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あのころの私、CDだけが欲しかった。②

初めて買ったアルバムは、ジョン レノンのベストアルバムだった。

NHKの朝の連続ドラマ小説いわゆる朝ドラでかかっていた曲に強烈に惹かれた。小学校6年生だった。なんだろう英語の歌だわからない。

親に聞いてもわからない。でもどうしてもこの曲をちゃんと聞きたかった。それで親が連れて行ってくれたのは商店街のY楽器だった。Y楽器の店長さんに鼻歌を歌った。私が歌った。拙い鼻歌に店長さんがああ!と言って曲をかけてくれた。私の鼻歌はジョン レノンのイマジンだった。

私が最初に好きになった洋楽はイマジンだった。

Y楽器の店長がすっと取り出してくれたCDそれがジョン レノンのベストアルバムでそれを買った。

ジョン・レノンのベストアルバムもうそれは素晴らしかった。英語だったけれど聞き取れるワードの強さ、それを感じた。

今のティーンエイジャーは知らないかもしれないけれど、洋楽のCDには必ずライナーノーツと言うものが付いており、解説と歌詞の翻訳が付いていた。

それを何度も何度も読んで、何度も何度もCDを聞いた。

他の洋楽も聞いてみたい。でもどこで探せばいいのかわからない。そこで私は新聞のラジオ欄をくまなく見てみいき、ある番組に目を止めた。

山陽放送ラジオのサンデーベストだった。

ラジオで洋楽を聴くと言う扉が開かれた瞬間だった。


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