いよいよ入所
入所当日。
前日に、内科のかかりつけ医に行き、
認知症の薬をもらってきた。
今日は、気管支喘息の薬をもらいに、
母と一緒にかかりつけ医に行った。
処方箋をもらい、病院の近くの薬局へ行く。
一包化するので時間がかかるので、
行きつけの薬局までは
遠いのでそうすることにした。
しかし、その薬局は日付が入らないとのこと。
母に相談し、
いきつけの薬局まで行くことにした。
病院に戻り、FAXしてもらった。
薬局に着いた。
ここでも、トラブルが発生した。
薬局にある父の喘息の薬の在庫が、
日数分なかった。
発注かけても、昼頃にしか到着になるとのこと。
母にまた相談した。
母が、施設の担当者に相談して見ては
どうかと提案したので、
施設の担当者に事情を話して、
昼頃になるけどいいか確認した。
そうしたら、今日の処方の日付であれば大丈夫とのこと。
一安心したので、薬局の方にお願いすることにした。
全部薬が揃ったら、施設に届けてくれるようお願いした。
これで、全てのことが揃ったので、
私と母は病院に行くことに。
病院で姉と落ち合うことになっていた。
姉と病院で会って、
まだ、退院の時間には早すぎたので、
病院内にあるドトールで昼食食べた。
食べた後、父の病室に行って、
入院してから初めて対面した。
父は、少し痩せているように見えたけど、
私の顔を見て、笑ってくれた。
声が少し出にくい感じはあったけど、
私の名前を呼んでくれた。
13時半ごろになって、
施設の担当者と搬送する人が病室に来て、
父を車いすに乗せた。
看護師さんから、父の薬などを施設の担当者の方がもらって、
いよいよ施設に向けて出発した。
母は父と一緒に施設の車に搭乗し、
私と姉は荷物を持って後から施設に向かうことになった。
病院と施設の距離は、
車で10分ともかからない。
施設に着いたら、父と母は施設の玄関で
待っていてくれていた。
みんなで、会議室に入って、
父が入所する部屋のフロアの担当者と
看護師の人と担当者から施設についての
案内と説明と、父のことについて話すことになった。
その時の父は、周りを見渡して、
また、話す人の方を見て、
ここがどこかを確認していたようだった。
話を聞いているけど、何の話をしてるのかわからない感じだった。
数十分経過したところで、
フロア担当者の方が、
「お父さんお疲れのようやから、
部屋に行きましょうか」と言った。
そう、もうここで、父とお別れになる。
これからは、自由に会うこともできない。
だから、直接会えるのがこの時だけだった。
部屋に向かう父に、
「リハビリ頑張ってね。元気でね。」と。
それぐらいしか言葉が出てこなかった。
姉は目に涙を溜めていた。
私も後からグゥーっと目頭が熱くなった。
母も姉も私も、
父がこんなにも早く老人保健施設に
お世話になるとは思っても見なかったので、
それぞれ思うところはあると思う。
父自身が、1番思っていると思う。
アルツハイマー型認知症になり、
両膝が痛くて歩行が難しくなって、
カリウム不足で身体の力が無くなって
入院して、そのまま老人保健施設に入ろうとは
全く思っても見なかったと思う。
父が部屋に行ってからも、
話は続いた。
フロア担当者からは、
日常の父の様子を聞いてきたり、
看護師からは、薬の確認など。
担当者からは、契約書の記入など。
この時期の面会は、
入所しているフロアにより、
面会の曜日と時間が設定されており、
完全予約制。面会時間は5分間。
裏口の自動ドア越しの面会。
水曜・木曜・土曜の3日間で、各1時間くらい。
この3日間予約することはできず、
この3日間のうちの1日だけらしい。
だから、1週間に1日の5分間の面会ということになる。
2人まで面会はできる。
なかなかな面会システム。
病院より厳しい。
母は洗濯物を取りに来るのと面会の日とで、
週三日くらいは施設に通うことになるだろう。
母が1番父に会いたいから(笑)
こうして、ようやく長かった1日が終わり、
施設を後にして、姉ともここで別れた。
母とは、実家に帰って、
私の夫と3人で夜ごはんを食べに行った。
ラーメン屋さんに行った。
母は珍しく、半チャーハンと餃子とラーメンセットを頼んでいた。
全部平らげて、スープまで飲んでいた。
母は久しぶりに夜ごはんを複数で食べた。
父が入院してからは、一人でごはんを食べているから。
母を実家に送って、
私も帰路に着いた。
こうして、父の施設入所が
無事に終わった。
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