立憲民主党の代表選挙にはなぜ若手が出てこないのか?その背景を解説します
今秋は政治の季節です。続々と候補者が名乗りを上げる自民党総裁選が注目されていますが、私が気になっているのが立憲民主党の代表選挙です。かつての仲間が数多くいることもありますが、野党第一党の方向性はこの国の民主主義に大きな影響を及ぼすと考えるからです。
立憲民主党の代表選挙の候補者は今のところわずか2人
立憲民主党の代表選挙の告示は7日ですが、現時点で立候補を表明したのは前代表の枝野幸男氏と野田佳彦元総理の2人のみです。自民党総裁選には少なくとも8人の候補者が名乗りを上げるのと比較して、立憲民主党には新たな人材がいないのかと疑問に思う方もいるでしょう。
かつて民主党と自民党の両党に所属し、与党と野党の立場を経験する中で、野党で人材を育てていくことの難しさを痛感しています。
閣僚や副大臣、政務官として政府に入る与党議員と、その機会のない野党議員の経験値の差
自民党と野党では、若手議員が国会で経験する役割が大きく異なります。自民党の場合、1期生や2期生の時期に大臣政務官を務め、3期生や4期生になると副大臣を務めるケースがほとんどです。政府に入っている時期は、各省内で政策の立案に直接かかわり、国会で答弁を行うなどの日々を送ることになります。政府に入っていない時期は、政策調査会や国会対策で仕事を積むことになります。年功序列の仕組みがあるがゆえに抜擢人事がしにくいという問題はあるのですが、人材育成システムとしてはよくできていると私は感じています。
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