ダスカロスの教える “永遠の原子” がわりと難物で、、、Noel が下手に講釈するより、ダスカロスの講義を直に読んでいただくのがよいと判断。それで、記事全体のボリュームが膨らんでしまい、「真理の言葉」19章の紹介は次回にまわすことになった (;^_^A
というわけで、「ダスカロスの教えに学ぶ」シリーズ は全31回に……31という数字は 6次元への完全シフト を予感させるものゆえ、幸先よく感じられる (*^^)v
“死の恐怖” からの解放
肉体の死後も、人間は存在し続ける……が、その事実を、「肉体」や「地球3次元の人生」には価値がないという方向に曲解してはいけない。肉体はサイキカル体とノエティカル体 と共に 神聖なる法則 のもとに創られ、わたしたちの本質である「霊-魂-エゴ」を宿す神殿であり、「地球3次元の人生」はそれを生きる価値があるからこそ、こうしていまわたしたちはここで生きている。
どんなひとでも、「なぜ生きているのか? 何のために生きているのか? 死んだらどうなるのか?」などの疑問を持つ。もちろん、わたしたちは明らかな “目的” を持って地球3次元に誕生している。平均的な意識レベル(第4段階)のひとは「霊的成長」が人生におけるメインテーマであるが、ある程度それが達成されれば、「じぶんも成長しつつ、他のひとたちの成長も促す」ようになる。
現代においてもっとも人間を苦しめ、さまざまな問題を引き起こす原因となっているのは “死の恐怖” ではなかろうか?
「じぶんにはいまの肉体と人生だけしかなく、死ねばすべてが無になる」という信念(エレメンタル)に縛られてしまうと、本能や欲望を満たすことだけが生き甲斐になってしまうだろう、、、飢えて死にたくないので他者の食料や財産や土地を奪う、殺されたくないので殺す、じぶんさえ快適なら満足なのでゴミをポイ捨てしても平気、どうせ死んだら終わりだから後のことは考えない、、、などの エゴイズム が、7つの天国のひとつとして創られた地球3次元 を、地獄のような酷い世界にしてしまった。
キリストは、“真理” を伝えなさいと弟子たちにいった。
それは、みずから創った地獄から “すべての人たち” を救い出しなさいというメッセージだ。地球に生きる人たちは全員、コーザル・ステート(絶対無限の存在、ロゴス、聖霊 の次元)がルーツの “兄弟姉妹” だから……「じぶんを救う」ことは「兄弟姉妹を救う」ことであり、「兄弟姉妹を救う」ことは「じぶんを救う」ことになる。それをキリストは、「あなたがたによくいっておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである」(マタイ25章 40節)といって教えられた。
永遠の原子
“死の恐怖” を克服するため、わたしたちの魂の器となる肉体、サイキカル体、ノエティカル体がどのように創られるのかを学んでみよう。
人間の 実現性の循環 は、コーザル・ステート(7次元)にある 聖なるモナド の一条の光がノエティック・ステート(6次元)に降下し、人間のイデア を通過したときに始まる。そこで人間は「自己認識-魂」となり、“3つの永遠の原子”(PERMANENT ATOM)を創造する。各人の “永遠の原子” は各人のエーテル・ダブルの ハート・センター にあり、分離の次元(3~5次元)における各人の経験をすべてを記録する “永遠の媒体” で、一つ一つの転生で使う3つの体の設計図としても機能している。
“永遠の原子” のような存在を、わたしは他の「スピリチュアルな教え」で聞いたことがなかった(注:Noel のスピ系およびオカルト系知識はさほど多くありません ^^;)。が、“心臓” や “ハート・センター” が持つ中心性と感覚的によくマッチするので、違和感なく受け入れることができた。
“3つの永遠の原子” は、3つの体 およびパーソナリティーを形づくるためのデータバンクであり、それぞれの人間のすべての転生の記録を保有している。そして、人間の永遠のパーソナリティーは “永遠の原子” の記録のすべてを、現在のパーソナリティーは “永遠の原子” の記録の一部を表現している。「永遠の原子」と「永遠のパーソナリティー」は永遠にして不滅、「3つの体」と「現在のパーソナリティー」は一時的で有限という違いはあるが、「永遠の原子」、「永遠のパーソナリティー」、「3つの体」、「現在のパーソナリティー」はすべて創造されたものであることを念頭に置いておこう(「霊-魂-エゴ」は創造物ではない)。
“永遠の原子” は、マインド から創られた 4種のエーテル(創造エーテル、刷り込みエーテル、感覚エーテル、運動エーテル)によって構築され、それがエーテル・ダブルを創り、さらにそこから3つの体を創って維持してゆく。肉体を構成するすべての器官、細胞、原子などにも、それを創る エーテル対応体 がある。そして、すべての創造的作業は、エーテル対応体の中心から外側に向け、神聖なる法則 のもとで進められる。
ではつぎに、肉体の死後、3つの “永遠の原子” がどうなるかをみてみよう。
わかりにくい説明だが、人間の実現性の循環 を考えるとよい。
肉体の死(肉体のエーテル・ダブルの消滅)と同時に、 “肉体の永遠の原子” はノエティック・ステート(6次元)にある「自己認識-魂」に引き上げられる。その後の移行は、意識の覚醒レベル によって異なったものになる(こちらの転生パターンについて書いた記事 を参考にどうぞ)。
自己意識 に目覚めていないひとの場合、死後はまずサイキカル界(4次元)でサイキカル体を持って暮らしはじめる。そこでガイドや守護天使に助けられつつ主に感情に関連した経験を追体験し、満足できたらノエティカル体でノエティカル界(5次元)に移行し、その際 “サイキカル体の永遠の原子” が「自己認識-魂」に引き上げられる。ノエティカル界では眠ったような状態で過ごし、転生の時期が来たらノエティック体に入って、つぎの転生で使う3つの体を準備しはじめる……と推測している。
一方、自己意識あるいは “自己”意識に目覚めているひとの場合、サイキカル界やノエティカル界におけるリハビリや反省の期間がごく少ない、あるいはまったく必要ないので、肉体の死後はノエティカル界あるいはノエティック・ステートに直行し、その際に2つ、もしくは3つの “永遠の原子” が同時に「自己認識-魂」に引き上げられることになるだろう。
“潜在意識”と“現在のパーソナリティー”
“永遠の原子” は、潜在意識 (過去)と現在のパーソナリティー(現在)によって構成されている。
“永遠の原子” はすべての過去世の詳細な記録を持っているが、3つの体とパーソナリティーを創ってゆく際にリファレンスされるのは、過去の経験によって得られた人格的なエッセンスだ。それが、じぶんの魂が計画した目的を果たすための最適な環境や人間関係を周囲に構築してゆく。つまり、3つの体、現在のパーソナリティー、いまの人生があれば、そこからすべてを学べるということ! キリストがいうように、「後ろではなく前をみて」いればよいのだ。知るべきは過去世ではなく、じぶん自身の現在のパーソナリティー ……そこに潜在意識にアクセスするためのヒントがすべて詰まっている。
他人に訊ねる前に、じぶんに訊ねてみよう。
そうすると、じぶんがすべて知っているとわかる……気が遠くなるほどの未知と神秘がじぶんの中に眠っているとわかると、人生に倦み疲れたり、退屈したりするヒマはなくなってゆく。
潜在意識的にではなく、自己意識的に生きる
潜在意識(過去)へのアクセスは、パーソナリティー(現在)が受け取る印象によってコントロールされることを意識しておこう。
同じ状況でも、それに対する反応は十人十色だ。
それは、それぞれの人間の潜在意識……つまり、「過去世の記憶」が創り上げた現在のパーソナリティーが異なっているから。そんな現在のパーソナリティーは “過去のじぶん” といえるが、さまざまな体験の印象を受けとる “いまのじぶん” も同時にそこに存在する。受け取っている印象(いま)と、そこから引き出される反応(過去)……“過去のじぶん” と “いまのじぶん” がせめぎ合うなかで “未来のじぶん” が創られてゆく。それが自覚できると、潜在意識的(過去)に生きることに終止符を打ち、「時間-空間-場所」の窮屈な檻から意識を解放できる。
“永遠の原子” が、潜在意識の “核” であり、同時に潜在意識の “すべて” を記録している。しかし、“永遠の原子” に記録されているのは、あくまで “個人データ” なのだ。サイキカル界やノエティカル界は、膨大な “個人データ” を収納する巨大データ・センターのようなもので、ひとりの人間が使用できる範囲は、そのひとが持っているデータの “量” と “質” によって決まる……つまり、各人の意識の “振動周波数” が、シフト可能なサイキカル界およびノエティカル界のプレーンを決めるということ。
霊的な成長が進み、それによって得られる恩恵が大きくなれば、そのぶん課せられる役目や責任も大きくなる。が、それは神と共に働く喜びに満ちたものゆえ、献身や奉仕が苦痛になることはない。
一つ目の扉はエゴイズム、二つ目の扉は「人-天使」、三つ目の扉は テオーシス だ。
オンドピイシスという目的、果てしない成長
人間は 分離の次元 で、数えきれないほどの転生を繰り返す。そこで得られる経験と智恵はやがて膨大な量に達し、アセンデッドマスターを超えて惑星ロゴス、銀河ロゴスのレベルにまで育ってゆくことができる。
わたしたちが生きる目的は、目が眩むほどの巨大な神の光を顕す、個性あふれる “人間天使” になることなのだ。