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ピンクとの距離感
ピンクが大好きだ。
見ているとテンションが上がる。
なんかほわっとした気分になる。
ピンク最高!
……4行で終わってしまってはいけないので、もう少し考えてみる。
子供の頃は、赤が大好きだった。真っ赤なアンパンマンを描いていたのは家族の語り草になっている。
いつからピンクに変わったのだろう。
戦隊物のピンクが格好良かったんだっけ。しかし理由にはちょっと弱い。
小学3年生の時に買ってもらったキュロットスカートはイエローとブラックのチェック。小学4年生の時に持っていたカバンはイエローとオレンジ。
……ピンクみがまるでない。
好きなキャラクターから考えてみよう。
コロコロクリリン。どちらかというと茶白のカラーリング。
ポムポムプリンは黄色。
やっぱりピンクのキャラはいない。
いつ好きになったのか、まったく分からない。でも何か商品があると、ピンクを選んでしまう。あまりビビットではない、柔らかいピンクが好きだ。色鉛筆の桃色のような。
何か、赤や黄色からピンクに変わる理由があったんだろう。
初めて買ってもらったピンクのパソコンは、本当にわくわくした。姉妹共有ではない、私だけのパソコン。ゲームも小話を書くことも絵を描くことも、いつだって、なんだってできるんだ。
なんだってできる、で思い出した。
小さい頃買ってもらった、ハローキティの小さなリュックサック。あれはピンク色だった。
たぶん4歳くらいだった私にとって、リュックサックはちょっとした誇りだった。大人が持つカバンを、自分も持っている。中になんでも入れられる。お菓子でも、おさいふでも。
その時からたぶん、ピンクは特別な色になった。どこへでも行ける、リュックサックの色。
だから、ピンクを選ぶようになったのだろう。