憧れの「RENT」を観劇しました。
先日、初めてRENTを観劇しました。
私とRENTの出会いは映画版のテレビCMで聞いたSeasons of love。頭にこびりついて気づけば鼻歌を歌っていた楽曲です。
出会いは映画からでした。映画を数えきれないほど観ました。ストーリーと楽曲の素晴らしさにひかれ、サウンドトラックを買い、ずっと聞き続けていました。
ジョナサン・ラーソンがひとりで書き上げたという楽曲のバリエーションの豊かさ(ロック、バラード、チャチャ、ディスコ、タンゴ、ゴスペルなどなど)とその楽曲そのものの素晴らしさとメッセージ性、多くの韻を踏みまくる歌詞。
友人に「ゴスペルだけはきっと無理よ」と言われて書いた曲が「Seasons of Love」だったこと。
そして、苦労の末にようやく完成したRENTが、いよいよオフブロードウェイのプレビューの上演がはじまる、その直前にたったの35歳でジョナサン・ラーソンが胸部大動脈瘤破裂で亡くなったこと。
RENTのことを知れば知るほど、何度も観れば観るほど好きになった作品でした。
この作品をいつか観劇してみたいという憧れは強かったのですが、もう頭の中で映画が完璧に再生できるほど観たので思い入れが強すぎて観劇をすることで何かが変わってしまったらどうしようと不安すらもありました。
そして、私は関西住みだし、ミュージカルの公演があったとしても東京だけとかだろうしなあと諦めてもいたのです。
しかし! 今回は英語版でしかも大阪公演があるということで、初めて観劇することができました。
私と同じくRENTヘッド(ファンの総称)の東京公演をご覧になられた作家さんから、物販があるから早めにいくのがおすすめ! と言われていたので、早めに会場へ行きならんでいますと、RENTのTシャツを着ている方がちらほら見えました。
既に東京公演を観て、さらに大阪も観に来ている方たちなんだなあとその熱量に圧倒されました。
そして、後ろに並ばれた方が、見ず知らずの方にエンジェルシートについて説明しているのに胸が熱くなりました。
エンジェルシートとは最前列の座席を抽選販売で格安に販売している席のこと。RENTを生活に余裕のない学生などにも観てもらいたいとジョナサン・ラーソンが作ったエンジェルシートが今もこうしてRENTの公演には実在したのです。
ああ、私、本当にRENTを観に来たんだという実感にワクワクしました。
物販も無事に買うことができ座席へ向かいます。なんとも幸運なことに私は一階の前から11番目しかも中心よりの席と恐ろしいほどの良席でした。
ステージを見ると想像していたより狭いのに驚きました。これであの映画のシーン全てが? と思ったんです。
いよいよ開演!
山本耕史さんが演じるマークが現れると感激! 山本耕史さんが想像していた以上にマークでした。もちろんご本人の個性もありつつ、マークはマークだった。
すべての登場人物に思い入れがある作品であるが故にイメージと違ったらなどと思っていたのですが、取り越し苦労でした。演者さんのそれぞれの個性もありながら、私の大好きな登場人物たちだった。
そして、舞台だからミュージカルだからこその表現に見入りました。映画では再現されなかった知らなかった楽曲やシーンも見られて感動。特にエンジェルが天に召されるシーンは圧巻でした。
狭く感じていた舞台でしたが、その狭さが良かったことに気づいていきました。視線を動かさずにすべてが目に入るので世界に没入できたのです。
泣いたり笑ったり苦しかったり切なかったり。もう最高の体験を味わいました。
そして、私は帰ってから英会話のアプリをダウンロードし、毎日スキマ時間に勉強しています。
覚えていても、字幕に少し頼ってしまったので次はしっかり自分の耳で聞き分けたいなあと思いまして(笑)
今更と言われてしまうかもしれませんが、No day but today.ですからね。
機会があれば絶対に観に行きます。
本当に最高の体験でした。
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