向心力考
欽天四化紫微斗数には向心力というものがあります。
命盤を無料で出せるアプリがありますが、アプリで、ある宮から命盤の真ん中を突き抜けて、その向かい側の宮へ向かう矢印があれば、それは向心力というものです。
ずっと以前、向心力についての詳しい説明がどこにも無かったので、自化よりも解釈が難しいものと思い込んでいました。講座でも上級で習いますからね。上級=難しいというわけでもないのですけど、、そう思っていた方、多いのではないでしょうか?
私のブログでも、向心力について書いた記事はアクセス数が多いですし、質問も多く受けます。
最近はだいぶ、あちこちでブログに書かれていたり、きちんと教えていただける先生もいらっしゃって、かなりわかるようになってきましたね。
向心力は、ちょっと弱めな自化です。流れゆく運勢の何かを表す時もありますし、先天的な意味もあります。
先天的な意味では、この宮からこの宮に向かって向心力が出ている時は、こんな意味ですよ、と定型に当てはめて解釈する事も可能です。
それだけなら難しくないですし、それだけでもかなり当たっています。
ただ、向心力の出る宮と受け取る宮に生年四化や自化がある時は、やはり微妙なニュアンスが色々とあって複雑な解釈となります。
でも複雑で当たり前なんです。だって、単純な人間なんていないでしょう?みんな色々な思いを抱えていますし、周囲に見せる顔が場面場面で違う事も普通です。え〜あの人がそんな事するなんて意外!って、よくそんな事言いますけど、でも命盤見ると全然意外じゃない、至極必然、当然、ってわかったりします。
そういう読み方が何となく見えてくるようになると、人間分析、カウンセリング、人のお悩みに向き合うのにとっても有効な占術、ってすごく思います。
そのあたりの事、私自身は、向心力がわかってきてから気づいた事なのです。以前は、未来を知ることに目的を置いていました。もちろん、今でも知りたい事に変わりないですけれど、生年四化自化向心力をまるっと読む、組み合わせて読む、というのに段々と慣れてきたら、紫微斗数との向き合い方が変わりました。
より良い未来のために、今、何が出来るか。
今を見つめる事もとても大事ですね。
占いで大切にしたい事、少しずつ変わってきている今日この頃ですね。