細川文昌

写真を撮っています。

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最近の記事

アノニマスケイプ 後記 #3

東京神保町にPASSAGEという書店があるんじゃ。普通の本屋ではなく、一棚ごとに店主がいて、それぞれが好きなものを売っておる。そこにワシも棚を借りておるのだ。 お客さんに最も見てほしいのは、ワシの本「アノニマスケイプ」じゃ。 行旅死亡人公告に記された場所に赴い撮影した風景写真集なのだ。 近くに来たときは寄ってみてな。遠方の方はネットで通信販売もやっている。ちょっとクリックを頼む。 長岡白和と細川文昌の本棚 | PASSAGE by ALL REVIEWS 去年だったか、「あ

    • アノニマスケイプ後記#2

      年始、元旦にテレビ東京の「日本怪奇ルポルタージュ」という番組があって、そこで私の本「アノニマスケイプ」が紹介されたのだ。 実は11月下旬、インタビューをしたいと連絡があったんだが、そのころ、ちょうど母を亡くしてな、葬式やら、火葬やら、施設の退去やらで時間が全く取れないので、断らざるをえなかった。自分も身体がフワフワ浮いているような感覚で、冷静とはいえんかった。それから、行旅死亡人のことは、怪奇と言うより日常のことだからな、そんな状態でディレクターさんに番組のコンセプトを少々否

      • 水道橋から母の住む白山まで毎日歩いて通った。すでに8年経ったが、写真を見ていると、呼吸が浅くなって心臓をつかまれるような気分になる。後悔と無力感が、私の内側にこびりついているからだろう。

        • アノニマスケイプ後記

          池袋駅のテレビ画面が並んでいる待合わせ場所で、「お前らはバカか。」と文句を言っているおばさん。 お菊人形を懐に入れて颯爽と北千住の街を歩く着流しのじいさん。 「毒ガス撒いてるのはわかってるのよ」と東海道線車内でささやくお姉さん。 こういう方たちを最近は見かけない。

        アノニマスケイプ 後記 #3

        • アノニマスケイプ後記#2

        • 水道橋から母の住む白山まで毎日歩いて通った。すでに8年経ったが、写真を見ていると、呼吸が浅くなって心臓をつかまれるような気分になる。後悔と無力感が、私の内側にこびりついているからだろう。

        • アノニマスケイプ後記