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デザイナーは透明な方が良い

多分、デザイナーさんしか共感してもらえないかもしれないです。

デザイナーって聞くと、どんなイメージをするでしょうか?アーティスト、表現者、センスが良い、華やか、…。良いデザインをする人は、もしかするとそんなイメージで。「自分はセンス無いから」とか「センス良いよねー」とか言われながら、少しだけ距離を置かれるのが、デザイナーたるものの宿命なのかもしれません。

私はデザイナーではないですが、デザイナーさんと一緒に仕事をするので、少しだけデザイナーさんの気持ちに寄り添う(添えると思う)時があります。デザイナーの仕事というのは、クライアントとターゲットを結ぶ仕事。学校の教材であれば、子どもに教えたいという先生たちと教わりたいと思う子どもたちを結ぶ仕事。ウェディングの雑誌であれば、ここで結婚式を挙げて欲しいという式場とここで式を挙げたいと思う人を結ぶこと。

クライアントから依頼を受けて、いかにその思いを限られた紙面や限られたスペース、限られた中で情報を伝えるか、言わばラブレターの代理人です。

そこで、もしラブレターの代理人がラブを伝えたい人の本当の思いを汲み間違っていたらどうでしょう?伝える人も受け取る人も不幸な気がします。逆に、代理人が仕事をしっかり全うする時はどんな時でしょう?

そう思うと、デザイナーが一番良い仕事をした時というのは、デザイナー自信の主観が無く、クライアントとそれを伝えたいターゲットを最短距離で結んだ時では無いでしょうか?

それはとても尊い仕事で、その伝達やメッセージが、それぞれの人生を豊かにしていると言っても過言ではありません。

デザイナーの仕事は一見すると、「格好良いね」「センス良いね」と見た目で評価をされがち。でも、実はセンスや格好が大事なのではなくて、その思いが相手にきちんと伝わっていることが何よりも大切。ただ、それが伝わったか伝わらないかはデザイナーの耳に入ることは少なく、また「格好良いね」「センス良いね」と違った見え方をされることは時として、とても多い気がします。

デザイナーが透明であること、これはデザイナーの主観は一切排除し、忠実に仕事をした時に得られる最高の褒章のように思います。得てして、そういうデザインは何年経っても飽きが来ず、流行りに流されず、時代が流れて、また再発見されたりするものです。

デザイナー、その仕事が評価されるのは、デザイナー自信が水のように無色透明で発信者の思いを届けていること。また、発信者の思いや熱量が伝わって来るのが、また良いデザインでもあると思います。

世のデザイナーさんへ敬礼!
これからも世の中の溢れる思いを然るべき人へ届ける一助を!

良いデザインとは、クライアントの熱量が感じられて、デザイナー自信の主観が感じられず無色透明であること。そこへ辿り付くには、デザイナー自信の思いや考え方が大切ですが、その話はまた別の機会に。



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