目の違いから子どもの頃にいじめられた」「数年に1度、義眼の交換

          片目失明者は障害者ではない?義眼は美容目的?

          低出生体重児(母子保健法の未熟児)がマイペースで生きられる社会にするために

          私が低出生体重児(いわゆる未熟児)の問題に取り組み始めたのは、第二子が637gという超低体重児として生まれてきた12年前です。当時の経緯については以下の記事をご覧ください。 前回の総選挙以降、当事者の皆さんと話し合いを重ねる中で1つの成果を出すことができました。まずは低出生体重児について知っていただきたいと思います。 学齢主義を徹底する中で低出生体重児にハンデを負わせてはいないか 体重2,500g未満で生まれる低出生体重児の割合は、日本では約10人に1人(2022年は9

          低出生体重児(母子保健法の未熟児)がマイペースで生きられる社会にするために

          自民党総裁選で石破茂氏を支援します

          実質的に総理を決めることになる総裁選において、議員の一票は極めて大きな重みをもちます。党員107万人の合計票数が全国会議員(367名)と同じ重みですので、議員の一票は党員の3000票近くに相当します。総裁選が近づく中で総理の条件とは何かを考えてきました。 政治改革、安全保障、経済政策という三つの判断基準を設定する中で、熟慮の末に石破茂氏を応援することを決断しました。 自民党を刷新し、政治改革を実現できるのは誰か 政治改革については候補者がすでに様々な提案をしています。し

          自民党総裁選で石破茂氏を支援します

          立憲民主党の代表選挙にはなぜ若手が出てこないのか?その背景を解説します

          今秋は政治の季節です。続々と候補者が名乗りを上げる自民党総裁選が注目されていますが、私が気になっているのが立憲民主党の代表選挙です。かつての仲間が数多くいることもありますが、野党第一党の方向性はこの国の民主主義に大きな影響を及ぼすと考えるからです。 立憲民主党の代表選挙の候補者は今のところわずか2人 立憲民主党の代表選挙の告示は7日ですが、現時点で立候補を表明したのは前代表の枝野幸男氏と野田佳彦元総理の2人のみです。自民党総裁選には少なくとも8人の候補者が名乗りを上げるの

          立憲民主党の代表選挙にはなぜ若手が出てこないのか?その背景を解説します

          『昭和16年夏の敗戦』日米開戦前に総力戦研究所では「日本必敗」という結論が出されていた

          8月15日は終戦記念日でした。来年で、あの大戦から80年を迎えます。多くの国民にとって戦争体験は非常に遠いものとなり、時代の流れを感じざるを得ません。 今回は、猪瀬直樹さんの著書『昭和16年夏の敗戦』について触れてみたいと思います。昭和16年といえば、真珠湾攻撃が12月に行われ、太平洋戦争が始まった年です。日中戦争が泥沼化する中、アメリカとの決戦に挑むかどうかを日本政府内でシミュレーションした様子が描かれた本です。 日米開戦前夜とも言える昭和16年の夏、「総力戦研究所」の

          『昭和16年夏の敗戦』日米開戦前に総力戦研究所では「日本必敗」という結論が出されていた

          有事に備えてエネルギーのボトルネックを解消すべし。火力発電、原発、太陽光のリスクを検証

          先月、台湾有事の政策シミュレーションに参加した際、電力インフラがいかに脆弱であるかを痛感しました。 サイバー攻撃によって電力が停止すると、放送、通信、鉄道などの重要インフラが機能しなくなり、個人のスマートフォンすら使えなくなります。シミュレーションの中で感じた各電源のボトルネックを以下に示します。 火力発電の燃料をどうするか 電力供給の要である火力発電においては、LNG(液化天然ガス)の供給が最大の課題です。現在、火力発電所の発電量の半分ほどはLNGで賄われており、電力

          有事に備えてエネルギーのボトルネックを解消すべし。火力発電、原発、太陽光のリスクを検証

          バイデン大統領が大統領選撤退 民主党は変われるか

          バイデン大統領が次期アメリカ大統領選挙への不出馬を表明しました。バイデン氏の撤退によって、アメリカの大統領選挙全体の構図がどう変わるのか論じたいと思います。結論から言うと、民主党そのものが変わらなければ、トランプ有利という構図自体は変わらないのではないかと考えています。 イーロン・マスク氏がトランプ氏支持になった理由 気になっているのは、イーロン・マスク氏がトランプ氏支持に回ったことです。彼はテスラを設立し、SpaceXで宇宙政策すら変えた企業家であり、その影響力は絶大で

          バイデン大統領が大統領選撤退 民主党は変われるか

          このままでは自衛官が足りなくなる。エアコン、個室化、水回り、官品、トレーニング施設、手当の改善は進んだが給料はまだ‥

          2023年度の自衛官の採用は、目標の半分以下にとどまり、1万人割れの危機的な状況となりました。防衛省の対応は鈍く、以前から指摘してきた懸念が現実となりました。警察予備隊時代の俸給表の早期改定が不可欠です。 骨太方針の攻防で見えた危機感の薄さ 6月21日、政府の重要政策を示す「骨太の方針2024」が閣議決定されました。与党の政調会合では、自衛官の処遇改善を強く訴えましたが、骨太方針での記述は曖昧なままでした。防衛省からは「自衛官の勤務時間を調査中で、調査結果を踏まえて1年間

          このままでは自衛官が足りなくなる。エアコン、個室化、水回り、官品、トレーニング施設、手当の改善は進んだが給料はまだ‥

          学校給食の無償化はなぜ進まないのか

          来年度の財政の基本方針を決める「骨太の方針」が閣議決定されました。ここに至るまでに、自民党内ではそれぞれの議員が取り組む項目を入れ込むべく激しい議論を繰り広げます。子どもの教育格差に取り組んでいる私としては、体験格差の問題などと並行して、学校給食の無償化をさらに進めたいと思い事前に文部科学省に打診したのですが、実態調査が出たばかりなので、今回の骨太の方針では「今後具体的な方法を考える」という表現にとどめさせて欲しいと言われ、引き下がりました。 自治体によって差がある学校給食

          学校給食の無償化はなぜ進まないのか

          10年の月日を経て、口唇口蓋裂の支援拡充へ

          5月9日、厚生労働省にある有識者会議が立ち上がり、口唇口蓋裂の支援拡大に向けて大きな一歩を踏み出しました。口唇口蓋裂児者とその家族の皆さんの集まりである「口友会」の皆さんと出会って10年、滅多に味わうことのできない、政治家をやっていて良かったと思う瞬間が訪れました。 口友会の皆さんとの出会い 口友会の皆さんから最初に依頼を受けたのは、インプラント治療への医療保険の適用でした。口唇口蓋裂患者の中には、歯並びが極端に悪い方がおられます。ある患者さんの口の中を見せていただいたこ

          10年の月日を経て、口唇口蓋裂の支援拡充へ