「行動の指示」2023年4月23日
誰に指示されている訳でもないが、ふと身体の挙動を促されてしまうものがある。
例えば、大阪駅の時空の広場にいっぱいに敷き詰められている人工芝。灰色をした人工的な空間に突如として現れる平原っぽい場所で、歩き疲れた人たちが座り込んだり、寝そべったりと自由なポーズでリラックスしている。
椅子もそうだ。座り方の指導もなければ、座るように促されていないにも拘わらず、私たちは自分の身体を収めることのできる手頃なスペースを見かけると、そこかしこにケツを下ろし始める。なんなら、学生が始業時間の前に黒板を向いて着席していることもそうだし、会社員がキッチリと出勤時間に間に合うように出掛けることもそうだろう。見えないけども確実に身体の動きを指示する流れによって私たちは動かされています。
なぜ、こんなことを書いたかというと、展示会の空間デザインのために色々と模索している最中なのです。
ムズい……空間を持て余しそうで……