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枝野幸男憲法審査会長で憲法改正は遠のいた!?

このところ憲法改正が話題になることは少なくなりました。

歴史上、おそらく最も憲法改正に情熱を注ぎ、史上最長政権を築いた安倍晋三総理の時代ですら、憲法改正は実現しませんでした。

自公が少数与党となった現状は、憲法改正を望む方々からすると絶望的に見えるのかもしれません。

憲法改正の大きな機会を逸したことは間違いない…

他国と比較しても硬性憲法とされる日本国憲法の改正には、衆参両院で三分の二以上の賛成という高いハードルがあります。

自公に加えて維新、国民民主、有志の5会派が「選挙困難事態」という一点突破で足並みを揃えた2024年春は、最大のチャンスだったと言えるでしょう。

緊急集会を重視する参議院との合意が得られなかったことが影響し、改正条文が策定されることはありませんでした。

先の総選挙では、衆議院の465議席のうち立憲民主党が148議席を占めています。

さらに、れいわ新選組、共産党、社民党などを合わせると全体の36%に達します。来年の参議院選挙の結果次第では、参議院でもこれらの政党が三分の一以上の議席を確保する可能性もあります。

当分の間は、立憲民主党の賛成を得られなければ憲法改正は実現困難な状況が続きます。

枝野憲法調査会長の就任で改憲は絶望的?

立憲民主党の枝野幸男氏が衆議院の憲法調査会長に就任しました。

与野党間で委員長ポストを分け合う中、自民党は憲法審査会長のポストを立憲民主党に譲る選択をしました。

その時点で、枝野氏が会長に就任することは予想されていました。

永田町では「枝野氏の就任によって憲法改正が遠のいた」との見方が一般的ですが、私は悲観していません。

自民党が枝野氏の就任を容認した背景には、立憲民主党を巻き込んで憲法改正を進めようとする意図があったのではないかとすら考えています。その理由を説明します。

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