#29 40歳独身男、hosobosoakinai(細々商い)の経済的自立奮闘記。 『細々雑記# 3 愛すべき人がいることの好循環』
こちらの記事4118文字です。
読了所要時間、おおよそ16分です。(※私の読書所要時間250文字/分で計算しました。)
今回ご紹介させていただく記事は、次のような方に(もしかしたら)オススメです。
☑️人間関係損得ばかり考えてしまい、無償の愛をあまり感じたことがないという私と同じような方
☑️歳を重ねるも女性を知らなく、にも関わらず損得勘定強いという私と同じような方
☑️人を愛するということがもたらす好循環の一例、このような話が気になる方(語れない部分もあるのですが…)
☑️経済的に自立できていないくせに彼女いるってどういうこと?となった方(その答えのようなものはありません。私自身、よく現在も付き合ってくれているな、と不思議なくらいです。)
私はまだまだ経済的な自立ができていない、持ち出し生活の日々を現在も送っています。
それでも精神的平静を保て、日々幸せを感じることが出来ています。
今まで述べてきたその理由は、ざっくり、以下の2点です。
①自分より不憫に思える方がいるから。
特に歳上の引きこもりの親戚二人をよく思い浮かべると恐ろしくなってたから。
それと比べると自分が幸せに感じ、自分の悩みがちっぽけに思えたから。
②「もしかしたら仕事に繋がるかもしれない」と思える趣味があるから。
しかもそこまでお金をかけることなく楽しめているから。
今回は3つ目の理由について述べたいと思います。
それは「愛すべき人がいるから」です。
惚気話に聞こえるかわかりません。
もしかすると、この時点、不快に思われる方がいるか分かりません。
⋯ですが、お願いです。
どうか読み進めて頂けないでしょうか?
「愛すべき人がいる」ということがもたらす好循環の威力は絶大なのです。
まだまだ経済的な自立ができていない私ではあるのですが、愛すべき人がいるいないの前後では日々のパフォーマンスが明らかに違うのです。
ここで、現在の愛すべき人と
①出会う前
②出会えたきっかけ
③出会えてから現在まで
この3つのフェーズで私のパフォーマンスがどのように変わったのかご紹介したいと思います。
①出会う前
まず一つ断っておかなければならないことがあります。
私は現在のパートナーと出会う、36歳頃前まで、異性とロクにお付き合いをすることができませんでした。
もっと踏入った話をすると、私は女性を今のパートナーしか知りません。
現在のパートナーと出会う前まで、私は日々の生活に絶望していました。
学生時代は常に恨みつらみにまみれ、家を手伝い始めてからは明るい未来を見出せず今までの自分の人生を嘆く日々を送っていました。
幼少期、学生時代は自分の意思のない、反抗期のない、道化の日々。
家業を手伝い始めてからも、ロクに就職活動をしなかったゆえの負い目からの道化の日々。
我が家でも、アルバイト先でも、同業者の集まりでも、地域のコミュニティでも、常にへこへこへこへこという日々でした。
過去を悔やみ、未来を悲観し、現在を自堕落に過ごす。
恨み辛みを募らせるものの、刃向かうことができず、逆に相手の機嫌ばかり伺う自分の意思のない屈辱的な道化の日々だったのです。
②出会いのきっかけ
出会いのきっかけは地域のコミュニティで昔から繋がりのある方が持ちかけてくれた縁談です。へこへこへこへこし続け、唯一功を奏したと思えることです。
実はこの時点、私は婚活をしていました。
それは、情けないかな、両親が勝手に仲人を組み、嫌々続けていたものです。
「こういう出会いしかないのかな」と流されるがままでした。
結果は、当然ながら、誰とも出会えません。(とても感じの良い方もいらっしゃいましたが⋯)
既に中心となり働いているつもりだったものの「ウチで生活していること自体給料の内」ということで5万円/月の小遣い生活でした。(ちなみに最初はゼロ、しばらく3万/月でした。この間の収入源はコンビニの朝勤アルバイト代でした。)
「お前が一番自由にお金を使えている」と言われる日々で、とにかく自分に自信が持てず、当然、失敗続き。とにかく疲弊しきっていました。
「この縁談を最後にしよう。」
そのように考えていました。
そして現在のパートナーと出会います。
第一印象はとにかく雰囲気が良く、ああ⋯素敵だなぁ⋯と思っていました。
お話するとそれが確信に変わりました。
(何とかこの縁談を実らせたい。)
それまでの36年間、ロクに異性とお付き合いできなかった私ですが、かなり必死こいていました。
この時の必死さはパートナーにも伝わっていたようで、現在では笑い話、語り草です。
ただ、ここで私は彼女に対し、とんでもない罪を犯したのです。要するに自分の損得勘定ばかり考えていたというようなものです。
大変申し訳ございません。この内容は詳しくは述べられません。
ただ、自分の都合ばかり考えた大変卑しい、今思い返しても自分自身を八つ裂きにしたくなる、激しい後悔に襲われるような罪を、現在の最愛のパートナーにこの時点で犯していたのです。
③出会えてから現在まで
世界が変わりました。
男友達さえあまりおらず、心底楽しんで遊ぶことが出来なかった、青春時代の無い私。
そんな私が毎日を楽しんでいる。
休みはもちろん、仕事も捗る。
最初の大きな変化は、相手の顔色を窺うことが少なくなったことです。
今まで怨恨募らせていた相手がどうでもよくなっていきました。
妬み嫉妬に苛まれていたカップルやファミリーの幸せを願うようになりました。
(ここまで変わるものなのか?)
どんどんどんどん自分本位の考えが改心され、魂が浄化されていくのを感じました。
私のパートナーはとてもまっすぐな方でした。
またどのような相手でもまずは知ろうとしてくれるとても優しい方でした。
一方、私は自分の損得ばかり考え、「相手の下心は何なのだろうか?」とまず考えてしまう人間でした。
この対比は、自分をちっぽけにちっぽけに思わせました。
また、家族にも感じなかった、無償の愛と言えばいいのか、初めて、心底、他人を信じられるような感覚も覚えました。
この感覚は、その後も私を改心、魂を浄化させてくれました。
同時に、彼女に出会った時に自ら進んで背負い込んだ罪を激しく後悔させました。
ですが、当然ながら、懺悔などすることはできませんでした。
仄めかしてばかりの部分もあるのですが、ここまでが現在の最愛のパートナーに出会う前後の心境の変化です。
愛する人、信頼できる人が一人いるだけで、自分の世界が変わる。
今まで自分の敵と思っていた相手がどうでもよくなる。
自分本位からからある程度の他人の幸せを願える他人本位へ変わることができる。
すると、愛したい人も増えます。私の場合、パートナーのお母さんです。
何とかしたいと思える。行動が増える。今まで枯渇していた承認欲求を満たせる。更に行動を増やせる。
他人を認めようとも思えるようになり、他人との交流が以前より増えた気もします。
愛する人、信頼できる人が一人でもいるという事は、とてつもない好循環を生み出す。
私はこのように実感しています。
現在、交際5年目。ケンカは、私の認識では、まだ一度もするくとなく、経済的に自立できておりませんが、楽しい日々を送ることができています。
私は、私と同じような立場の方、手付かずの不幸、目に見えない不幸、なかなか理解されない不幸に苛まれている方に、一人でも多くこの体験をして頂きたいのです。
確かに、私は幸運に恵まれています。
私の自慢、お花畑ぶりのひけらかし留まりになってしまうか分かりません。
ただ、繰り返しますが、
「私と同じような立場の方、手付かずの不幸、目に見えない不幸、なかなか理解されない不幸に苛まれている方に、一人でも多くこの体験をして頂きたい」
この思いだけは信じて頂きたいのです。
私は最近アニメ『推しの子』を少しだけ観ました。
ネタバレにならないよう気をつけますが、キーパーソンの女性アイドルが不幸に見舞われた時のシーンがめちゃくちゃ印象的でした。
「私なんて、元々無責任でどうしようも無い人間だし、人を愛するってよくわからないから、私は代わりに皆が喜んでくれるようなきれいな嘘を吐いてきた。いつか嘘が本当になることを願って。〜省略〜私なりに愛を伝えてたつもりだよ。」
詳しくは本編を見て頂きたいです。
要するに無償の愛を知らずキーパーソンの女性アイドルは育ちます。
他人を愛するということがどういうことか分からなかったものの、不幸に見舞われることで初めてそのような自分を讃えることができる。愛すべき対象にその想いを伝えることができる。そのようなシーンです。
とても残酷なシーンなのですが、無償の愛は試行錯誤して引き寄せるべきものなのかもしれない、もしかしたら引き寄せられる可能性があるかもしれない、そのように私は解釈、思い馳せることができるシーンでした。
情報の感度も劇的に上がった気がします。
パートナーと出会う前は「はいはい、お涙頂戴ですか、やらしいわ〜」という感じだったと思います。
いざ文字起こししてみると、ほんと嫌な奴だと思います。
どうか、どなたか一人でも、私と同じような幸せを味わって頂きたい。
特に、
また繰り返しなのですが、
私と同じような立場の方、手付かずの不幸、目に見えない不幸、なかなか理解されない不幸に苛まれている方、
このような方に一人でも良いので私と同じような体験をして頂きたいのです。
そして広めて頂きたいです。
少しだけでも、その一助になれるようなことしてみたい。
このような自省乏しい正義感に突き動かされることもまた幸せを感じます。
とにかく一人でも多く、私と同じような幸せを味わって頂きたいです。
まずは私自身、アクションをどんどん起こしていこうと思います。
ここまでお読みになっていただいた皆様、誠にありがとうございます。
また、このようなアウトプットができる環境を提供してくださるnote運営の方、誠にありがとうございます。
ここで、厚かましいお願いであるのですが、もし共感していただければ「スキ」していただけるとうれしいです。
改めまして貴重なお時間いただき誠にありがとうございました。
これからも引き続きよろしくお願い申し上げます。