マガジンのカバー画像

細野豪志が政局と政策の一歩先を読む!

永田町歴25年の筆者が既存メディアに飽き足らない読者に向けて配信します。若い時は物書きになるのがあこがれでした。「政治の現場から見える真実を伝えるのだ」という情熱を込めたマガジン…
月5本から10本を目安に配信します。マガジン読者のコメント、質問には全て目を通し、できる限り回答し…
¥500 / 月
運営しているクリエイター

2024年11月の記事一覧

真の政治改革とは何か?中選挙区にして政治家の質を高めたい!

今週から臨時国会が始まります。103万円の壁や来年度予算編成など、年内に解決すべき課題は数多くありますが、政治改革も重要な課題の1つです。 いわゆる裏金問題がこれだけ注目されている以上、政治不信を払拭するために政治改革を断行しなければなりません。領収書の不要な政策活動費は当然廃止すべきですし、私は企業・団体献金も廃止すべきだと考えています。他方、すべての政治資金パーティーを禁止すると、アメリカの大統領選挙のように熱気に満ちた会場でビジョンや政策を共有する場がなくなります。そ

¥100

兵庫県知事選挙を「アラブの春」にしないために我々ができること

マスコミもSNSも兵庫県知事選でこのところもちきりです。多くの論考の中で、私の解像度を上げてくれたのはジャーナリスト佐々木俊尚さんの「兵庫県知事選は『アラブの春』である」というVoicyの放送でした。 アラブの春とは何だったのか? 「アラブの春」とは、2010年にチュニジアで始まった中東の民主化運動のことです。この運動はSNSを通じて中東全体に拡散し、当初はアラブ社会における民主化が拡大すると期待されていました。実際、チュニジアだけでなくエジプト、リビア、イエメンなどでも

¥100

第二次石破内閣が誕生したものの決選投票で石破票は一票も増えず…。国会は玉木代表の問題の余波でさらに厳しいものになる可能性も

特別国会が始まりました。総選挙が終わってから2週間なのですが、はるか昔のような感じすらします。第103代の総理大臣には石破茂氏が予定どおり就任しましたが、厳しい環境を痛感しています。 開会初日、直前に会議があったため、私は事前に自席の位置を確認せずに本会議場に入りました。私の足は自然と選挙前に座っていた本会議場中央の後方に向かったのですが、どうも周りの様子が違います。私が迷い込んだのは立憲民主党の席でした。 国会では議長に向かって左から大会派順に議席が割り当てられており、

¥100

ガソリン暫定税率廃止が与野党間で折り合わない本当の理由

少数与党となった自公と、玉木代表率いる国民民主党との間で政策協議が本格化しています。彼らが賛成してくれない限り、11月末の臨時国会での補正予算はおろか、来年度の予算も通りませんから、与党が協議に躍起になるのは当然のことです。 103万円の年収の壁とともに注目が集まっているのが、ガソリンの暫定税率の廃止です。7兆円の税収減と言われる年収の壁と比較すると、穴が開く財源の規模は小さいので、ガソリンの暫定税率の方は合意が成立しそうなものですが、実際にはかなり厳しい交渉になっています

¥100