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細野豪志が政局と政策の一歩先を読む!

永田町歴25年の筆者が既存メディアに飽き足らない読者に向けて配信します。若い時は物書きになるのがあこがれでした。「政治の現場から見える真実を伝えるのだ」という情熱を込めたマガジン…
月5本から10本を目安に配信します。マガジン読者のコメント、質問には全て目を通し、できる限り回答し…
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#自民党

国会の知恵が試される:能動的サイバー防衛政策の適切な監督とは

今国会の最重要法案である能動的サイバー防衛法案は、1月30日に自民党の部門会議で了承されました。 閣議決定、国会審議を経て法案が成立すれば、先進国の中でマイナーリーグと言われていたわが国で、ようやく本格的なサイバー防衛体制が整います。 野党各党のスタンスには相当の幅がある昨年末、国民民主党の玉木雄一郎代表は政府与党に能動的サイバー防衛法案の早期提出を促しました。 日本維新の会も必要性については理解しているのではないかと思いますが、立憲民主党の賛同を得られるかは不透明です

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予算案可決に一縷の希望が見えた(?)国民民主党の代表質問。103万円の壁の落としどころは!?

昨日の立憲民主党、日本維新の会の質問を見る限り、予算案が可決される展望は見えませんでした。 今日の本会議で私が注目したのは国民民主党。 ペナルティボックスに入っている玉木代表に代わって国民民主党を代表して登壇したのは西岡秀子議員です。私もお世話になった西岡武夫参議院議長のお嬢さんで見識のある政治家です。 私が注目していたのは議場の雰囲気(特に自民党席)と総理の答弁でした。結論から言えば、一縷の希望が見えたような気がしています。

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国民民主党の支持が急速に広がった謎に迫る(其の二)

前回は、国民民主党躍進の政策面の背景について書きました。 今回は、若者の支持が高齢者を含む幅広い世代に広がった背景について掘り下げたいと思います。 キーワードは、Voicyのパーソナリティである星渉さんに教えていただいた「消齢化」です。鍵は次の二つです。 25年前と今の高齢者は様変わり選挙に初挑戦した25年前、私はある街頭演説で多くの高齢者を前に次のように訴えました。今思えば、恐ろしいことをしたもんだと思います…。 私自身、サラリーマン時代に給料が増えるより社会保険料

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大連立構想の行方を占う

正月早々、石破総理と公明党の斎藤代表から「大連立構想」に関する注目の発言が飛び出しました。 この話題は今年中に必ず表に出てくるだろうと予測していましたが、想像以上に早いタイミングで取り上げられた印象です。 「アドバルーン」的な意味合いもあるのかもしれませんが、本気で進めるにはやや時期尚早ではないかと感じています。 野田佳彦・立憲民主党代表は正月の読売新聞のインタビューで、立民の政策が取り入れられることを前提に予算案に賛成する可能性に言及しましたが、その後、次のように述べ

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枝野幸男憲法審査会長で憲法改正は遠のいた!?

このところ憲法改正が話題になることは少なくなりました。 歴史上、おそらく最も憲法改正に情熱を注ぎ、史上最長政権を築いた安倍晋三総理の時代ですら、憲法改正は実現しませんでした。 自公が少数与党となった現状は、憲法改正を望む方々からすると絶望的に見えるのかもしれません。 憲法改正の大きな機会を逸したことは間違いない… 他国と比較しても硬性憲法とされる日本国憲法の改正には、衆参両院で三分の二以上の賛成という高いハードルがあります。 自公に加えて維新、国民民主、有志の5会派

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103万の壁とガソリン暫定税率廃止で自公国が急転直下合意。今回の合意の本当に意味合いを解説します!

補正予算が衆議院で可決されました。 少数与党として野党の賛成を得られるかどうか綱渡りが続きましたが、結果として国民民主党と日本維新の会が賛成に回り、無事に成立に漕ぎつけることができました。 自公国で合意がなされた時、私は地元静岡県のテレビ番組に出演していました。 直前まで自民党政務調査会の会議で国民民主党との交渉にあたっているメンバーと話しており、「現場レベルで合意するのは相当難しい」と感じていました。 それだけに、テレビ出演中に合意成立との一報を聞いた時は驚きました

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自公が国民民主と組むメリットを政界を渡り歩いた細野豪志が赤裸々に語る!

国会では補正予算の審議と並行して「103万円の壁」の議論が進んでいます。 この問題だけに注目すると、少数与党が補正予算を通すためにやむなく国民民主党の政策を飲まなければならない、という話に聞こえるかもしれませんが、実は自公国が組むこと自体に大きなメリットがあります。 これまで接点がなかったわけですから当然と言えば当然なのですが、自民党入りして改めて感じたのは、自民党議員は野党の政策や支援団体である連合についてほとんど知らないということです。 長く民主党に所属してきた私に

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立憲民主党の代表選挙にはなぜ若手が出てこないのか?その背景を解説します

今秋は政治の季節です。続々と候補者が名乗りを上げる自民党総裁選が注目されていますが、私が気になっているのが立憲民主党の代表選挙です。かつての仲間が数多くいることもありますが、野党第一党の方向性はこの国の民主主義に大きな影響を及ぼすと考えるからです。 立憲民主党の代表選挙の候補者は今のところわずか2人 立憲民主党の代表選挙の告示は7日ですが、現時点で立候補を表明したのは前代表の枝野幸男氏と野田佳彦元総理の2人のみです。自民党総裁選には少なくとも8人の候補者が名乗りを上げるの

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