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細野豪志が政局と政策の一歩先を読む!

永田町歴25年の筆者が既存メディアに飽き足らない読者に向けて配信します。若い時は物書きになるのがあこがれでした。「政治の現場から見える真実を伝えるのだ」という情熱を込めたマガジン…
月5本から10本を目安に配信します。マガジン読者のコメント、質問には全て目を通し、できる限り回答し…
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2024年12月の記事一覧

2025年の大政局を占う。連携すべきは国民民主、維新、もしくは⋯。予算案が成立しなければ何が起こる!?

石破首相の発言が大きなインパクトを与えています。 「予算案が否決された場合に、衆院解散が選択肢になる」 2025年の政局を占いながら、この発言の意図を分析してみたいと思います。 最優先は国民民主党との信頼関係の構築国民民主党との「103万円の壁」をめぐる協議は越年しました。 今後の見通しは立っていませんが、安全保障やエネルギー政策で共通基盤を築ける国民民主党との関係構築が最優先であることに変わりはありません。 「103万円の壁」の引き上げは、端的に言えば、筋の良い政

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枝野幸男憲法審査会長で憲法改正は遠のいた!?

このところ憲法改正が話題になることは少なくなりました。 歴史上、おそらく最も憲法改正に情熱を注ぎ、史上最長政権を築いた安倍晋三総理の時代ですら、憲法改正は実現しませんでした。 自公が少数与党となった現状は、憲法改正を望む方々からすると絶望的に見えるのかもしれません。 憲法改正の大きな機会を逸したことは間違いない… 他国と比較しても硬性憲法とされる日本国憲法の改正には、衆参両院で三分の二以上の賛成という高いハードルがあります。 自公に加えて維新、国民民主、有志の5会派

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政治改革で与野党修正が成立。懸念点を本音で書いてみた

衆議院では補正予算に続き、政治資金規正法改正案が可決されました。 「野党の声も聞いて自民党は謙虚になれ」というのが、先の総選挙で示された国民の声だと思いますが、与野党調整は「言うは易く行うは難し」です。 今国会では、各党が入り乱れて10本もの政治改革関連法案が提出されました。そのまま各法案がバラバラに採決されたら、どの法案も成立しません。 今国会で何の成果も得られないというわけにはいきませんので、集約を図る努力が求められることになりました。 自民党の担当者である小泉進

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補正予算審議で見えてきた与党と野党各党の複雑な関係を読み解きます

自公国の幹事長合意を受けて、臨時国会の最大の懸案である補正予算は成立の目処がつきました。 政策面では103万円の壁を撤廃すること、ガソリンの暫定税率の廃止が決まりました(詰めはこれからですが…)。 政策面以上に大きかったのは、幹事長間のホットラインが確立されたことです。 米国、欧州、韓国など各国の政治が大きく変化する中で、政権を安定的に運営するためには基盤の強化が必要です。 来年の政局で、自民党の森山浩幹事長と国民民主党の榛葉賀津也幹事長が主役を担ってくれることを期待

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103万の壁とガソリン暫定税率廃止で自公国が急転直下合意。今回の合意の本当に意味合いを解説します!

補正予算が衆議院で可決されました。 少数与党として野党の賛成を得られるかどうか綱渡りが続きましたが、結果として国民民主党と日本維新の会が賛成に回り、無事に成立に漕ぎつけることができました。 自公国で合意がなされた時、私は地元静岡県のテレビ番組に出演していました。 直前まで自民党政務調査会の会議で国民民主党との交渉にあたっているメンバーと話しており、「現場レベルで合意するのは相当難しい」と感じていました。 それだけに、テレビ出演中に合意成立との一報を聞いた時は驚きました

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自公が国民民主と組むメリットを政界を渡り歩いた細野豪志が赤裸々に語る!

国会では補正予算の審議と並行して「103万円の壁」の議論が進んでいます。 この問題だけに注目すると、少数与党が補正予算を通すためにやむなく国民民主党の政策を飲まなければならない、という話に聞こえるかもしれませんが、実は自公国が組むこと自体に大きなメリットがあります。 これまで接点がなかったわけですから当然と言えば当然なのですが、自民党入りして改めて感じたのは、自民党議員は野党の政策や支援団体である連合についてほとんど知らないということです。 長く民主党に所属してきた私に

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権力を行使することの恐ろしさを理解していない者こそが恐ろしい。韓国大統領の戒厳令で感じたこと

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による戒厳令のニュースは世界中に衝撃を与えました。 1960年、軍事政権下での光州事件以来となる戒厳令が発令されたことは、驚きをもって受け止められています。 隣国である韓国の動向は、日本の安全保障環境にも大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。現在開会中の日本の国会でも、この話題が議論を呼んでいます。 大統領は就任演説で「韓国を自由民主主義と市場経済体制を基盤とし、国民が真の主役となる国として再建する」と宣言し、日米との関係を

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自衛官が誇りを持って生涯を送るために必要なこと。生活環境や処遇改善だけで十分なのか?

先日、地元御殿場の板妻駐屯地の創立記念式典に参加しました。 私の地元には陸上自衛隊富士学校を含む4つの駐屯地があり、毎年十数回にわたり陸自の施設を訪問する機会があります。 その際には、幹部だけでなく、陸曹や陸士など現場の隊員の話を直接聞くことを心がけています。 この姿勢の原点は、国会議員として駆け出しだった頃に板妻駐屯地で経験した体験入隊にあります。 隊員やその家族の切実な声を聞き、彼らの現実を知る中で、自衛官の処遇の低さを何とか改善しなければならないという強い思いを

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