自民党と国民民主党の予算協議が整わなかった本当の理由は？

少数与党にとって最大の懸案だった予算案は、日本維新の会の賛成が決まり、成立確実となりました。

昨日、予算案の修正案を了承する自民党内のプロセスである政策審議会、総務会で顔を合わせた関係者の表情からは、「政府与党の最低限の責任」を果たせた安堵の気持ちが見て取れました。

ただ、私も含めて多くの自民党関係者の気持ちは重たいままです。高校の無償化も決まり、103万円の壁を引き上げて２兆円近い減税を実現したにもかかわらず、自民党に対する国民の目は厳しいままです。

先行していた国民民主党との協議は暗礁に

残念ながら、予算の修正論議で先行していた国民民主党との協議は整いませんでした。昨年の幹事長合意は生きていますので、今後も協議が続きますが先は見通せなくなりました。

以前のnoteで、長い政治キャリアを持つ石破茂総理と維新の前原誠司共同代表との人間関係が影響した可能性に言及したところ、多くの辛口コメントを頂きました。

自民党と国民民主党との協議が整わなかった背景には実はもう一つ、重要な要因が隠されています。交渉プロセスを間近で見ていた立場から解説してみたいと思います。

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