「ダスカロスの教え」と「東洋医学」を融合させる試み(5)
「東洋医学」の病因
「3分類」は、以下のようになっています。
「2分類」のほうは、病気の機序も含んでいます。
「外感病」の多くは有余(実)の症状で、治療は余分な “邪気”(病気を引き起こす要因)を取り除くことで行ないます。一方、「内傷病」の多くは不足(虚)の症状を呈するので、足りない “正気”(病気への抵抗力) を補うことが治療になります。
「東洋医学」の診断法と治療
「東洋医学」における治療は、特有の診断法によって定めた「証」(しょう)に基づいて行われます(随証治療)。
「西洋医学」のような検査はせず、「四診」(ししん)によって診察します。「四診」とは、“望診”(ぼうしん)、“切診”(せっしん)、“聞診”(ぶんしん)、“問診”(もんしん)の4種の診断法です。
「四診」で得た情報をもとに、“表裏”、“寒熱”、“虚実”(きょじつ)、“陰陽” の8つの指標を用いた「八綱弁証」(はっこうべんしょう)を用いて “証” を決めてゆきます。
「八綱弁証」の手順は以下になります。
以上の指標を用いて弁証すると、以下の8つの「証」が導き出されます。
そこに、“陰陽” の判別を入れてゆきます。
ちょっとややこしいですが、要するに同じ “熱” の症状でも、その原因が「陽実」(陽気が過剰で発熱している状態)なのか? あるいは「陰虚」(陰気が足りなくて熱を冷ませない状態)なのか? 見極めなくてはいけない……ということです。
「八綱弁証」によって総合的に症状を診断し、“臓腑の虚実” を見定めます。
これらの「証」に基づき、 何らかの要素に過分があれば瀉(しゃ)し(取り除き)、不足があれば補(ほ)する(補う)ことで “陰陽” のバランスを整えるのが治療の基本です。
“陰陽” の調整以外にも、“五行” に基づく “臓腑” の関係性を用いた治療則もありますが……
そのへんに踏み込むと話がどんどん複雑になってきますので、端折らせてください ( ; >ㅿ人) I'm sorry...
このシリーズは、「東洋医学」について詳細に語ることが目的ではありません。論よりも実というか……感じ取った “気” をどのように使っていくかにフォーカスしたいのです。
「ダスカロスの教え」の病因
「ダスカロスの教え」では、人間の 現在のパーソナリティー を構成する エレメンタル 群にある “エゴイズム” (東洋医学的にいうなら “邪気”) を「病気の原因」としています。
エレメンタルについては、以下の記事を参考にしてください。
「ダスカロスの教え」の診断法と治療
どのようなエゴイズムが「病気の原因」になっているのか?……それを探り当てるのが診断であり、エゴイズムを非活性化することが治療になります。
そのために必要なスキルが、“集中”、“観察”、“内省”、“瞑想” です。
エゴイズムの非活性化については、下記で書いています。
病気は、「マインド を正しく使う」ことを学ぶための機会と捉えましょう。
記事を読んでいただければわかると思いますが、「ダスカロスの教え」はノエティカル(思考的)なワークが中心ゆえ、もっと肉体感覚寄りに理解できないものかなぁ?……という願望がありました。それで、潜在意識が「東洋医学」を引っ張り出してきた のでしょう。
「東洋医学」で扱う “気”(エーテル)は、肉体の振動数に近いレベルのものがメインです。じっさい、“経絡” や “経穴” を意識したワークを始めたところ、感覚的なわかりやすさがありました。そして、ただ闇雲に “気”(エーテル・バイタリティー)をイメージ(視覚化)して流すのではなく、心身の状態を正しくサーチし、必要なところに必要な種類の “気” を、必要なぶんだけ送る具体的な練習として使える……と確認できました。
というわけで、次回は「実践編」です (*^^)v
Noel がじっさいに試して、効果と安全性が確認できたワークを紹介いたします。ただし、あなたの “聖なる力” を、取るに足らぬ一時的パーソナリティーを見せびらかすために使わないでくださいね! そんなのは、どうしようもなく無益な行為ですから、、、