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細野豪志が政局と政策の一歩先を読む!

永田町歴25年の筆者が既存メディアに飽き足らない読者に向けて配信します。若い時は物書きになるのがあこがれでした。「政治の現場から見える真実を伝えるのだ」という情熱を込めたマガジン…
月5本から10本を目安に配信します。マガジン読者のコメント、質問には全て目を通し、できる限り回答し…
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#衆議院議員

スキャンダル追及から脱却?予算委員会が「本物の予算論議の場」になる

衆議院の予算委員会は、今日から3日間の省庁別審査に入りました。5日は内閣府、防衛省、総務省などの予算が対象になります。 このように思われる方もおられると思いますが、これまで予算委員会では個別の予算項目が問題になる審査されることはほとんどありませんでした。 例外は予算委員会の最終盤に行われる分科会です。 省庁別に設置される分科会は、委員と大臣の一対一の形式(スポーツで言えば無観客試合のような形式)で行われ、地元の陳情など扱われる場になってきました。 分科会も各省予算全般

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国会の知恵が試される:能動的サイバー防衛政策の適切な監督とは

今国会の最重要法案である能動的サイバー防衛法案は、1月30日に自民党の部門会議で了承されました。 閣議決定、国会審議を経て法案が成立すれば、先進国の中でマイナーリーグと言われていたわが国で、ようやく本格的なサイバー防衛体制が整います。 野党各党のスタンスには相当の幅がある昨年末、国民民主党の玉木雄一郎代表は政府与党に能動的サイバー防衛法案の早期提出を促しました。 日本維新の会も必要性については理解しているのではないかと思いますが、立憲民主党の賛同を得られるかは不透明です

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予算案可決に一縷の希望が見えた(?)国民民主党の代表質問。103万円の壁の落としどころは!?

昨日の立憲民主党、日本維新の会の質問を見る限り、予算案が可決される展望は見えませんでした。 今日の本会議で私が注目したのは国民民主党。 ペナルティボックスに入っている玉木代表に代わって国民民主党を代表して登壇したのは西岡秀子議員です。私もお世話になった西岡武夫参議院議長のお嬢さんで見識のある政治家です。 私が注目していたのは議場の雰囲気(特に自民党席)と総理の答弁でした。結論から言えば、一縷の希望が見えたような気がしています。

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施政方針演説で垣間見えた石破総理の本音

「楽しい日本」と「令和の日本列島改造」という二つのキーワードが浮かんできた施政方針演説でしたが、永田町の評価は様々でした。 与野党から聞こえてきたのは次のような声。 そういえば、石破総理は以前に と心情を吐露して、ネットで激しくたたかれていました。 長い付き合いとは言えませんが、ボヤキは石破総理のキャラで、あれでペースをつかんでいるようなところが見受けられます 電車や軍事など趣味の話、安全保障や農業政策の話をしている時、石破総理の表情はほとんど変わりません。 顔に

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世界を震撼させたトランプ大統領の就任演説。ポイントを解説します

2時に起きてトランプ大統領の就任演説をリアルタイムで見ました。 通常は新政権の理念を述べる大統領演説ですが、二度目のトランプ氏なら政策で踏み込み、ロケットスタートすると予想したからです。 具体論に踏み込んだ演説は衝撃的でした。ロケットスタートは間違いなさそうです。 アメリカの常識を取り戻す。前任者であるバイデン氏の悲哀会場が最も盛り上がったのは、自らの暗殺未遂に触れたところでした。 それだけの強い力が自分に備わってるんだということを印象付けたフレーズです。トランプ大統

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石破総理が公邸生活を開始した本当の意味合いを解説します

1月24日から始まる通常国会を前に、石破総理が公邸に引っ越しました。引っ越しの理由は警備の負担の大きさです。 私自身も赤坂宿舎に住んでいますが、ここ数カ月、宿舎周辺では物々しい警備体制が敷かれていました。 宿舎だけではありません。 総理の通勤時間帯には宿舎から官邸まで多くの警官が警戒に当たっている姿を目にしてきました。 総理の警護を担当する警視庁の負担は相当なものでした。 赤坂宿舎には議員はもちろん、議員の家族も数多く住んでいます。 清掃、クリーニング屋、宅配業者

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国民民主党の支持が急速に広がった謎に迫る(其の二)

前回は、国民民主党躍進の政策面の背景について書きました。 今回は、若者の支持が高齢者を含む幅広い世代に広がった背景について掘り下げたいと思います。 キーワードは、Voicyのパーソナリティである星渉さんに教えていただいた「消齢化」です。鍵は次の二つです。 25年前と今の高齢者は様変わり選挙に初挑戦した25年前、私はある街頭演説で多くの高齢者を前に次のように訴えました。今思えば、恐ろしいことをしたもんだと思います…。 私自身、サラリーマン時代に給料が増えるより社会保険料

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国民民主党の支持が急速に広がった謎に迫る(其の一)

2025年に入っても、各種世論調査を見ると国民民主党の躍進が止まりません。 野党第一党の座は定着した感がありますし、政策面でも「103万円の壁」など、彼らの主張する政策が永田町でも論点になっています。 一年前までは、国民民主党の支持率が数パーセント(それも下の方)だったことを考えると隔世の感があります。 「手取りを増やす」というキャッチコピーはどのように生まれたか?衆議院選挙での「手取りを増やす」という国民民主党のキャッチコピーは実にパワフルでした。 その象徴として「

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静岡県民の理解を得て中央リニア新幹線を推進するために必要なこと

長く続いた川勝知事の時代が終わり、鈴木康友知事が就任したことで静岡県の行政運営に大きな変化が訪れました。 特に、年初の知事挨拶ではその変化を感じました。川勝氏の長く緊迫感を伴う(例えば、失言はないだろうか等)スピーチに比べ、鈴木氏の挨拶は簡潔明瞭で、時間も約3分の1に短縮されました。 写真を撮る前にご本人から聞いたところだと、短い挨拶にするのは相当意識されていたようです。 このスピード感と効率性は、新たな知事のスタイルを象徴していて、県民や自治体関係者は好意的に受け止め

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大連立構想の行方を占う

正月早々、石破総理と公明党の斎藤代表から「大連立構想」に関する注目の発言が飛び出しました。 この話題は今年中に必ず表に出てくるだろうと予測していましたが、想像以上に早いタイミングで取り上げられた印象です。 「アドバルーン」的な意味合いもあるのかもしれませんが、本気で進めるにはやや時期尚早ではないかと感じています。 野田佳彦・立憲民主党代表は正月の読売新聞のインタビューで、立民の政策が取り入れられることを前提に予算案に賛成する可能性に言及しましたが、その後、次のように述べ

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