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資本主義から、森の人間主義へ
森での生活を始めて、気づいたことがあります。
ここでは、時間の流れがとてもゆったりとして、森と水と風に囲まれた中で、非常に満たされた感覚を覚えるということです。
以前(コロナ前)のボクは、朝目覚めるとベッドの中で、スマホを見ながら、昨日の全ホテルの売上日報と顧客口コミ評価をチェックしていました。
日中も移動時間や会議の合間など、少しでも隙(すき)があれば、スマホでメールとデータチェック。夜、ベッドで眠りに着くまで、常に数字と記号を追い続けていました。(別にその生活が嫌だった訳ではなく、むしろ、そのスピード感で走ることが心地よいくらいでした)
それが、2020年4月の緊急事態宣言で全ホテルを休館してから、一切のデータを見ない日が始まりました(見ても、何の動きもないので...笑)。
今は朝目覚めると、とっておきの一杯のコーヒーを煎るところから始まります。
お気に入りの東ティモール産コーヒーの生豆を、直火で焙煎すること約10分。ゆっくりとコーヒー豆を炒ると、ふわ〜と少しづつ香ばしく優しい香りが立ち上がってきます。
表面がちょっと油分で滲んだ焦げ茶色のコーヒー豆を、今度は手挽きのミルで丁寧に粉に変えていきます。
最後は、1滴1滴ドリップして、ここまでトータル小一時間、笑。
緑の森を前に、清流のせせらぎを聴きながら、最高のコーヒーを味わいます。
穏やかで、幸せを感じる瞬間。
ふと、思いました。
人間らしいって、こういうことかな。。。
「グレート・リセット」
2021年1月に開催されるダボス会議(世界経済フォーラム)のテーマは、
「The Great Reset -グレート・リセット-」
です。
ダボス会議の主宰であるクラウス・シュワブが提唱するこの概念は、
経済発展を際限なく追い求める資本主義経済から、持続的で人間らしい世界へ転換(リセット)していくことを示しています。
GDP、経済成長、生産性重視・・・ビジネスの世界で当たり前のように使われるフォーマットを、
サスティナブル、Circular Economy、人間性(Talentism)といった新しい文明社会を構成するものに切り替えていくということだそうです。
森で穏やかな朝を迎える時、新しい文明の胎動を感じているような気がする、そんな今日この頃です。