2024年シーズンの終焉となぜ今ノートを始めるのか。
大好きなタイガースの2024年シーズンの終了
それはあまりにも突然だった。
思い通りの形ではなかったけど、なんとか2位でセリーグを走り切ったタイガース。
打倒ジャイアンツ!2014年シーズンのように、ミラクルなポストシーズンを駆け抜け、日本シリーズで岡田監督を胴上げする未来を多くのファンが信じていたのではないだろうか。私もその一人で、秋晴れの甲子園へ何も疑うことなく駆けつけて、ベイスターズを倒して東京ドームへ乗り込む未来を夢見た。
しかし、現実は想像とかけ離れるものだった。
CSファーストステージは二連敗。突然に2024年が終わったのだ。
試合の内容、選手の活躍がどうのこうの、、というよりもあんなに楽しかった2023年シーズンの岡田阪神は幻想だったのか、と思うほどあっけなく、かつ岡田監督とやる最後の野球がこれなのか。という二試合だった。
誰かを責めるほど非情にもなれず、「楽しかったからよかった!また来年」と言えるほどポジティブにもなれずにいる自分に気が付いた。
なぜ、noteを始めたのか
突然のシーズン終了と惨敗、新監督の就任ニュースやコーチ人事、ドラフト予想など情報の海に溺れかけながら、気持ちの整理をする場所が欲しかった。というのと、タイガースを嫌いになりたくなくて、「細くとも、長くファンでありたい」という気持ちが湧き上がってきたからだ。
「文章にすることが気持ち的な距離感と何が関係あるのか?」
というと、かなり感覚的なのだが、「短期的な目線でなく、中長期でタイガースを見つめて、応援したいからこそ冷静に気持ちを整理する場所が自分には必要」と感じた。からだ。
Xを見たり、タイガース友達とやりとりをしていると短絡的な話になりがちである。
「XXXの成績が悪すぎた」「XXXを固定したツケがきたね」「XXXがFA流出しそうらしい、やばいやん」
確かに急なシーズン終了と新体制発表前、ファンはいま暗闇の中にいる。ネガティブな想像や理由探しに気を取られてしまう時期ではある。
そんな今だからこそ、改めて「阪神タイガースファン活動と自分の距離を整理する時が来た」と思う。
これまでの私のファン歴とファン活動の距離
突然だが自身の「阪神タイガースファン歴」を振り返ってみる
浅めファン期(1990年代)
私は物心ついた頃から家族の影響もありタイガースファンである。
甲子園球場に足を運び始めた1990年代はよく言われる「暗黒期」。
負けるのが当たり前、エラーは多いし、ピッチャーは打たれる、そのくせ打てる気配のない野手陣、、なんで応援するのかよくわからない球団だった。
子供ながらに印象に残っているのは、グラウンドにいる選手よりも、解説に来ている真弓氏への声援の大きさ。さっきまで野次を飛ばしまくっていたおじさんが目の色を変えて「真弓!阪神の監督やってくれよ!」と声をかけている姿。
(尚そのおじさんの願いは数十年後に叶う。おじさん。よかったね)
やっぱりまだまだ浅めファン期(野村監督時代)
長い低迷期を経て、鳴物入りでID野球の鬼、野村監督がやってきた。
関西メディアは連日沸き立ち、なんだか話題だな。くらいの印象。F1セブンや遠山-葛西-遠山など話題性盛り沢山な野球に少し興味は持った。でも親に連れられて甲子園球場に行ってもやっぱり負けた。ジェット風船を飛ばしたことがいい思い出で試合内容はあまり覚えていない、そんな浅めファン期を過ごした。
闘将星野仙一と共にリーグ制覇!第一回大ファン期(星野監督時代)
そんな野村時代を経て、闘将星野監督がやってきた。「勝ちたいんや!」というスローガン、強烈なリーダーシップ、血の入れ替え。涙もろく熱い星野監督と共に今まで見たことないくらい強くて、かっこいい阪神が目の前に現れた。
もちろん私も熱狂し、学校の友達と休み時間に応援歌を練習するに至る。そしてこの時期に初めて「推し」の選手を決めることにもなる。
後に監督も務める矢野選手である。気持ちを全開にプレーする姿や強気のリードその全てが素敵に思えた。それまで汎用テーマしかなかった捕手に応援歌も作られるほどのスター選手の登場だった。(もちろん他にもスター選手はたくさんいた)
この頃もう一つ強烈に心に残ったのは「アニキ金本」である。ライトスタンドのファンたちが血縁もない(笑)金本選手に向かって「アニキー!」と涙ながらに叫ぶ姿は強烈に印象に残った。
のんびりファン期(岡田監督〜その他〜金本監督)
その後タイガースは2005年に岡田監督と共に優勝。JFKや金本・矢野・下柳の同級生ベテラントリオなど、、心に残るものはたくさんあったがそこまでのめり込むこともなくのんびり眺めていたように思う。
その後、推しの矢野選手引退や桧山選手引退など自分の思う推しタイガース選手たちがベテラン〜引退の道を辿る中、若手が伸び悩むタイガースはまたしても暗黒期の気配。気がつけば自身も中学、高校、大学、社会人と忙しい日々の中で球場には年に2〜3回行くかな?なカジュアルタイガースファンになっていた。
推し選手がいるわけでもなく、何年も前に親からもらったファンクラブ会員がもらえるユニフォームが手元にあるだけ。推し選手のユニフォームを作ることもなくなんとなくファンを続けるのみ。。な期間が割と長く続いた。
胸熱!応援したい期&絶望も味わった期(矢野監督時代)
大好きだった矢野さんが監督に。これは推すしかない!と思った。助っ人勢もサンズ、マルテ、スアレスなど印象的な選手も多い。糸井、福留などベテラン陣の後押しもあった、近本や大山、サトテルなど期待大な選手も入ってきて黄金期が始まるのでは?と信じて疑わない3年間だった。
だからこそ、矢野監督最終年は夢のように楽しい瞬間と絶望が同居していて、神宮でのCSファイナルステージは凄まじい絶望のあまり、最後の挨拶を見ることもできず球場を後にしたことを昨日のように覚えている。
最も熱く応援した2023年〜2024年シーズン(岡田監督第二期)
そしてやってきた2023年。あの岡田監督が帰ってきた。個人的にはJFKの印象が強すぎて、「あー中継ぎピッチャーの誰かが酷使されちゃいそう」くらいにしか思っていなかった。
が、あの2023年シーズンである。気がつくと野球中継を見ていて、在京の私は東京ドーム、神宮、ハマスタに通いまくっていた。そして、タイガースは38年ぶりに日本一になるのである。
この年はレギュラーシーズンの観戦だけでなくCSや日本シリーズもチケット争奪戦を勝ち抜いて現地観戦する機会に恵まれた(各2試合づつ)、日本一を決めた試合は甲子園球場でパブリックビューイングに参加して、知らない人と泣きながら抱き合って喜んだ。
2024年シーズンはさらに加速し、人生で一番野球を見に行った。公式ユニを3着?4着も買うことになり課金が加速。野球のことを考えて、考えて、考えまくる一年を過ごしていた。
こんなファン歴を持つ私だが、今はまた抜け殻気味である。(矢野監督退任時と同じ気持ち。最高に大好きだけど、あの絶望が怖い気持ち)
これから藤川監督になって強くなるのか、また暗黒期を迎えるかはわからない。もちろん強いタイガースであり続けてほしいが、このまま細く長くタイガースを応援していたいな。という気持ちが今は勝る。
入り込みすぎず、気持ちを整理する場所としてこのnoteはゆるく更新したい。更新しなくなったとしたら「ファンを辞めた」か「熱くなりすぎている」かのどちらかではないかと。笑