
森とわさび
四万十川源流のひとつ、目黒川は滑床渓谷の麓を流れる、本当に綺麗な清流です。
ある日、地元のおじいちゃんに聞きました。
「昔は、ここいらの川にもわさびが生えとったんよー」
本当ですか?すごい!!
と思い、すかさず質問しました。
「じゃなんで、わさび無くなっちゃたんですか?」
「鹿に喰われたんよ、全部」
「しっ、鹿ーー!?」
(写真注:リアルな森の鹿です。)
にわかには信じ難かったのですが、どうやら真実らしいです。
このあたりでは、数年前から鹿が急激に増殖して、農家さんの畑が荒らされ、その被害に困っているのです。(実は今、日本で全国的な問題になっているのですが。)
それはさておき、それならば、改めて「わさび」を植えてみよう!ということになりました。
わさびには、主に渓流で栽培する水わさびと、畑で栽培する畑わさびがあります。水わさびは、根っこ(すり下ろすやつ)を大きく実らせるのに対して、畑わさびは、根っこを大きくする前に収穫し、葉っぱがメインになります。(葉っぱは加工品として使われます)
よし目指すは、ぶっとい根っこを作るぞ!
いろいろ調べると、徳島にわさび苗を生育、販売している業者さんがいらっしゃたので、早速問い合わせて苗を譲っていただきました。
森にあるあまごの養魚場の一角をお借りして、わさびを植えます。
ここなら、フェンスもあるので鹿に食べられる心配もありません。
地元の農家さんも、手伝っていただき約400苗のわさびを植えました。
4月には立派な葉わさびが出来る(はず!)です。w
それまでのお楽しみです。